太陽は明るく輝く - アフリカの有望な経済

その大陸の印象的な成長は続きそうに見える
 
オプラ・ウィンフリーは30億ドルの富によってアメリカでもっとも裕福な黒人の地位を何年も守ってきた。しかし、彼女はもはや世界でもっとも裕福な黒人ではない。その名誉は今ではナイジェリアのセメント王のアリコ・ダンゴートのもとへ行った。批判者は彼があまりにその国の汚れた政治的階級に近すぎると不平を言う。にもかかわらず、彼の100億ドルの富は稼いだもので、着服したものではない。ダンゴート・グループは1977年に小さな貿易会社として始まった。それは、建設と同様、砂糖から運輸に至るまで手を広げた汎アフリカ的な複合企業になり、しかもそれは実業で略奪的な詐欺師ではない。
 
正統的な独立独行のアフリカの億万長者たちは希望の先駆者だ。数こそ少ないが、彼らはより一般的になっている。彼らはどれほどアフリカが進歩したかの実例となり、その高成長率が続くかもしれないと信じる理由を与える。その大陸の地中海沿岸の政治が今年の見出しを独占したかもしれないが、サハラの南の新しい好況はより多くの生活に影響する。
 
西のガーナから南のモザンビークまで、アフリカの経済は世界のほかのどの地域よりも一貫して早く成長している。少なくとも1ダースの国々が6年かそれ以上にわたって年に6%以上拡大している。エチオピアは石油輸出が下がらなければ今年7.5%成長するだろう。かつては飢饉のあだ名だったが、それは今では世界で10番目に大きな家畜の生産者だ。そしてその富は排他的な派閥に独占されているわけではない。横領は依然として普通にあるが、ここ10年で所得分配は改善した。
 
その大陸の多くで深刻な所得の不均衡が続いている。しかし、真の中産階級が表れている。アフリカ中で営業しているスタンダード・バンクによれば、6,000万のアフリカの家計が市場為替レートで3,000ドル以上の所得を稼いでいる。2015年までにその数字は、今のインドと同じである10億人に達すると予測されている。これらの家計は消費者階級と呼ばれるかもしれない層に属している。合計して、3億人のアフリカ人が年に700ドル以上稼いでいる。それはそれほど多くなく、その多くは小さな環境変化によって赤貧に押し戻されうる。しかし、それは電話と学費のいくらかすらもカヴァーすることができる。「彼らは西側の基準では全くの中産階級ではないが、にもかかわらず巨大な市場を代表している。」と別のアフリカの銀行グループのエコバンクのエコノミスト、エドワード・ジョージは語る。
 
その大陸の10億人の人々の多数派である、貧困線以下のアフリカ人にとっては、病気と飢えが依然として大きな問題だ。1,000人の子供たちのうち、118人が5歳の誕生日を迎える前に死ぬ。20年前、その数字は165だった。そのような、国連によって決められた貧困削減の一連の目標であるミレニアム開発目標への進歩は、ゆっくりで、まっすぐではない。しかし、それは無視できるものではない。そして、持たざる者の間の雰囲気は、二世代前の独立時代のいつと比べてもよい。確かに、アフリカ人は上昇への顕著な能力を持っている。しかし、今回は彼らは本当にほほ笑むべき何かを持っている。
 
 
 
ライオンとトラ(と熊)
 
エコノミスト誌が遺憾ながら10年前にアフリカを「望みのない大陸」と分類して以来、深い変化が起こった。労働生産性は上昇している。それは今、平均して年に2.7%成長している。アフリカとそれ以外との貿易は2000年以降200%増加した。1990年代には22%だったインフレ率はこの10年は8%に下がった。対外債務は1/4下がり、財政赤字は2/3下がった。過去10年のうち8年間、世界銀行によれば、サブサハラの成長は東アジア(それは日本も含んでいるのだが)の成長よりも早かった。
 
北半球の減速による下方修正の後でも、2012年の予測について、IMFは依然としてサブサハラアフリカの経済が5.75%拡大すると予想している。いくつかの大きな国では、成長率は10%に達しそうだ。熱烈な支持では知られていない世界銀行は、その高官は長期的平均が7%かそれ以上である現在よりも高い成長のためには大きな貧困削減が必要であると考えているけれども、今年の報告の中で「アフリカは、中国の30年前やインドの20年前のような、経済的離陸の間際にいるかもしれない。」と語る。
 
