アフガニスタン? - アフリカの危機

真の危険は、世界が聖戦士たちに脅かされている別の貧しい場所に背を向けていることだ

アフガニスタンとイラクでのテロとの戦いに取り組んで11年を費やした後に、ほとんど1.5兆ドルの直接費用と何十万もの命が失われ、西側の大衆は厳しい教訓を学んだと感じている。たとえ最高の意図を持った外国の介入でも、恩知らずの地元民を助けるために目に見えない敵と戦う終わりなき戦いにその軍隊を立ち往生させざるを得ないということが、かつてないほどに説得的になっている。

フランス軍がサハラの国マリを脅かすイスラム主義者の前進する隊列を急襲した今月初めに、アフガニスタンのこだまが大きく鳴り響いた。そして数日後、「イスラム聖戦士血盟団」からのひげを生やして銃を持った部隊が隣のアルジェリアでガス施設を占領し何十人もの人々を虐殺し、それらは再び聞こえた。それは単一のイスラム主義者のテロ攻撃としては、2002年のバリのナイトクラブの爆破以来もっとも大きなものだった。ここは、次の地球規模のテロとの戦いの前線で、うぬぼれの強い西側指導者たちを捕らえる砂漠の苦境でもあったようだ。

だが、すべての戦争は異なっている。一つの作戦からの教訓は次にきちんと配置される必要はない。東のソマリアとスーダンからチャドを通って西のマリに広がる不安定の弧を見て、まるで別のイラクかアフガニスタンのようだとするのは読み違いだ。また、もし外部者が危険な風葬の危険を取り除くのを助けることからくじいたら、それは有害だ。介入はいつでも危険を持っているが、アフリカではそれはバグダッドやカブールでのように長引く必要も絶望する必要もない。
 

マリの亡霊

見出しを飾った紛争の起源は、もともとは地域的でも地球規模でもなく、現地のものだった。大昔から、無法と暴力は、巨大なサハラ砂漠からアフリカの角にあるソマリアに向かって東に広がる領域中で足掛かりを持っている。しかし、過去数年間、特に2011年の終わりにリビアのムアンマル・カダフィが没落して武器がその地域の穴だらけの国境をまたいであふれた時以来、その無秩序は悪化している。人質、身代金からの現金、密輸、薬物運輸、そして略奪が、ギャングの指導者たちの塊を支えている。その中には、イスラムの旗を振って、貧困、差別、そして腐敗した政府の管理失敗によって加熱した地元の正当な悲しみに付け込んでいるものもいる。

北ナイジェリアでは、自身をボコ・ハラム(「西洋の教えは罪」)と名乗る過激派イスラム集団が、暴力と殺人の作戦を維持するために低学歴で無職の怒れるムスリムの若者たちを勧誘している。マリでは、その国の北半分にいる遊牧民のトゥアレグが、長い間境界に追いやられてきた。聖戦士たちは民族的反乱に付着し、素早くその指導者たちを払いのけた。エチオピアやケニアのような他の所では、彼らは過去には一般的に平和裏に共存していたムスリムとキリスト教徒との間の古い断層線を皮肉にも広げている。

これらの集団の多くは自分たち自身に地球規模の虚飾を与える。アルジェリアのガス施設を攻撃した聖戦士たちは、チュニジア、マリ、そしてニジェールといった場所からやってきた。アルジェリア当局は、その中には少なくとも一人のカナダ人すらいたという。北アフリカのイスラム主義者たちは、アル=カーイダのような地球規模の聖戦士たちから、指示ではなくとも霊感を受けたいと思っている。サウジアラビアや石油の豊富な湾岸からの他の所のスポンサーから追加資金を得ているものもいる。緩やかな同胞愛が、西側とアフリカなどのその友人たちへの敵意のメッセージをこだましている。アル=カーイダがアフガニスタンとパキスタンの国境地帯やイエメンやソマリアの一部で圧力にさらされるにつれ、その人々の中には新たな避難所を求めて、その地域に到着するかもしれない。

けれども、これらのつながりにもかかわらず、直接の脅威は圧倒的に地元だ。突然厳しいシャリア法の手を切るような純粋主義の下におちたトンブクトゥの町の人々や、ナイジェリアの外国で訓練を受けた爆弾製造者の犠牲者や、たった今シャバブ民兵が撤退してその生活を取り戻し始めたソマリアの人々に聞くとよい。しかし、地球規模の聖戦は、若いムスリムを過激化させ、地元の悲しみに、危険な新たな鋭さを与えている。練度の低い治安部隊が反乱に残虐さを与えている。ソマリア難民がムスリムとキリスト教徒の間の緊張を育てているケニアのように、ひとつの国での紛争は隣にあふれる傾向にある。何年にもわたって、過激化した武装し訓練を受けたイスラム主義者反乱軍が世界の脆弱な部分で巨大な損害を与えうる。
 

正しい教訓

ほとんどの介入の知恵を疑うことを学んでいる人々にとって、この議論は単純な結論を指し示している。出ていくことだ。しかし、たくさんの理由で、サハラで起こっていることは世界の仕事でもある。その地域は、石油とガスの大生産者だ。北アフリカの大部分から外国事業を締め出すことは、本当の損失だろう。フランソワ・オランドがマリに軍隊を送った理由の一つは、そこに住んでいる少なくとも6,000人のフランス国民を守ることだった。ソマリアの無法は、インド洋にわたっての海賊行為につながった。北アフリカの聖戦士たちは、ヨーロッパかアフリカでたった今テロ作戦を始めることに苦労しているだろうが、もし彼らが全土の資源を支配したら、いつかそれは変わるかもしれない。彼らを砂漠で足止めさせておいた方が良い。

自己利益を超えることは、短く鋭い介入が何百万の人々の悲劇を軽くすることができるという事実だ。フランスのパラシュート部隊は2011年にコートジボワールでの内戦を終わらせるのを助けた。2000年にシエラレオネの首都フリータウンを守った数千人の英国兵たちも、そこでの恐ろしい内戦を終わらせた。戦いに勝った時に、アフリカ軍と持続的な開発計画が展開可能な限り、介入はうまくいく。そのメッセージは特にバラク・オバマにとって重要だ。彼の退任する国務大臣のヒラリー・クリントンは、その恐れを認めている。オランド氏のアメリカの助けの要求に対するオバマ氏の反応は、冷たく、遅く、そして今のところ不適切だ。ドイツも助けにほとんど熱意を示していない。

長期的には、サハラがより繁栄した時にのみ、そこは安定する。アフリカのほかの部分の多くはその見通しを享受し始めている。大きくて数が増えているアフリカのムスリムのほとんどが聖戦に敵意を持っている。もし介入の難しさを今彼らを放棄する言い訳に使うのならば、西側政府は重大な間違いを犯すだろう。
 

発行日: 
2013-01-26
雑誌名: 
記事区分: 
主地域: 
主カテゴリー: 
キーワード: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加