2015年1月10日Leaders

  • シャルリ・エブドへの攻撃 – パリのテロ

イスラム主義者たちは言論の自由を攻め立てるが、イスラム全てを中傷するのは殺伐とした中世精神に対する間違った方法だ

(問題があまりに政治的で、適切に要約する自信がないので、ご興味のある方は各自原文をご覧ください。)

 

  • 経済学は進化する – 陰鬱からの長い道

データを用いたミクロ経済学はハイテク会社を形作っている。この傾向はマクロ経済学への教訓を持つ

経済学の世界では、マクロ経済学が全ての栄誉を持っている。しかし、この自然秩序は、10年間予測が外れているだけではなく、マクロ経済学者がその鋭さを失っていることによっても、変わっている。未来はミクロ経済学だ。

ミクロ経済学者は、地味な人たちだ。全ての統一理論を求めるよりも、特定の分野を磨く。しかし、技術が影響を与えている。ハイテク会社によって生み出された巨大なデータにより、ミクロ経済学者は人間行動のびっくりさせるほど優れた予測をすることができる。シリコンヴァレーの会社は、次第に彼等を愛するようになっている。最先端の経済学者を社内に招九ことで、彼等は顧客や従業員が次に何をするか予測できるのだ。

ここに教訓がある。そろばん屋から稼ぎ人に変わることで、新たなミクロ経済学は実入りが良くなっている。ウォール街の危機や魅力を理解することに引きつけられているのならば、経済学を取引ではなくコーディングに使うよう進路を変えた方が良いかもしれない。

 

  • 商品依存 – プーチンはチャドから何を学ぶことができるのか?

なぜ商品輸出国の中には商品価格の上昇よりも下落とうまくやっているところがあるのか?

商品はセイレーンだ。魅力的だが危険なのだ。価格が高ければ資源輸出国の政治家たちは喜ぶ。石油、ガス、そして金属輸出からの収入は国庫を満たす。これらの国々の政府はしばしばその裏側を無視し、良いときが終わらないかのごとく行動する。しかしそれは終わるのだ。商品価格が下落して初めて、多くの国は天然資源にあまりに依存しすぎた経済に何が起こるかを学ぶ。

2014年に商品価格の下落が始まったとき、不況に突入しそうな国もあれば、そうで内ない国もある。ラテンアメリカではアルゼンチン、ヴェネズエラ、そしてたぶんブラジルが前者で、チリやペルーは良くやっている。アフリカではナイジェリアやザンビアが前者だ。しかし全体として恐れていたほど悪くなく、2015年のサブサハラアフリカの成長は5%だと予想される。

うまくやっている国とそうでない国の差を説明する要素が二つある。ひとつめに、事業のしやすい国にしていることだ。例えば20年前に内戦をしていたルワンダは、今ではイタリアよりも事業をしやすい国だ。外国直接投資も増えており、これは経済の多様化に役立っている。ナイジェリアの近年の成長は石油部門ではなく金融やその他サーヴィスだ。単一経済の代名詞となっている石油輸出国のチャドでさえも、最近は石油収入の占める役割が次第に小さくなっている。しかし、ロシアはそうではないのだ。

二つ目は、得たカネをより賢く使っていることだ。2000年代以前には、高値の時に得た収入は全て散財し、下落したときには支出を削るだけだった。ロシアは今でもそうだ。今では、ラテンアメリカやアフリカの国の中には、ザンビアやチリのように、「反周期的」名財政政策をとっている国もあり、良いときに節約し悪いときに支出している。中東諸国の中には課税基盤を広げているところもある。

何十年も資源依存と同義語だったアフリカは、今年は世界の成長センターの一つとなるだろう。それはもはや商品のジェットコースターに乗らなくても良いのだ。もしプーチン氏が10年前にそこからおりようとしていれば、その国民はこんなに厳しい年を迎えることもなかっただろう。

 