別の点でもアジアと比較できる。人口統計だ。アフリカの人口は、過去40年にわたって10億人から20億人に倍増した。アフリカの人口が増加するにつれて、それはまたその形も変える。中間年齢は、アジアが30歳、ヨーロッパが40歳なのに比べて現在20歳だ。出生率は落ちており、その中間値は現在の大量の若者がその一番生産的な時期に入るにつれて上がるだろう。依存率は改善するだろう。この「人口動態の配当」は一世代前の東アジアの成長にとって重要だった。それは今のアフリカに大きな機会を提供する。
 
強気な目で見ると、これはアジアの虎との類推で「ライオン経済」の生き生きとした話を補強する。しかし警告もある。一つには、アフリカでは、おそらくアジア以上に、広く異なった現実が併存しうる。平均は状態を見損ない、現象的な成功物語は限られた価値しかない。指導者たちの経験は遅れてくるだろう人々にとっては信頼できない案内だ。ほかには、それは初期段階で、以前には間違った夜明けがあったということがある。強気な人たちは、ライオンがスタミナでトロと張り合えるのか尋ねるだろう。アフリカは上昇し続けるのだろうか?それともそれは単に倒れて戻ることが避けられない好況と破裂のサイクルの中の強い上振れなのだろうか?
 
 
 
ダイヤモンド野郎以上に
 
以前のアフリカの成長は疑いもなく商品価格に多くを負っていた。結局、アフリカは世界の金の蓄えの半分、ダイヤモンドの1/3、そしていうまでもなく銅、コルタン、その他のあらゆる種類の鉱物と金属を持っているのだ。1960年代には鉱業からの収入は道や宮殿、高層ビルのために使われた。1980年代に市場が不況になると、資金は枯渇した。ヨハネスブルグ、ナイロビ、ラゴスの地平線には依然としてかつての好況の最高水位による漂流物がまきちらされている。
 
最近、石油と金属の販売による収入は、金庫を満たし、職を作り、ぜいたく品への欲求を満たすのに役立っている。宝石の豊かなアンゴラでは、高品質のダイヤモンドが、地元の鉱物有力者やその愛人の指を飾るために、ヨーロッパでカットされた後に再輸入されている。
 
しかし、全体として、アフリカの最近の成長の約1/3だけが商品によるものだ。西と南部アフリカが主な受益者だ。赤道ギニアはその収入のほとんどを石油から得ている。ザンビアはそのGDPの半分を銅から得ている。商品価格が軟化したり暴落したら、そのような国々は疑いもなく傷つくだろう。しかし、その大陸で最も早く成長をしている地域経済は、石油がほとんどなく鉱物が点在しているだけの東アフリカだ。そして、ブルキナファソのように、ほかにも似たように非資源による成長をしている場所がある。「商品だけではなく、すべてが成長しているのだ。」ほぼ間違いなくアフリカで最も成功した起業家であるスーダン人の携帯電話の大立者モ・イブラヒムは語る。
 
世界経済(とその商品価格)が2008年に駄目になった時、アフリカの成長率はほとんど変わらなかった。「アフリカは強い耐性を持っている。」アフリカ開発銀行の首席経済学者ムトゥリ・ンクベは語る。「構造的変化が起こっているのだ。」
 
商品価格の長期的下落は疑いなく傷つける。しかし、その大陸の商品主導の成長は、かつてほど逆戻りできないものではない。一つの理由としては、アフリカの政府は今回は特に社会資本のようにより賢く投資しているからだ。その大陸の道路の多くは依然として悲惨だ。しかし、昔よりもずっと立派なものがあり、新しく舗装された道路は、そのために支払った資金が空になったずっと後まで、それを使う人々の生産性を上げる。別の理由として、アフリカの商品には今やより広い買い手がいることがある。一世代前までには、ブラジル、ロシア、インド、そして中国はアメリカの貿易のたった1%しか占めていなかった。現在では、それは20%に上がり、2030年までには50%になると予想されている。もし中国とインドが成長し続けるのならば、アフリカもおそらく成長し続けるだろう。
 
 
 
もっと長談義を、そして戦争を減らせ
 
さらに、アフリカの商品貿易に参加する多くの外国人は、短期的な取引ではなくなってきている。彼らは鉱物がなくなるまでとどまり続けそうだ。アフリカに何万人もいる中国人労働者は、地元の起業家に変わる傾向を見せている。アンゴラにいる広東州の建設会社は最近、輸入するのが難しい装置を生産する自分の製造部門を立ち上げた。西側の競争相手はほとんど同じようにはしない。(植民地期の彼らの先祖の多くはそうしていたが。)
 
商品による成長はかつてよりも信頼できるかもしれない。しかし、アフリカの成長の二つの駆動力は、たとえ石油が1バレルも、もしくは金が1オンスもなくても、依然としてそこにあるだろう。一つは技術の応用だ。携帯電話はブッシュの中に深くしみわたっている。6億人以上のアフリカ人がそれを持っている。おそらく、そのうちの10%は携帯インターネットアクセスを持っている。電話は貯蓄口座や、農産物価格情報がより利用しやすくなるといった恩恵を与える。
 
