アジアは本当にこれらで戦争に向かってしまうのか?

島々についての小競り合いは、その地域の平和と繁栄への深刻な脅威だ

アジアの国々は、正確には一粒の砂に世界を見ておらず、その沿岸に散らばる小さな露頭や礁に国益の重大な脅威を見出している。今夏には中国、日本、韓国、ヴェトナム、台湾、そしてフィリピンを巻き込んだ一連の海洋紛争があった。今週、日本語で尖閣諸島として知られる無人の諸島についての紛争のために、中国中の町でより多くの反日暴動があった。トヨタとホンダはその工場を閉じた。両側の熱っぽいレトリックの中で、一つの中国の新聞が、要領を得ない外交を飛ばし、日本に原爆をくらわせるという主食にまっすぐ向かおう、と有益な提案をした。

それは、ありがたいことに、グロテスクな誇張だ。北京の政府は、平和を守ることの経済的な利益に気がついて、その紛争を遅ればせながら小さくしようとしている。それは、特に中国の興隆と1世紀前の帝国主義ドイツのそれの相似という歴史を考えるまでは、すべてがとても合理的なように聞こえる。当時、ヨーロッパのだれも紛争に経済的利益を持っていなかった。しかし、ドイツはその増大する力に世界が適応するのが遅すぎると感じており、民族主義のようなむき出しで非合理的な情熱が定着した。中国は、その多くがアメリカと同盟を結んだ不安な隣国に囲まれて、150年間の屈辱とそれがみなしている時期の後で、再び立ち上がっている。その文脈で、岩の塊についての紛争は、オーストリア皇太子の暗殺と同じくらい重要になりうる。
 

ひとつの山、二頭のトラ

楽観主義者は、最近の立ち回りは、日本の選挙と中国の指導部交代の産物である政治的劇場の主に一幕であると指摘する。尖閣の争いは、日本政府が民間の日本人地主からその島のいくつかを買ったために、今吹き零れている。その狙いは、自分自身でそれを買おうとした東京の中国たたきの知事のいたずら好きな手にそれらを渡さないようにするためだった。けれども、中国は、侮辱された。それは自分たちの領有権主張を強化し、日本の海域に侵入するために繰り返し警備船を送った。それは、習近平が引き継ぐ直前に、その指導力の印象を元気づけた。

より一般的に、アジアは戦争をする暇がないほどにカネを稼ぐのに忙しい、と楽観主義者たちは論ずる。中国は今では日本の最大の貿易相手だ。中国の旅行客は、表参道の店頭に並べてあるバッグやブランド衣料に飛びつくために、東京に押し寄せている。中国は領土拡張に関心がない。いずれにせよ、中国政府は国内に十分な問題を抱えている。なぜ国外に問題を探すだろう?

アジアは、まったく関係をよく保つ理由を持っている。そして、この最新の争いは、他国が過去に持っていたように、たぶん消え去る。しかし、島のけんかが燃え上がるたびに、態度は硬化し、信頼は侵害される。その島のすぐそばまで船にぶつけたとして中国漁船の船長を逮捕した2年前、中国は日本産業に必須のレアアースの輸出を妨害して報復した。

アジア、特に中国での民族主義の増大は、脅威を悪化させている。日本のその島々に対する領有権主張の正統性が何であれ、その根は野蛮な帝国建設にある。すべての国々のメディアは、しばしば学校で教え込まれた偏見をもてあそぶ。それが彼らにあっていた時民族主義を作り出すのを助けまたそれを利用してきた中国の指導者は、もし彼らが母国のために戦わなければ今では痛烈な批判に直面する。最新の世論調査では、半分を少し超える中国国民が今後数年で日本との「軍事衝突」があると考えていることが示唆された。

その島は、それ故に、漁業、石油、ガスのためというよりも、アジアの未来のための高い掛け金のゲームへのカウンターとして問題なのだ。小さくとも、それぞれの事件は前例となる危険がある。日本・ヴェトナム・フィリピンは、もし譲歩をすれば、中国が弱みを感じ取り、次の要求の準備をするだろうと恐れている。中国は、もしその問題を押しそこなえば、アメリカなどの国が自由に中国に対して策動できると結論付けるだろうと恐れている。
 