  • 中国

目標によって中国の官憲が市民を虐待するよう駆り立てられている。もっと責任を与えれば良くなるだろう

独裁制の体制は、業績目標無しにその市民を抑圧することができ、業績目標は必ずしも悪い考えではない。それは、多くの良くやっている会社や政府でうまく使われている。しかし、官憲は法の遵守や人の品位といった他の配慮を超えてその数字を合わせようとしそうなので、独裁制と目標は危険なものだ。

中国の中央政府は、その政策を満たすために、広範囲にわたる目標に頼っており、それらの目標は地方の官憲の前途を決める。デモの沈静化と一人っ子政策を確実に実行することの二つは、ほぼいつでも「厳禁」の目標で、これを達成できなければ理論的に昇進できないのだ。もう一つ、GDPの成長は長い間昇進の為に重要だと見なされている。

目標設定は中国の驚くべき経済成長に寄与しているが、目標はまた無駄な過剰投資と環境破壊にも寄与している。不満についての表現の自由を妨げる目標により、何百もの反対派が強制労働所や精神病院に監禁されている。そして一人っ子政策の目標に重きを置くことは、強制堕胎という違法な野蛮行為に直結している。

中央政府はこの制度を直す必要があることを認めている。GDPはもはや昇進の対象ではなく、多くの場所では一人っ子政策の地位に環境目標が昇格しているという。ルールをいじることは中国の制度の中心にまで至る問題を解決することにはならないだろう。効果的で合法で人々の合意の元に命令するという3つを満たすたった一つの方法は、選挙を通すことだ。これはそんなに根本的なことではない。習氏がその重要性を賞揚している憲法は、役人をクビにする理論的権力を持っている地方議員に人々が自由に投票する権利を与えている。実際には、共産党の子分だけが立候補することを許されている。しかし、もし習氏が本当に役人の市民に対する虐待を止めたいと思っているのならば、彼等に本当に責任をとらせる制度を導入すべきだ。それは、市民を抑圧するために目標を立てるよりも、デモをさせないために良い方法だろう。

 

  • リビア – 次の失敗国家

世界的大混乱の次の形が現れている。地域的な干渉や西側の無関心も助けになっていない

今では苦い皮肉の調子でしか呼ばれないアラブの春の始まりから4年後、小さなチュニジアという例外を除いて、それに関わったほとんど全ての国は悲惨な状態だ。しばらくの間産油国リビアも改善しているようだったが、急速に消えている。今ではリビアはほとんど国ではない。ムアンマル・カダフィの没落とともに現れた派閥は、交渉によってその違いを解決しようとすることをあきらめている。東部は世俗同盟、かつては抵抗の象徴だった西部はイスラム主義民兵強硬派の支持を受けたごった煮の集団に揺さぶられたままだ。リビアは完全に二つに分断されているのだ。

他の国も引きずりこまれている。トルコ、カタール、スーダンはイスラム主義者の派閥をひいきにし、一方エジプトやUAEなどは東部同盟を支持している。そしてリビアの毒はサハラ砂漠の南に広がる広大なサヘルの帯を通して、西はマリからニジェールとナイジェリア北部を通って東はスーダンやソマリアまで、そしてさらにはイスラエルに隣り合ったエジプトのシナイの砂漠まで広がっている。

西側はリビアから距離を置こうとしている。米仏英3国は気が進まないながらもカダフィを追い出す為に干渉したが、イラクとアフガニスタンの失敗の後で、彼等は軍隊を送るのは言うに及ばずリビアの望ましい民主主義への転換を監視することに吸い込まれもしないことを決心した。代わりに、国連と、自分たち自身で出来ると主張したリビア人自身に残されたのだ。

この無視は間違いだ。だから国連、アラブ連盟、そして主導的な西側政府は皆戻ってくる必要がある。そして最後に、リビアを救うのはリビア人自身だ。

発行日: 
2015-01-10
雑誌名: 
記事区分: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加