マウスとマネの - アートと動物王国

絵画のネズミによる評価

いやしいマウスは科学の勇猛な馬車馬だ。毎日、世界中の研究所で、その小さな生物は、すべて科学の名のもとに、電気ショックからがんの誘導まで、すべてのやり方の注意深く管理された侮辱に従っている。しかし、日本の慶応大学の渡辺茂の研究室では、マウスはほとんどのものよりも楽しい生活を送っている。渡辺博士にとって、その関心は体ではなく心の中にあるのだ。特に、彼は美術の好みについて探っている。

今月のパブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス誌に掲載された論文で彼が描くように、渡辺博士は、彼のマウスがある画家への好みを持っているかどうかを見ることに興味を持った。彼はそれらを一度に1匹だけ部屋に入れ、異なった画家による絵画のペアをそれぞれに見せた。科学は(まだ)マウスの心を読む方法を持っていないので、彼はその動物がどれだけその動物がどちらかの絵のそばにとどまったかを測った。彼のマウスは、ロシアの抽象画家ワシリー・カンディンスキーによる絵画と、原色で満たされた黒い網目状の線の単純な構成で有名なオランダ人アーティストピエト・モンドリアンによるものの間には、特別の好みを表さなかった。フランスの印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワールと、キュビズムのスペイン人の父パブロ・ピカソによる絵にも似たような無差別があらわれた。

それは、たぶん、それほど驚くべきことではない結果だ。しかし、渡辺博士がその混合物にモルヒネを加えた時、事態はより興味深くなった。そのマウスは、ひとつの絵を見るときその薬を注射され、他のものを見るとき不活性食塩水を注射された。何回か繰り返した後に、彼らはモルヒネと一緒の絵画の一つを高く組み合わせはじめ、その隣に長く立って費やした。これは、マウスがインセンティヴを与えられた時、絵画を見分けることができたことを示唆する。

それは彼らの芸術的能力も制限しなかった。渡辺博士は、単に絵画を見分けるのと同様に、そのマウスが個別の型を評価することができたかもしれない証拠を見つけた。彼らがモルヒネを与えられた後に1人の芸術家によるいくつかの絵を見せられた時、同じ画家による前に見たことのない別の作品への好みを示したのだ。似たような結果は、褒美として、薬ではなく牛乳を使った実験でも得られた。

渡辺博士は、動物と芸術を結びつけている。彼は以前に、ブンチョウがキュビストの絵画を印象派のそれや日本のそれと区別でき、鳩が日本画と印象派の区別ができるのと同様にファン・ゴッホとシャガールを区別することができることを示した。そのような実験の要点は、異なった種類の芸術を区別する動物の能力が、その視力がいかに複雑で洗練されているかの妥当な代理だということだ。渡辺博士の最新の結果は、鳥が素晴らしい視力を持っていることは知られていたけれども、マウスは世界の中で進むのにより大きく嗅覚と触覚に頼っていると考えられていたという意味で、驚くべきことだ。そして、それは、世界中のたくさんの研究所のマウスを改善する一つの方法が、そのかごをマネの1枚や2枚で輝かせることかもしれないということを示唆する。
 

発行日: 
2013-06-29
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