2015年1月10日Middle East and Africa

  • アフリカの経済成長 – 資源の呪いのたそがれ

アフリカの成長は商品以外のものが力づけている

何十年にもわたって、商品価格がアフリカの経済成長を形作ってきた。そこには、地球上の鉱物埋蔵量の1/3、石油の1/10があり、2/3のダイヤモンドを生産する。そういうわけで、天然資源と輸出農産物の価格が高いときには高い成長をし、逆の時には成長が低くなるのはそれほど不思議ではない。過去10年間資源価格にあわせて、世界の中でも高い成長を記録し、それは統治の改善と経済改革に負う部分もあった。以前ならば、資源価格の下落にあわせてアフリカ経済も崩壊した。去年から、また資源価格の下落が始まっている。同じ傾向が繰り返されるのか?商品価格の大きな下落が通貨下落につながることもあり、2014年には少なくとも10のアフリカ通貨が10%以上下がったが、破壊的な下落はほとんどない。これは、投資家が商品価格の下落を命取りだとは見ていないことを示唆する。

この理由の一つには、経済成長が成長業屋特に観光と言ったサーヴィスから来始めているためかもしれない。なぜアフリカの経済多様化は進んだのか?投資の大きな好転が役立っている。それは、いくらかは政府が投資家が活動しやすいように努力したことによる。よりよい財政政策も重要な役割を果たしている。かつては景気が過熱しているときに多く支出し、冷え込むと引き締めていたが、近年はその逆の賢いやり方になっている。

「資源の呪い」はその力を失っていると考える理由がある。よりよい教育制度、社会資本への投資、そして賢明な規制改革があれば、アフリカはその過去の呪縛を完全に解くことができるだろう。

 

  • ガンビア – 貧弱なクーデター

いかに政府を転覆しないかの教訓

ガンビアはその幅最大48kmで長さはその7倍の細長い国で、外部世界からめったに注意を引かない。1994年にクーデターで権力を握ったその絶望的に貧しい国を運営する大統領ヤヒヤ・ジャメは、ほめるべきことをほとんど持っていない。彼は権力を握って以来繰り返し選挙に勝っているが、目をつぶることで悪名高いアフリカ連合のオブザーバー以外にそれが自由だとか公平だとか考える人はほとんどいない。警察は、反対は活動家を虐待し記者が行方不明になっていることで人権団体から非難されている。

だから、彼の没落を嘆くだろうものはほとんどいないようだ。しかし、12月30日に、10月にブルキナファソの長期にわたる支配者ブレーズ・コンパオレを倒したような一般的な蜂起とは違う形で、ジャメ氏は貧弱なクーデターに直面した。FBIによると、どちらもガンビア人の先祖を持つアメリカ人の首謀者二人の元に、せいぜい10-12人のアメリカ、英国、そしてドイツに住んでいるガンビア人が参加しただけだったという。彼等の計画はオンラインに乗っており、メール上のリンクをたどれば見られてしまうような稚拙なものだった。予算は、武器、飛行機チケットのようなものにせいぜい22万ドルで、4000ドルの狙撃用ライフル2丁には「必ずしも必要ではないが、あればとても役立ちうる」とのメモ書きが付いていた。

どれだけの共謀者が殺されたか、また彼等が軍から裏切りが出ると信じていたかすらも明らかではないが、一連の軍人とその家族が逮捕されたと言われる。賢明にも、ほとんどはすぐに忠誠を誓った。

 

  • サウジアラビアの老人支配 – 世代交代が迫っている

サウジアラビアは困難が山積みだ。アメリカのシェールに対して世界石油市場における優位性を確保せねばならず、その地域での影響力を競っているイランやシーア派勢力とのアメリカの接近に警戒し、シリアのアサドを追い出そうとし失敗したことによりその同盟者イランを強化し、悪政の新たなスンニ派ジハーディズムの雰囲気を作り出した。寺ハーディストに対するアメリカの空軍作戦に参加したが、それはテロリストによる反撃の恐れを高めている。

だから、その90歳の君主アブドラ国王が12月31日に公式には肺炎だという呼吸困難によって入院したというニュースによって、サウジが揺さぶられたのはそれほど不思議ではない。彼のあとを継ぐ予定なのは異母弟のサルマンだが、彼とて若くはない。75歳で痴呆症を患っていると言われる。サウジアラビアの複雑な制度の下では権力は長子相続ではなく、王朝の祖アブデル・アジズの45人強の息子の中で兄弟間で相続されてきた。近年、兄弟みんな亡くなったか老いている。

たぶん、サルマンの弱さを頭に入れて、去年アブドラ国王は代理の後継者の任命に踏み出した。英国で訓練を受けた空軍パイロットで元諜報責任者、そしてメディナの知事でもあった69歳の一番若い弟のムクリンだ。難しいのは、どのようにして何百人もの王子が権力をめぐって押しのけ合っている次の世代に支配を渡すか、ということだ。

将来のサウジの君主は外交政策の方が内政よりも簡単だと思うかもしれない。リベラル派国内の改革が遅いのを攻撃し、サウジの人口の15%程度を占める東部のシーア派は落ち着かない。とりわけ、若くて増加する3000万の人々が職を必要としている。彼の後継者たちはそれほど幸運ではないかもしれない。

 

  • パレスティナとICC

パレスティナの大統領モハメド・アッバスは、1月1日に国際刑事裁判所(ICC)に応募し、4月1日には参加することになるだろうといわれる。

申請前には、イスラエルはそれが西岸における入植地の拡大やパレスティナ独立国家樹立の交渉の事実上の終了となるだろうと言っていた。そのような誇張を考えると、実際の反応はかなり穏やかなもののようだ。今のとことはこれまでと同じような反応で、パレスティナのためにイスラエルが徴収していた関税収入の差し止めを大川なっている(その合計金額は1.27億ドルで、パレスティナの月間予算の2/3にあたる)。

 

  • 湾岸の勃興 – 経済力と政治的影響力が湾岸に移っている。それは続くのか?

ドバイは記録を打ち立てるのが好きだ。それは世界最高の建物(ブルジュ・ハリファ)、最大のショッピングセンター(ドバイ・モール)、そして最長の手作りの金の鎖(5.52km)を持っている。しかし、単なる虚飾以上に、その都市国家はより実体的な成果も上げている。 9月までで、ドバイ空港はロンドンのヒースローを超える6890万人の上客が利用し、世界でもっとも利用者数の多い国際空港になった。ドバイのエミレーツ航空は世界の主導的飛行機会社の一つであり、ジェベル・アリ港は世界で9番目の港で、新空港のまわりの物流拠点ドバイ・ワールド・セントラルは完成すれば香港島の2倍の大きさになる。

ドバイの成長のおかげでUAEはその地域の経済的重力の中心に、そしてひいてはそれがより政治的に独断的になるようにしている。UAEの空軍は2011年のNATO軍のリビア空爆に参加し、今ではシリアの対イスラム国連合に参加している。また、湾岸の伝統的な大国であるサウジアラビアとともに、エジプトで2013年にムスリム同胞団を追い出したアブドルファッターフ・アッ=シーシーに資金供給している。UAEは英国を含んだ他の国に政治的イスラムを抑制するよう圧力をかけている。

カタールやオマーン、バーレーン、クウェートも競うように大プロジェクトを展開している。

問題は、石油価格が下がり地域中で株価が下落しているときに、そのような大きな計画が経済的意味を持つか、ということだ。ドバイの国有会社ドバイワールドがアブダビに救済を求めざるを得なくなった不動産価格の下落はたった6年前のことだ。

発行日: 
2015-01-10
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