吹き飛ばされた - エネルギー

風力発電はよくやっているが、それは依然として不定期で短期の補助金に頼っている

去年10月のそよ風の吹く日に、カンザスの知事サム・ブラウンバックは、その州の繁栄する石油ガス探査産業を回った。しかし、バスが開けた平原を渡って進むとき、カンザスのエネルギーの新たな現象について気づかないのは難しい。風力発電だ。たくさんある。去年、その州はその風力発電能力を倍にした。これは今、その電気の11%を提供する。しかし、風雨にさらされたオイルマンは、ひとつの動いていない発電機を見上げて、それは政府補助金を吸い上げる以上にほとんど何もしていない、と言った。

これらの補助金のおかげで、風力発電は2012年によくやった。その年に、記録となる6,700基の発電機が設置され、250億ドルの民間資本が投資された。これは、その国の電気供給の約3.5%の風力発電能力をもたらす。それは、1,500万件の家に電気を供給するのに十分だ。エネルギー省は、2030年までにアメリカの電気需要の20%は風力によって賄われる、と計算する。

業界団体のアメリカ風力エネルギー協会によると、10ギガワット(GW)の風力発電能力を得るのに25年かかったが、50GWから60GWに跳ね上がるのに、去年たった5か月しかかからなかったという。この大きな成長は、中西部と大平原から来た。アイオワとサウスダコタは、それぞれその電力の20%以上を風力から生み出している。7つの他の州は10%以上を生み出している。

アイオワは、電力の39%をそのやり方で発電して、一人あたりの風力発電量でその国のトップになりたいと思っている。デモインにあるミッドアメリカン・エナジーは19億ドルを新たな風力発電所に投資することを計画している。アイオワの知事テリー・ブランスタッドは、それが州史上最大の経済開発投資だという。この決定はまた、グーグルとフェイスブックに、そのエネルギーに飢えたデータセンターをそこに建設し拡大するのに7億ドルを費やすことに合意するよう説得する役に立った。

しかしながら、去年の風力発電の沸騰は、幾分かは、風力発電への主要な連邦税額控除が12月に期限切れになり、そして会社が締め切り前に資格を得ようと競ったためだった。生産税額控除(PTC)は、風力発電機ができてから10年間に生み出された電気キロワットアワーにつき2.2セントを生産者に与える。120億ドル相当のPCTの年度が替わる1月には、それによって連邦政府が財政の壁を避けるために契約が絞られるので、これがアイオワでの新投資を加速した。

けれども、この補助金についての疑問が出されている。安い風力発電によってその利益率が絞られている電力会社の中には、PTCを廃止してほしいと思っているものもいる。化石燃料を使うエネルギー会社も、たぶんどれほど彼らが過去に補助されてきたかを見事に忘れて、不平を言っている。しかし、風力産業さえも、数年ごとに期限切れになり、好況と破裂の循環の原因となるその控除が役に立っているのかどうか不思議に思っている。

シカゴで最近開かれた風力発電会議で、アナリストは、その業界がその電力価格を下げるための研究開発と国内製造業に十分な長期的投資をしなかったと感じた。(2011年の報告での)連邦政府と、環境保護団体の世界資源研究所の両方が、PTCについての不確実性が過少投資を惹き起こしているということに合意し、その研究所はアメリカが風力設備の純輸入国のままだと指摘する。

実際には、いくらかの技術的改善がなされている。1990年代後半から、タービン軸の直径は約90%増え、発電機の「中心」の平均的な高さは45%上がっている。去年設置された1,000基以上の発電機は、100メートル以上の高さだった。現在の発電機は、平均して、1990年代のものの8倍大きな技術的能力を持っており、17倍の電力を生み出す。しかし、PTCがなければ、風力はほかのエネルギー形態と競争できない。

PTCはまた、通路の両側で強い政治的支援を持っている。民主党は、それを環境エネルギーへの補助金として好む。共和党員の中には、それが職と開発をもたらすので好むものもいる。風力発電は、ダコタやネブラスカからカンザスやオクラホマやアイオワの西側まで共和党の中西部を通る風量の豊かな帯にかなりかたよって分布している。

最も熱心な共和党のPTCの支持者の中には、気候変動が起こっていることを認めすらしないものもいる。ジョージ・ブッシュの元顧問のカール・ローヴ、アイオワの上院議員チャールズ・グラスリー、そしてアイオワの第5区の議員スティーヴ・キングは、みな風力エネルギー控除のために運動しているが、気候変動についてあいまい(「科学は混乱している」)から露骨な敵意(「気候は過ぎ去った」にわたる意見を表明している。合衆国商工会議所のようなほかのグループのメンバーは、控除を支持するが、気候変動法制に反対する活動をしている。

事実は、風力発電はほかに特に何もない田舎に給料の良い望ましい多くの職を生み出す、と言うことだ。新エネルギー源はまた、これらの州の経済を多様化している。この、緑と赤い政治の同盟は、幾分かは安いシェールガスによって、また幾分かはゆっくりとした回復のための需要の下落によって、低い卸売電気価格の時に、その産業を保つ助けをしている。

PTCが消えても、すべてが無くなるわけではないだろう。それがなくても、依然として新しい発電機需要へのしずくがあるだろう。風からのエネルギーの断続的な供給についての懸念は消え去っている。十分な場所に十分な風力発電所があれば、供給は平準化するとわかっている。風はいつもどこかで吹いているのだ。そしてアメリカ人の大多数は、伝統的な化石燃料に対して、代替のきれいな電源を好み続けている。

民間保険業者は、去年がアメリカ市場で二番目に気候変動関連の災害について費用がかかった年で、1,390億ドルかかったという。しかし、民間保険はこれらの費用のたった1/4しか払っておらず、納税者が残りをかぶったままにしている。対照的に、再生可能エネルギーに正しく資金をつけることは、むしろ安いようだ。
 

発行日: 
2013-06-08
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