強力と抑止

アジアがその島を取り扱うことができないということは、それがいかにして朝鮮半島や、例えば台湾海峡での真の危機に対して対処するのだろうということへの疑念を提起している。中国のますます威張り散らす感じは、それが支配的な力として行動するだろうやり方について、根深い不安をもたらす。そして最も軽いいさかいが全面戦争にエスカレートする傾向は、アメリカに問題を提示する。アメリカは、それが興隆を歓迎している中国を安心させることを狙い、太平洋がその名に値するよう保証するために軍事力の脅しを使うという、両面を持っている。

解決法の中には、世代をまたぐものがある。アジアの政治家は彼らが育てている民族主義の蛇の牙を取り除き始めなければならない。正直な教科書は大いに役立つだろう。今後数十年間、中国の興隆はアメリカの外交政策の主要焦点になるだろう。バラク・オバマのアジアへの「軸」は、同盟国へのアメリカの関与を示す有益な始まりだ。しかし、中国は、英国が19世紀のドイツにしたようにそれを封じ込めようとするよりも、アメリカが責任を持った中国にその世界大国としての潜在力を認識してほしいと思っているという保証を必要としている。荒っぽい政治的なWTOの不平は中国の心配に加わるだろう。

その島についての緊張(とアジアの和解できない歴史)を考えると、三つの当面の安全装置が必要とされる。一つは、事故が危機にエスカレートする範囲を制限することだ。もし船がいかに行動すべきか、そして事故後にどうすべきかの行動規範が設定されていれば、海での衝突はそれほど厄介ではない。もしお互いの政府が地域機関の中で定期的に一緒に働いていれば、緊急時に協調行動することが簡単になるだろう。しかし、アジアの多くの話し合いの場は、どの国もその権威を割譲する準備ができていないので、影響力にかけている。

二つ目の安全装置は、偏見なしに主権についての紛争を棚上げする方法を再発見することだ。次期国家主席の習は、「台湾問題」を脇に置いたその前任者の胡錦濤の成功を見るべきだ。(台湾も領有権を主張している)尖閣について、毛沢東も鄧小平も主権をのちの世代が決めるようゆだねるよう喜んでした。もしその島の資源が何らかの価値があるのならば、それはさらに意味がある。国有企業さえもその石油プラットフォームが軍事衝突の危険にさらされることに躊躇するだろう。主権問題が棚上げされれば、国々は資源を山分けしはじめたり、またはさらによければ、その島と水域を海洋自然保護区として宣言することができる。

しかし、すべてが協力で解決されうるわけではなく、だから三つ目の安全装置が抑止を支える。尖閣について、アメリカは明確だ。主権についてどのような立場もとらないが、それらは日本が実効支配しており、それ故にその保護下にあるというものだ。アメリカはその外交上の名声を使って紛争の過熱を止め、中国は侵略できないことを知っているので、安定を強化している。ほかのアジアの島々についてのオバマ氏の関与は、しかしながらはっきりしない。

中国の役割は、更に中心的だ。その指導者はその増大する力は隣国への脅威を意味しないと主張する。彼らはまた、歴史を理解することを主張する。1世紀前のヨーロッパでは、平和とグローバリゼーションの年月が指導者たちに、大火災の危険なしに民族主義者と火遊びする余裕があると考えさせた。この夏の後で、習氏とその隣国たちは、その島々が実際にどれだけの損害の原因になっているか把握する必要がある。アジアは腐食性の不信感への転落から逃れる必要がある。中国がそれを示すより良い方法は、指導力を発揮することよりも、平和的勃興について誠実であることではないだろうか?
 

発行日: 
2012-09-22
雑誌名: 
記事区分: 
主地域: 
主カテゴリー: 
キーワード: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加