貧困デモ - ブルガリアの危機

短命な政府に対する絶望的なデモ

1か月に満たない間に、ブルガリアで6人が自らに火を放った。3人が亡くなった。36歳のアマチュア写真家でロッククライマーのプラメン・ゴラノフの焼身自殺による死は、特に大衆に衝撃を与えた。ゴラノフ氏は、ここ数週間その国を揺り動かしているデモの象徴の、ブルガリアのヤン・パラフ(チェコスロヴァキアへのソヴィエトの侵攻に対して1969年に自らに火を放った学生)になっている。「あなたは我々の勇気と自由への愛に火をつけた。」彼の死の後に喪に服した国民の日に、そう書いた旗が掲げられた。

焼身自殺はブルガリアでは新しい現象ではない。医療慈善団体の国境なき医師団によれば、人口7,300万人のブルガリアは1983-2003年の間に、年平均7.4件の焼身自殺があり、そのほとんどが政治的動機によるものだ。しかし、このデモの波と、政治的目標に向けて究極的な犠牲をしようという個人の意思は、共産主義崩壊以来のどのものよりも悪い。ブルガリア人は、激しい不正、公共民間両部門でのひどい管理、役に立たない官僚機構、高い失業率、そして貧困に摩耗している。「その政治危機の根深い原因は、貧困だ。」ソフィアのウニクレディト・ブルバンクの首席エコノミスト、クリストファー・パフロフは語る。

そのデモは、表面上は、彼の言葉によれば「警察が人々を打ち付けているような政府に参加できない」ので、先月辞職したボイコ・ボリソフの政府を、すでに打ち倒している。3月の初めに、大統領のロセン・プレヴネリーエフは、元フランス大使(で外務大臣も兼任する)マリン・レイコフに率いられた管理人内閣を発表した。大統領が臨時政府を発表したその日、数百人のデモ参加者がトイレットロールを議事堂に投げつけ、ほうきと「ゴミ箱を掃除しよう」と書いた看板を持ってきた。

ほとんどが有能な技術官僚のその新しい政府は、3月12日の総選挙より前には多くのことはできない。「我々は、限られた資源しか持たず処理時間がほとんどない中で、人々のもっとも脆弱な部分を助けようとする。」副首相で労働大臣のデヤナ・コスタディノワは語る。失業率は2月に12%を超え、2005年以来の最高値となった。22%以上の人々が公式貧困線以下で生活している。平均月収は400ユーロ(517ドル)だ。

問題は、5月にだれが選挙に勝ち、その勝者は、平穏を回復し、緊縮財政というブルガリアの政策にこだわり、ついには共同ブルガリアの大改革をすることができるのか、と言うことだ。これは、その国がより必要なEU資金を確保する役に立つだろう。今まで、それはEU資金の吸収にぐずぐずしている。

ボリソフ氏の政府の辞職以来最初の世論調査で、彼の中道ヨーロッパ発展のためのブルガリア市民(GERB)は、社会主義野党に対して少しリードしている。ギャラップによると、GERBへの支持は、2月に22%だったものが19.7%に下がったという。社会党への支持は22%から18.6%に下がった。(GERBが残している政治的資本を保全するための戦術的動きだと広く見られている)ボリソフ氏の辞任は、割に合っているようだ。より心配なのは、極右民族主義のアタカ国民連合の上昇だ。その支持は2月の1.2%から5%に跳ね上がった。アタカはその選挙の台風の目だろう。主要政党のどこもその過激派集団と連立を組みたいとは思っていない。
 

発行日: 
2013-03-23
雑誌名: 
記事区分: 
主地域: 
主カテゴリー: 
キーワード: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加