見通しのある経済社会を - 消費税論議から考える(1)

昨年末に駆け込みのような形で党内論議がまとまり、いよいよ消費税増税が現実味を帯びてきた。私は基本的に消費税増税、というか消費税の制度自体に 反対の立場である。かといって、別に徹底的、教条主義的に反対をしようというのではなく、多少冷静に考えて本当に消費税増税が現状における最善の選択肢で あるのかをしっかりと考えた上で進んでみるのもいいのでは、ということを提案するためにくだらない文章を書くものである。検討に値する内容があるのなら ば、検討していただきたいと思う次第である。

別に実名をさらしているような公開の場で特定の階層を敵に回すような発言をすることに ついて、私にはメリットは一切ないのだが、不退転の覚悟などと のたまう割に政治的責任を一切とろうとしないことに対する批判の姿勢を表すために、あえてそうするまでである。私は、指摘するような問題があるからそれを 力ずくでも是正すべきだ、などと主張しているわけではない。その問題が問題であるのかないのか明らかにするのも、もし問題ならばなぜ是正しないのかも、説 明することについては消費税推進派の方に責任があるといっているだけの話である。そして私が主張するのは、そのような問題があるものをあえて推進するより も、 もっと摩擦が少なく合理的な方法をとった方がよいのではないか、ということを提案しているだけの話である。

まとめて全部書いてしまっ てもよいのだが、高い金を無理矢理払わされて、下らん茶番劇を見せられている側としては、多少でも長く楽しんで元を取ろう とするくらいは許されるだろう。もっともさっさとくだらない人たちがやめてくれるのが一番の解決策ではあるのだが。長く引き延ばしたからといって質が高く なるとは必ずしもいえないわけで、つまらない話になる可能性も大いにあり、その際は平にご容赦願いたい。期待するだけ無駄だというこ とで。

こ んな前口上だけで終わってしまったら怒られそうなので、少しだけ燃料を投下したい。基本的にはあおることが目的ではないので、できるだけ客観的な 態度をとれるよう心がけたいとは思っているのだが、政治的な問題でもあることからどこまでその立場を貫けるのかは定かではない。そして今日は本文とは特に 関わらない単なる前振りなので、多少あおり気味で書いてしまおうと思う。あまり地味なことばかり書いていると誰も読んでくれないかも知れないので、最初く らいは多少派手目に。

そもそも消費税は財政再建の切り札になり得るのか?私はこれについて大変懐疑的だ。売上右肩上がりの時代に 優秀な若者として青春時代を謳歌された優秀な天才秀才の方々にはなかなかわかりにくいことかも知れないが、売上の反対勘定である消費が経済の主要部分を占 めている時代などとうに終わって いる。企業会計の分野では、その目標は売上から利益へ、そしてキャッシュフローへ、さらには包括利益へと変わろうとしている。その時代の流れにまるで逆行 するかのごとく、利益に掛ける課税体系からまさかの逆噴射的な売上への課税で財政再建ができるというそのセンスが私にはとてもついていけない。20年も 30年も前の感覚で経済財政運営をされている「優秀な」人たちは、本当にこの国を正しい方向に導いているのだろうか?

少しでも野生の感覚が 残っている生物ならば、獲物を捕るのならばその通り道で待ち構えないといけないことなど常識以前の本能としてわかっていることである。それを、はやりの言 葉で言えば「草食系」の人々は、手近にある青々と茂った草にだけ目が向かい、ただただそれをむさぼることにご執心だ。野生の草食動物であれば、決してそこ にある緑をすべて食い尽くすようなことはしない。しかしながら生存本能を失って家畜化された人々は、あればあるだけそれをむさ ぼり食い、やがてはまるまると太って屠殺されてしまうのだろう。自分のことを家畜であると定義し、最終的には屠殺されることが運命だと受け入れている人々 はいいのだが、世の中の大半はそうではない。自分の運命は自分で切り開くべく、残された緑の中で必死に生きようとしているのだ。それを、食べることだけを 楽しみにそして食べられることだけを目的に生きている人たちは、食べ尽くし、踏み尽くし、ひたすら砂漠化させてしまう。いったん砂漠化してしまった場所に は、他の生物も住むことが難しくなるのだ。自分たちが食べられるのは勝手だ。しかし、それは人に迷惑を掛けない範囲でやってほしい。そこに緑があるからで はなく、自分で獲物がどこを通っているのか見極め、自分の力でとることのできる獲物だけを食べて生活していただきたい、といっているだけのことが、そんな に非常識なことなのだろうか?

一つだけ間違いのないことは、特にデフレ下の日本においては、獲物は決して消費の上を歩いていないということだ。

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