しっかりしろ! - ビアグラス

どんな種類のグラスから飲むかで、どれだけ早く飲むかが予測できる

「まっすぐなグラスにしますか、それともジャグにしますか?」というのは、かつては英国のパブの客がパイントを頼むときに一般的だった反応だ。ゆで卵は尖った方かそれとも丸い方から割るべきかを議論した「ガリヴァー旅行記」のリリパット人のように、ビール愛好家は、彼らの好きな形のグラスで飲むときにその酒が最もおいしいということに断固としていた。

まっすぐなグラス、時には唇の少し下に膨らみを持っているものは、かなり勝利を得ている。ジャグ、取っ手のついたずんぐりとしたへこんだ円柱のグラス、は、今では珍しい。しかし、それはたぶん、まっすぐなグラスの愛好家がその仲間に彼らの見かたの美徳を説得したためと言うよりもむしろ、その方がバーの店員が集めて重ねるのが簡単だからだろう。にもかかわらず、ビアグラスの形は、問題だ。ブリストル大学の研究者グループが、それが人がどれだけ早く飲むかを規制しうると示しているからだ。

アンゲラ・アトウッドと彼女の同僚は、160人の学部生(男女80人ずつ)に、4つのうち一つをするよう頼んだ。まっすぐのグラスでビールを飲む、ワイングラスでビールを飲む、その2つの種類のグラスのひとつからレモネードを飲む、というものだ。問題をさらに複雑にするために、グラスのいくつかはいっぱいになっており、ほかのものは半分しか入っていないようにした。けれども、この種類の研究では一般的なように、参加者はその心の性質について誤解させられ、この誤解を支えるために彼らは映画を見せられあとから言語テストをするよう言われた。アトウッド博士と彼女のチームがその中で本当に関心がったのは、そのいろいろな飲み物がどれだけ早く飲まれるか、ということだったのだ。

その答えは、いっぱいになったまっすぐなグラスのビールは平均11分で片づけられた。いっぱいのワイングラスは、対照的に、7分で飲み干された。それは、容器の形に関わらずいっぱいのレモネードを飲むのにかかった時間と同じだった。しかしながら、もしグラスに半分しか入っていなければ、形も中身も問題にならなかった。それは、平均5分で飲まれたのだ。

アトウッド博士の仮説は、ある晩を通してのペースを保ちたいビール愛好家は、おそらく半分を目印にグラスの残り量を見ているというものだ(レモネード愛好者は、酔っぱらうことがないので、それほど心配する必要がない)。けれども、横にカーヴのかかったグラスは、そのような判断をすることを難しくする。彼女はその協力者たちを1週間後に呼んで、写真から様々なグラスにどの程度入っているかを推計するよう頼むことによってそれを示した。ほとんどの協力者はワイングラスの中間線を本当の場所よりも低いところだと考え、もし協力者がもともとそのようなグラスから飲んだら、見積もり間違いの程度はその人がどれだけ早く飲んだかに相関した。しかしながら、もしグラスが最初から半分しか入っていなければ、この参照点は、最初からわからない。

結論は、アトウッド博士がパブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス誌に報告したように、まっすぐなグラスはそれを持っている。ビール用ワイングラスは英国のパブでは一般的ではないが(それらは時に専門的な醸造所で使われる)、グラスの形がそこからどれだけ早く飲むかに影響しうるという彼女の観察は、調査する必要がある。健康運動家と醸造所の両方がその結果に興味があるだろう。彼らはたぶん、アルコール飲料を出すのに最善の形のグラスについて反対の結論を出すだろうけれども。
 

発行日: 
2012-09-01
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