保留の痛み - ルワンダへの援助

ルワンダの広く賞賛された開発計画は今行き詰っているのか?

一人の新参者が西のコンゴ民主共和国からルワンダを東に分かつ、深くて危険な水のキヴ湖に到着した。ハイテクのはしけがルワンダ側のキブエの港できらめく鋼鉄タンクとともに錨をおろしていた。近くには、赤いブイの並びが、木製ボートの漁師たちが縦横に通る水路に伸びる新しいパイプラインへの道に印をつけている。

周りの火山からの二酸化炭素とメタンを吸い込んで、キヴは世界で最も爆発性の湖だ。もしそのガスが突然発散されれば、その爆発(地学的に言うところの「湖水循環」)は、おそらく岸に住む200万人の人々を窒息させるか焼き尽くすかして、「人類が経験した中で最大の大惨事」になりうる、とフィンランド人技術者ジャーモ・グメルスは語る。彼は、メタンを取出し電気に変えようとしているアメリカのエネルギー会社コントゥアーグローバルによって作られたそのはしけの上で働いている。

第一段階で1.4億ドルかかるこのキヴ・ワット計画は、ルワンダでの多くのものの中でもっとも野心的なものかもしれない。今年の初めに稼働すると、それは山がちなその国の発電量を1/3増やすと予想される。3か月の間にその国民の80万人が殺された1994年のジェノサイドに依然として戻っているルワンダ政府にとって、それは潜在的な悲劇を成長と再活性化の機関に変えて、復活の象徴だ。

だが、そのような進歩は、西側の政府が反乱の拡大の責任の多くをルワンダ政府とそのダイナミックで権威主義的な指導者ポール・カガメのせいだとしている、泳いで行ける東コンゴの混沌によって脅かされている。西側政府の中には、ルワンダの予算の40%以上を占めてその国の発展の多くが頼っている援助を保留しているところもある。

内陸で、国土が狭く、サブサハラアフリカ諸国のほかのどの国よりも人口密度の高いルワンダは、英国の指導的開発専門家のポール・コリアーが「ハットトリック」と呼ぶ、急成長、急激な貧困削減、そして不平等の減少を成し遂げている。多くの支援者は、東コンゴについての議論が何であれ、援助をやめたり減らしたりすることに深く気が進んでいない。

合衆国に次いで大きな二国間援助者の英国は、年に7,500万ポンド(1.2億ドル)相当の援助を、凍結し、解除し、再凍結した。他のヨーロッパ政府はその援助を止めたり減らしたりしている。アメリカは、たった20万ドルだが、軍事援助を保留し、バラク・オバマの新援助チームの見かた次第では、開発計画を削減するかもしれない。世界銀行、IMF、そしてアフリカ開発銀行は、その問題について、ああでもない、こうでもない、と言っている。「世界のほかの国とのルワンダの関係は変わっている」と、ルワンダの首都キガリの西側の上級外交官は語る。

結果として、ルワンダの財務省は今年のGDP成長予測を以前に予想された7.8%から6.3%に下方修正した。7%近くまでじりじり上がったインフレは、さらに上がることが予測されている。キガリでの外貨不足は1994年以来初めての闇市場を作り出している。ルワンダ国民の90%を覆っていると言われる無料医療制度はきしんでいる。医者や看護婦の給与を40%もかさ上げしていたボーナスは、すでに削減されている。11%の年間成長に基づいて自給自足農業経済を2020年までに中所得のサーヴィスハブに変えるという夢はかすんでいる。

中央銀行総裁のクレーヴァー・ガテテといった多くのルワンダの指導的人物は、すでに約束された基金の保留は完全に裏切りだと語る。予算への直接支援を含んで英国によって作り上げられたルワンダの開発モデルは、他の貧しい国が後に続くべき例だとして広く認められていた。今「援助がもはや保証されていないので」、それを最もうまく使うというその国の能力は失われている、とガテテ氏は苦々しげに語る。援助停止にイライラするルワンダ政府は、最近獲得した国連安全保障理事会の非常任理事国の席を、西側の政府を和らげるてことしていかに使うかを考えている。

さらに3艘のはしけを加えその国の電気生産をほぼ倍増させる推定2.5億ドルのキヴ・ワット計画の第2段階が今前に進むかどうかは確かではない。「未来には、このような取引がなされることははるかに難しいだろう。」ある西側の上級援助関係者は語る。
 

発行日: 
2013-01-12
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