痛みを伴うジレンマ - ルワンダ

 

ルワンダ政府の人権記録はとても悪いので、支援者は援助を引き揚げ始めるべきだ
 
ルワンダ大統領のポール・カガメは、よい意図を持ち影響力のある外国の友人を持った賢明で説得力のある男だ。過去数週間、とりわけアメリカのビル・クリントンと英国のトニー・ブレアは彼を賞賛している。ルワンダの二大支援者であるアメリカと英国の政府は、どちらもカガメ氏の経済開発の実績を激賞する。
 
しかし、カガメ氏の経済的成果が印象を与え続けている一方で、彼の人権記録は母国と外国の両方で汚くなっている。彼は反対派に非寛容だ。最近の国連報告は、彼の政府がルワンダの国境をまたいだ東コンゴの反乱軍に火をくべており、30万人の人々がそこを追われることにつながっている、と報告する。支援者たちは彼を甘やかし続け、西側の政府はこれらの不快な傾向に盲目であり続けるべきなのか?もしくは、彼らはその援助を減らしさらにそれによってルワンダの最貧の人々の何人かが失われてしまう可能性の危険を冒すことによって、彼にやり方を直すよう説得しようとすべきなのか?
 
ルワンダは、支援者がこのジレンマに直面している唯一の場所ではない。エチオピアもそうだ。違った事例は、その虐待がどれほど重大かによって、違った答えを必要とする。ルワンダの場合、それらは無視するには深刻すぎる。
 
カガメ氏の下で、ルワンダはライオンのような足取りで経済的に前進している。GDPは2005-11年の間に50%以上成長した。カガメ氏は、(家族計画と対マラリア蚊帳の準備を含んだ)保健、教育、農業、インターネット技術、そして女性の権利でその政府が行った進歩で賞賛されるに値している。議員の半分は女性であり、アフリカの記録だ。ルワンダはまた、アフリカで最も不正が少なくもちろんその地域でもっともきれいな国の一つである。
 
英国政府は、ルワンダへの二国間援助が世界の納税者の資金で最も価値のあるものを提供していると主張する。さらに、特に英国や合衆国の西側の政府は、2009年に英連邦に加盟したルワンダと「戦略的提携」を楽しんでいる。それは、拡大東アフリカ共同体の一部になっており、スーダンの戦闘中のダルフール州に平和維持軍を送っており、より広い世界で西側の政策をかなり支持している。
 
カガメ氏は、賞賛すべき憲法の任期規定に従い、2017年に大統領を辞職すると約束する。しかし、ほかの側面では、負の点が積みあがっている。もっとも最近の大統領と議会選挙の選挙運動中に、何人かの指導的な野党の党員と記者が暗殺されたり攻撃されたりした。ヒューマン・ライツ・ウォッチを含んだ多数の尊敬される国際人権組織は、彼を非難している。ルワンダの首都のキガリでの独立したサークルの中で、雰囲気はひどい。
 
カガメ氏の外国での活動は不埒だ。なんら明白な目論見を持たない専門家パネルによって書かれた国連報告は、ほんの十年前に終わった内戦が数百万人の命を犠牲にしたアフリカで最も燃えやすい地域の一つである東コンゴの国境をまたいでの、彼の政府が掻き立てた問題の記録を書面にする。国連報告に詳細な返答を行ったカガメ氏がその中でただ一人の悪漢というわけでは決してないというのは本当だ。はるか遠くのキンシャサにあるコンゴの政府は、ルワンダに隣接するその鉱物資源の豊富な地域をほとんど支配していない。ルワンダの関与が何であれ、数多くの反乱軍たちが周期的に強奪や略奪し続けている。しかし、カガメ氏の怒り狂った否定にもかかわらず、彼のサークルの中の何人かが友人たちやルワンダ政府の代理人たちをたきつけ、その状況を利用しているのはかなり明らかだ。
 
 
 
よい切り札を悪くするな
 
アメリカと英国の政府は、今のところほんの象徴的な金額で援助の支払いを保留したり遅らせたりすることによって、カガメ氏に警告信号を送っている。他の西側政府も同じことをしている。彼らはより徹底的になるべきだ。援助の大きな塊は、特定の計画よりもむしろ、直接予算を支援するために贈られている。カガメ氏が、彼の外国の代理勢力を抑制し、本国の彼の反対派により多くの場所を与える真の意思を示すまで、それは保留されるべきだ。ルワンダは国連安全保障理事会の10の非常任理事国の一つを望んでいる。国連のその玄関先の事態を鎮めようとする努力をルワンダがあざける限りにおいては、それは確かにその席を得るべきではない、とりわけ、西側政府は、カガメ氏の人権侵害を公に咎める婉曲的なやり方をより少なくすべきだ。彼がそのような不平を無視する危険がある。そしてもし援助が引き揚げられれば、ルワンダの最貧層のいくらかは傷つく。しかし、それを決めるのは彼の責任だ。西側の支援者は彼によってゆすられるのを許してはならない。
 
 
発行日: 
2012-08-04
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