技術はまた保健も助ける。世界銀行は、毎年アフリカのGDPから120億ドルがマラリアによって奪われていると語る。しかし、より多くの、そしてより良い蚊帳のおかげで死亡率は20%下がった。HIV感染率の高い国々への外国人投資家は、訓練に高いお金をかけた労働者が30代や40代で死ぬことに不平を言うが、新たな感染はその大陸のほとんどで下がっており、より多くの人々が効果的な治療を受けている。
 
二つ目の非商品の駆動力は政治的安定だ。一世代前のアフリカは悲しい場所だった。アパルトヘイトの荒廃は、その最大の経済である南アフリカを孤立させた。50を超える国々のうちたった7つだけが頻繁な選挙を行っていた。アメリカとソ連は代理戦争を行った。資本は乏しく、マクロ経済管理はさまよった。人生は弾丸やなたによって短くなった。
 
アフリカは依然として全体的に平和で民主的とは言えない。しかしそれは大きく進歩した。ソ連の死の手はなくなり、モザンビークやエチオピアといった国々はマルクス主義をあきらめた。ヒョウ柄のトルコ帽をかぶったコンゴのモブツ・セセ・セコのような、かつては超大国が支えた独裁者は没落した。アンゴラを損なわせたような内戦はほとんどの場所で終わった。アフリカの国のうち3つに2つは今では選挙を行っているが、いつも自由で公平なわけではない。コンゴは11月28日に選挙を行った。
 
 
 
友人と隣人
 
たとえ世界で最も不適格な国々の多くがサハラ砂漠とカラハリ砂漠の間に依然として存在するにしても、統治は多くの場所で明らかに改善した。規制改革は幾分市場を自由化した。(ナイジェリアだけでも100以上の)一連の民営化は多くの国々で政府の役割を減らした。アフリカ最大の資源経済であるナイジェリアでは、より拡大するサーヴィス部門を農業と一緒にすると、今ではほとんど石油産出と同じになる。
 
貿易障壁は減り、ほんの少しであってもそしてよい道路の不足にもかかわらず、長きにわたってアフリカの弱点であった地域内貿易は増えている。いくつかの指標でアフリカの域内貿易は総量で6%から13%に増えた。経済学者の中には、アパルトヘイト後の南アフリカの統合はその大陸にさらに1%の年間成長を上乗せし、そしてそうし続けていると考えている者もいる。それは今ではサハラ以南のほかの国にとって外国投資の一番のもとだ。
 
幾分遅ればせながら、アフリカ人はお互い利益を得ている。たとえアラブの町のドバイが依然としてアフリカの旅行者の最高の拠点だとしても、飛行機の便は改善している。アフリカ経済のブロックは統合に向けて足を踏み出している。2010年に共同市場を始めた東アフリカ共同体はよくやっている。西アフリカ諸国経済共同体はそれほどでもないが、まあまあだ。南部アフリカ開発共同体は国境を越えたモノや人の移動をより簡単にするよう動き出した。障壁は残り、結果として経済は傷ついている、とそれは語った。アフリカ人は洗剤を買うのに、貿易と運輸がより簡単で安価なアジア人消費者の2倍を支払っている。
 
一世代前のアジアでのように、比較的小さな資本の増加で大きな生産性の向上をすることができる。何十年にも及ぶ資本渇望の後に外部の投資家がその不均衡な収益をまじめに取り始めた時、彼らはアジアの開花期を助けた。今、それらの投資家の中には、アフリカを見ている者もいる。ロンドンのような金融センターでは、アフリカ投資家会議なしに1週間を過ごすことは難しい。10年前にはサブサハラアフリカの存在をほとんど知らなかった民間投資会社は、去年その大陸での計画のために15億ドルを調達した。2010年には外国直接投資の総額は550億ドル以上で、10年前の5倍となり、アフリカが援助で受け取っているもの以上になった。
 
外国投資家はもはやただ油田や鉱山に関心を持っているだけではない。彼らは消費財の中規模投資に動き出している。英国のマークス&スペンサーのような小売りチェーンによるものなど計画の数はここ3年で倍になった。鉱業の好況にもかかわらず、それに向かう投資のシェアは13%下がった。金持ちは均等に広がっているとは程遠く、すべての投資の3/4は10の大きな国々に集中しているという。
 
