敏感な情報 - 気候科学

次のIPCC調査の中の頂点

「その報告はみんなからの英知を怖がらせるだろう。」最近イヴォ・デ・ボアは語った。彼は元国連の気候交渉責任者で、気候変動に関する政府間パネル (IPCC)の来たるべき第5次評価報告書について話していた。しかしながら、その報告書が公開されるまで2か月となり、かつてほどそれが恐るべきことではないかもしれないと、ひとつの兆候が示唆する。

問題のその兆候は、気候の敏感性についてだ。これは、大気中の二酸化炭素の水準のある増加に反応して、世界平均気温がどれだけ増すことを予想するかについての、研究者によって使われる基準だ。エコノミスト誌によって見つけられ、ページの裏面に複製された、公表されていない報告からの一つの表によると、CO2濃度が425ppmと485ppmの間では、2100年の温度はその産業化前の水準よりも1.3-1.7℃上になるだろう。それは、2007年に作られたIPCCの以前の調査よりも低いだろう。当時、それは445-490ppmの濃度は、2.0-2.4℃の温度上昇の結果となりそうだと考えた。

その二つの発見は、厳密に比較できるものではない。2007年の報告は、(何世紀にもわたる)超長期の均衡温度について話している。次のものは、2100年のそれらについて話している。しかし、実際的な区別は、CO2やほかの温室効果ガス排出の濃度が2100年までに安定したり減ったりする限りは大きくないだろう。ICPPの科学者は、予想されたCO2水準の上昇は、かつて考えられたほど温室効果を持っていないかもしれない。

幾つかの注意がある。その票はその報告の草稿版から来ており、そしてそれ故に変わりうる。それは、自然科学を見るIPCCの作業部会よりもむしろ、気候変動を緩和する部会によってまとめられた。それは、普通IPCCによって使われる大きな複雑なものよりもむしろ、気候の比較的単純なモデルから来た。そして、それを支持する文献はまだ出版されていない。

にもかかわらず、去年1年間、いくつかの他の論文が、気候への敏感性への見方が変わっていることを示唆している。2007年のIPCCの報告と新しい調査の以前の草稿の両方が、気候敏感性の標準的な基準(CO2濃度の倍増に対しての均衡温度のありそうな上昇)が2-4.5℃の間で、3度がもっともありそうな数字だということによって、その問題への初期の見方を反映した。新しい草稿では、その範囲の最低値は、1.5℃に下げられ、「もっともありそうな」数字は廃棄された。それは、気候敏感性が過去に過大評価されているかもしれず、科学が不確実すぎて未来の上昇の単一の推計を正統化できないとの感覚が増していることを反映している。

もしこれが問題だと判明すれば、それは政策に重要な示唆を持つだろう。多くの国での気候政策は、IPCCの発見に導かれている。それらはふつう、(部分的にはIPCCによって出された)地球の温度は産業化以前の水準よりも2℃以上上がることは許されず、これを確保するためにはCO2濃度は450ppmよりも上に上がるべきではないという考え方に基づいている。その草案の表は、450ppmと2℃上昇との間のつながりは本当にどれほどしっかりしているのかについて疑問を呈する。各国政府がこの結果からCO2濃度がさらに上がるのを許すことを安全だと結論付けるかどうか、そして(疑いなく論ずる人もいるように)2℃の上昇がいずれにしても多すぎさらに少なく狙うことが可能かどうかは、まだわからないままだ。
 

発行日: 
2013-07-20
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