唇と歯のようには近くない - 中国とインド・ヴェトナム

中国はインドがヴェトナムとの友好関係を深めていることを恐れるべきではない
 
中国の主権が問題になっているとき、北京の新聞のグローバルタイムスは気取った言葉を使わない。9月に、ヴェトナムがインドの国有石油ガス会社ONGCが南シナ海で中国が領有権を主張する水域で探索をするために結んだ契約は、「中国を限界に押し込む」だろうとガミガミ言った。しかし、今月、インドとヴェトナムは「エネルギー協力」の合意に達した。グローバルタイムスは、ヴェトナムがその共産党書記長グエン・フー・チョンが北京を訪れている間に中国との海洋の小競り合いを解決するための「グランドルール」について合意したたった1日後にそれが署名されたことに激怒した。いま、その新聞は「中国は、その立場を示し、中国に対するより向こう見ずな試みを妨げるために行動を起こすことを考えるかもしれない」と怒鳴る。
 
共産党の人民日報の出版物であるより節度のある中国エネルギーニュースは、よく考え、インドにその「エネルギー政策が極端に危険な渦巻きに滑り落ちる」と警告する。そのような声高な非難の裏には、二つの中国の恐れが横たわっている。一つは、インドの関与が南シナ海でのもつれた領土論争に自分のやり方を通す努力を複雑にするという事だ。2番目は、インドとヴェトナムが、アメリカの主導する中国封じ込め戦略の一部として近い関係を模索しているというものだ。たとえ最初の心配にいくらかの論拠があるにしても、封じ込めの恐れは大げさだ。
 
チョン氏は中国にいた時、しかしながら、ヴェトナムの大統領チュオン・タン・サンは両国の「戦略的パートナーシップ」を追い求めるためにインドにいた。偏執的な中国の国家主義者は団結を感じることを許されても当然だろう。要するに、1969年にかつてのソ連との国境衝突を見なかったことにすると、これらの国々は反対側で中国が最近の二つの戦争で戦った相手なのだ。デリーとハノイの両方で、中国による短期間の「報復的」侵略の経験は、それぞれ依然として姿勢に影響を及ぼしている。インドは1962年に現在のアルナーチャル・プラデーシュ州であるところへの中国の急襲により、恥をかかされた。1979年の中国の侵略に対するヴェトナムの激しい反応は中国支配への絶え間ない抵抗の民族的伝説の一部となっている。
 
ヴェトナムは、依然として1974年に中国が立ち退かせた南シナ海のパラセル諸島と、より議論になっている1988年の中国との衝突で70人以上のヴェトナム人水夫が死んだ南のスプラトリー諸島で、領有権を主張している。その地域での緊張は高いままだ。今年のはじめに、ヴェトナムの船がその調査ケーブルを中国の警備船に切られた後で、ハノイとホー・チ・ミンで何百人もが反中国の抗議に参加した。
 
だから、ヴェトナムは、去年の中国の自己主張の強さを狙ってアメリカが南シナ海の航行の自由が「国益」であると宣言したことによって励まされたように、インドの支持を歓迎している。ASEANのヴェトナムのパートナーの内、ブルネイ、マレーシア、そしてフィリピンもその海域を部分的に主張している。ヴェトナムは当然、中国の主張に対してできるだけ合同して対抗を表したいと思っている。
 
この背景に対するように、インドの戦略家の中には機会を見出すものもいる。ヴェトナムは中国にとってのパキスタンのように、忠実な同盟者である「インドのパキスタン」になりうるというものだ。それは、その戦略的ライヴァルに間接的な弱体化させるような影響を及ぼす。ロンドンのキングスカレッジの防衛学教授ハーシュ・パントは、ヴェトナムはインドに入り口点を提供し、それを通してインドは「中国の周辺に浸透」できると論ずる。
 
中国をつねることは、習慣的にその大きな隣人が自国の繁栄の余地を作ることを拒否すると不満に思っているインドの外交官たちに訴える。その憤慨の裏には、パキスタンとの「全天候型の友好関係」を通してだけではなく、バングラデシュ、ミャンマー、ネパール、そしてスリランカと言ったインドの裏庭に中国が影響を及ぼそうとしていることへのいらだちが潜んでいる。
 
インドはまた、中国の挑発とみなしているものを押し戻したいと思っている。これらの中には、1962年の戦争につながった未解決の領土論争への中国の明らかなストーキングがある。近年、中国はアルナーチャル・プラデーシュのほとんどの領有主張を再開している。南シナ海でのヴェトナムの主張を支持するのがインドのタカ派の何人かに訴えるのは何の疑いもない。すでに、7月には、インド海軍の船が、明らかに中国海軍からの、中国領海に入ったという無線警告を無視してヴェトナムを出港した。
 
中国は、その世界的パワーとしての繁栄をくじこうとする努力のようなものには何でも憤慨する。インドがロシアと共同開発したブラモスミサイルをヴェトナムに売るという話し合いは、依然として危険をはらんでいる。しかし、中国の戦略家はサン氏の訪問中に合意された定期的な「安全保障対話」の目的にヤキモキする。インドの報道発表によれば、インドは中国支配下のチベットを狙ってアルナーチャルにブラモスミサイルを展開すると決めたことを示唆する。インドの自己主張の強さとヴェトナムとの近い関係の裏には、中国はアメリカの手があると見抜いている。7月に、国務大臣のヒラリー・クリントンはインドに「東に関与し、東へ行動するよう」懇願した。
 
 
 
ヴェトナムのヴェトナム
 
しかし、インドとヴェトナムをアメリカが画策した反中国戦線の従順なパートナーだとみなすのは、3つの理由で的外れだ。どちらの国も強烈に独立している。どちらもアメリカの命令に従わず、特にヴェトナムは確実にインドのパキスタンにはならない。2番目に彼らの関係は中国をはるかに越えたところにある。それは何世紀も遡り(それは結局インドシナなのだ)、何十年も改善している。インドの新聞のビジネス・スタンダードの編集者で元首相報道官のサンジャヤ・バルはそれを、「おそらくインドが他国と持っている関係のうちで、最も多方面に渡る二国間関係」と呼ぶ。
 
三つ目に、どちらも中国と良い関係を持ちたいという事の妥当性を主張する。中国は今ではインドの最大の貿易相手だ。そして結局、サン氏がインドにいたとしても、チョン氏は中国にいた。中国の国家主席の胡錦濤は、ヴェトナムに「二国間関係の問題を正しく扱うために対話と相談を用いることをあくまでもまもることを相談したと報道された。もちろん、もし中国が胡氏の助言に一致していたら、インドのヴェトナムの関係改善はこれほどの勢いではなかったかもしれず、そして北京から見れば、はるかに悪意が少なく見えたかもしれない。
 
 
発行日: 
2011-10-22
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