アフリカの政治的・技術的変化に触発された外部者からの関心の増大は、それでも物語の中心ではない。経済的変化はアフリカ人自身により報いている。彼らは事業を始める機会をより多く持ち、思い出の中よりも前に進んでおり、政府はそのやり方から踏み出す意思を示している。世界銀行の商業実績の年間ランキングによると、46のアフリカ政府のうち36で去年よりも事業がしやすくなったという。
 
 
 
心配が尽きることはない
 
ほとんどのアフリカ諸国は依然として表の下のほうに固まっているとそれは言う。すべての手段を用いて、アフリカの政府はその国をより効率的に、より責任を持って、なるべく邪魔をしないように運営する必要がある。彼らはまた、アフリカが痛ましいほどにアジアから遅れている領域であるより良い教育を提供する必要がある。アフリカの事業家は常に技術の不足について不平を言っている。資格のある職員を雇うことはひどく高価になりうる。技術のある国外居住者の帰国はいくつかの新しく平和になった国々で役に立ったが、ふつうほかのアフリカ人である外国人が必要とされた。より良い教育なしに、アフリカがアジアの奇跡を見習うよう望むことはできない。
 
アフリカの人口の配当もまた保証されているとは言い難い。増加する人口と労働年齢の国民の塊はアジアで恩恵を証明した。しかし、人口成長は常に費用を伴う。これらの必要以上の人々は養われ、教育を受け、機会を与えられなければならない。もし偏狭な政策が成長を妨害し、企業の雇用をくじくならば、アフリカの追加の何百万もの人々は間もなく失業し、不平不満を抱くかもしれない。武器を手にする者もいるかもしれず、そういった災害への確かなレシピは人間と経済の両方にある。
 
豊富な若い人々はバランスシートの自己資本比率のようなものだ。それは状況をよくもするし悪くもする。アフリカの急速に増加する人口の一部は経済に入っており、現在のところうまくやっていないことが心配されている。そして、出生率はアジアのようには統一的に、またはすばやくは下がっていない。
 
アフリカの余剰な人々は町に群がっている。アフリカ人の40%程度は今では町に住んでおり、それは一世代前から30%上がった。2025年までにその数字は50%になりそうだ。アジアではその数字は今52%だ。これはふつうよいことだ。生産性は町で高い。人々が近接してすめば、運輸コストは低くなり、市場は賑やかになる。悪い時には、町のきつい民族的ごたまぜは、火薬庫になりうる。コンゴやルワンダ、スーダン、ソマリアでの物のようなアフリカ最悪の戦争は、ほとんどの人々が小作農か牛飼いである田舎で戦われたのだ。
 
余計な胃袋を満たす必要がある。これには余地がある。アフリカは現在食料の純輸入地域だが、そこには世界の60%の肥沃な未開拓の土地がある。それは1960年代よりもひとり頭で少ししか生産していない。年ごとによる大きな気候変動のために、アフリカの土地はしばしば耕すのが難しい。(地球が温暖化すればその問題は悪くなりそうだ。農家は肥料や灌漑のための資本を欠いている。より多くの道や貯蔵庫もまた必要だ。収穫物の多くは市場につく前に駄目になっている。そして土地の所有権はその場所にだれが所属し、誰がしないのかの厄介な問題をしばしばもたらす。
 
農業は長期的な心配だ。短期的な懸念は、北での減速や不況をどのように処理するかだ。ヨーロッパの危険な資産から抜け出した投資家はその金をアフリカに移しそうもない。彼らはすでにそこに投資した資金を取り戻すことのほうがよりありそうだ。これがすでに起こっているという兆候がある。銀行家は、取引の流れが減速していると語る。しかし、多くは一般的にアフリカについて強気だ。その成長潜在力は忍耐強い投資家に報い、気まぐれなそれを最後には誘いもどすと信じているのだ。
 
アフリカの成長は、今では期待の恒久的な変化によって支えられている。多くのアフリカ諸国では、人々は市民権の持ってくる権利とともについに自分たち自身を市民として見始めた。より大きな政治意識は、北アフリカで発見されたように、無能な独裁者が権力にしがみつくのを難しくする。極貧、暴力、孤立と言ったその大陸の過去に固執する人は例外になっている。
 
アフリカは次の中国ではない。それは、購買力平価で2.5%と言う、世界産出のほんの小さな部分しか提供しない。それはまた、株式市場の不足により、小売りの投資家にとってさえよい投資ではない。ダンゴート氏の100億ドルは疑いもなく彼を大物にした。しかし、ダンゴート・グループはナイジェリアの株式市場の1/4を占めている。それは小さく簡単には現金化できない池なのだ。にもかかわらず、アフリカの好況は、億万長者と同じく10億人に仕え、アフリカ人に恩恵を与える。それは小さな功績ではない。
 
 
発行日: 
2011-12-03
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