中国のワゴンに引っかかって - オーストラリアの二車線経済

成功の重い負担が語り始めている

シドニー近くの現代オーストラリア誕生の地であるボタニー湾の岸は、その国の二速の経済のスナップ写真を提供する。オーストラリア全体の賃金平均の4倍を提供する西オーストラリアとクイーンズランドの好況に沸く資源豊富な州への「フライイン・フライアウト」労働者を運び去る飛行機が湾を超えて離陸する。湾の南側のカーネルの外出禁止の労働者にとって、見通しはそれほどよくない。石油会社のカルテックスは、ほぼ60年間そこでガソリンを生産している精製所を閉鎖するだろうと、最近発表した。600を超える職が無くなる。かなりが資源富鉱帯のおかげで上昇するオーストラリアの通貨のために、代わりにアジアの精製所からガソリンを輸入しカーネルで貯蔵する方がその会社にとって安くなる。

7月に、オーストラリアは景気後退なしの21年間を記録し、それはほとんどどのほかの豊かな国でも成し遂げられていない偉業だ。今年の成長は3.5%だと予想される。中国の興隆がオーストラリアの繁栄を加速している。オーストラリアの二つの主要な輸出品である鉄鉱石と石炭への飽くことを知らない需要は、中国をオーストラリア最大の貿易相手にする役に立っている。鉱業投資が去年のオーストラリアの成長の半分を引っ張った。中国は、オーストラリアが鉄鉱石の山の上よりもむしろ「羊の背中」の上に乗っていた過ぎ去りし時代の象徴である毛織物産業すらも生き返らせている。中国は今、オーストラリアの毛織物の2/3以上を買っている。産業団体であるオーストラリア毛織物革新は、ヨーロッパの伝統的な景気後退に襲われた市場に売るよりも、中国に衣類への立派な毛織物を売る方が簡単だと語る。しかし、オーストラリアの成功からの負担が、今現れ始めている。

オーストラリアドルの高い価値は、最大の心配事だ。その通貨は、去年の初め以来、ほとんどがアメリカの通貨よりも高く取引されている。かつては世界的なリスク感覚とともに変動するとして知られたオーストラリアの通貨は、今では古い傾向をものともしない。商品価格、そしてそれ故にオーストラリアの交易条件(輸出の輸入に対する比較的価値)は落ち始めている。しかし、6月以来、その通貨はUSドル(と実行貿易加重ベース)に対して約10%上がっており、それは今約1.05ドルになっている。オーストラリアドル建ての資産に資金をつぎ込んでいる中央銀行やほかの海外投資家に、かなりの責任がある。外国人が、今では4/5近くのオーストラリアの連邦債を持っている。彼らは、かつて「商品通貨」だったものを安全避難所に変えているのだ。

首相のジュリア・ギラードは、オーストラリアドルが「今後数年間」高くとどまりそうだと語る。オーストラリアの中央銀行は、これが経済への「重大なリスク」を課すとやきもきしている。その通貨は、もはやものを競争的に輸出できない製造業の犠牲者を作っている。ギラード首相の政府に出された最近の報告は、2007年の世界的金融危機の始まり以来、10万を超える製造業の職が消滅したと計算した。しかし、職は、特に鉱業、医療、そして教育といったほかの部分で跳ね上がっている。オーストラリアの失業率は、安定的な5.2%のままだ。

にもかかわらず、元中央銀行委員会の委員のウォーウィック・マキビンは、その銀行が介入し、紙幣を印刷することによって通貨の価値を下げたいと思っている。中央銀行は、彼の助言に従いそうもない。副総裁のフィリップ・ロウは、オーストラリアドルは「基本的に過大評価」されていないと主張する。

もし中国の減速がいまだにドルに影響しているのならば、それはほかのやり方で感じられるかもしれない。鉱業投資は去年70%増加した。デロイト調査経済は、この投資の増加は2年で弱くなると信じている。そのコンサルタント会社のクリス・リチャードソンは、中国の減速、商品価格の下落、そしてオーストラリアでの事業コストの上昇はすべて鉱業者をより慎重にしていると語る。8月22日に、オーストラリア最大の会社で鉄鉱石の中国の最大の供給者の一つでもあるBHPビリトンは、6月までの1年で利益が35%減って154億ドルになったと報告した。それはまた、南オーストラリアのオリンピックダムでの銅とウラン鉱山の200億ドルの拡大を遅らせた。このすべてを経済への凶兆だとみるものもいる。

銀行のクレディ・スイスのリック・デヴェレルは、オーストラリアの好況の終わりを言うには早すぎると説明する。中国の鉄鉱石市場は冷えているけれども、エネルギー会社は1,800億オーストラリアドル(1,890億ドル)を、主にアジア輸出用の液化天然ガス(LNG)計画へも投資している。「LNGが主要なゲームだ。」彼は語る。中央銀行総裁のグレン・スティーヴンスは、オーストラリアの幸運は続いていると説明する。オーストラリアは低い成長率のヨーロッパよりも高い成長率の中国にうまくさらされていると彼は語る。
 

発行日: 
2012-08-25
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