高いステーキ - 心臓病とマイクロビオーム

動脈硬化は、肉食と腸のバクテリアの有害な相互作用によっておこるかもしれない

医療試験に参加する人々は、しばしば、新たな薬を服用することから眠りを差し控えることまで、いやなことをしなければならない。オハイオのクリーヴランド診療所のスタンリー・ヘイゼンによって組織された試験の参加者は、明らかに簡単な仕事をした。ステーキを食べるのだ。けれども、ヘイゼン博士の結論を読んだ後で、彼らはむしろそれを少しだけ食べたいと思ったかもしれない。

赤肉の消費と心臓病との間のつながりは、数十年前に疫学者によって認められたが、このつながりの性質は、正しく説明されたことがなかった。非難の指は、ふつう飽和脂肪とコレステロールに指された。赤身の肉はどちらも含む。しかし、多くの最近の研究は、飽和脂肪と心臓病との間には何のつながりもなく、だから何かほかのものが多分関わっているということを示した。ヘイゼン博士は彼がそれを知っていると考える。彼が出版されたばかりのネイチャー・メディスン誌の論文で概説したように、彼はその責任が、人間の内臓に住む100兆かそこらのバクテリアの集合であるマイクロビオームに実際には横たわっていると信じている。

一般的には、マイクロビオームのメンバーはその宿主とうまくやる。それらは人間の酵素が取り扱うことのできない複雑な炭水化物を消化し、それ故に食物の栄養価を増す。それらはまた、敵対的な虫による感染を防ぐ。しかし、どんな提携でもあるように、提携者の利害は常に完全な直線になるわけではなく、ヘイゼン博士は赤肉の処理がそのような不一致の例だと考える。問題の不整合は、カルニチンと呼ばれる分子の周りで周期的に起きる。この化学物質は、細胞内の脂肪酸を運ぶのを助け、赤肉にはそれが豊富にある。ヘイゼン博士は、それが内蔵バクテリアによって代謝された時、(動脈を硬くする)アテローム硬化症の結果になる一連の事件が起こると考える。
 

内臓の感じ

ヘイゼン博士は、2011年に発表された論文で、マイクロビオームの一部がアテローム硬化症を促進しうると、すでに論証している。その論文の中で、彼は、卵と肉で見つかった分子であるコリンが、それからアテローム硬化症を促す物質であるトリメチルアミン-N-オキシドまたはTMAOを作り出すために肝臓で処理されるトリメチルアミンを生み出すために、いくつかの内蔵バクテリアによって消化されたことを示した。それは一般的には悪いことだ。そしてもし問題の動脈が心筋に血を供給する冠状動脈ならば、それは心臓発作につながりうるので、特に悪い。

カルニチンは化学的にはコリンに似ているので、それが赤肉に豊富にあることを(そして肉を食べないと決めた人がしばしば認められたその分子の欠如を埋め合わせるためにカルニチンサプリメントを摂るという事実)を考えれば、ヘイゼン博士はそれも心臓病とつながっているかもしれないかどうかを知りたいと思った。彼はまた、いかにTMAOが動脈を破壊するかを知りたかった。

これらの疑問に答えようとすることは、マウスと人間の両方でいくつかの研究を必要とした。一つ目は、8オンス(約225グラム)のサーロインステーキとカルニチンサプリメントを食べた5人の人間ヴォランティアを伴った。この食事は、参加者の血の中でカルニチンとTMAOの両方が高い水準になるという結果になった。しかし、同じ人々がその内臓微生物を殺すための抗生物質を与えられると、次のステーキの食事では、カルニチンの水準が前よりもさらに高い時でさえも、ほとんどTMAOを作らなかった。だから、TMAOの生産には、バクテリアが必要なようだ。

しかしながら、これらのバクテリアは、いつでもいるわけではない。科学的関心で、ヘイゼン博士は菜食主義のヴォランティアにステーキを食べるよう説得した。彼はこの男のそのあとのTMAOの水準を、ステーキの食事の後の肉食者のそれと比較した。肉食者のTMAOの水準は跳ね上がった。菜食主義者のそれはそうしなかった。これは、彼の普通の肉の無い食事に適応した菜食主義者の特有の腸寄生菌が、カルニチンを消化できる種を含んでいなかったことを示唆する。ステーキではなくあるに珍の錠剤を与えられた菜食主義のヴォランティアの中には、似たような結果を示したものもいた。

このすべてが問題になるかどうかを見つけるために、ヘイゼン博士は心臓病とカルニチンとTMAOとの間の関係を2,500人以上の人々で見た。彼は、心臓病とカルニチンとの間には確かに関係があったが、TMAOの水準も高かったときだけだったことを見つけた。マウスでの実験は、より広い仮説を確認した。TMAOの生産は、カルニチンを消化する微生物に頼っており、敏感なマウスによるその化学品の長期の消費はアテローム硬化症につながるというものだ。

正確にいかにこれが起こるかということは、依然としてかすんでいる。ヘイゼン博士は、マウスでのさらなる実験で、微生物の生み出したTMAOは、余剰なコレステロールを取り除く役に立つ物質の胆汁酸を作る肝臓酵素に干渉することを示した。TMAOはまた、動脈壁を含んだ体の他の部分のコレステロールの代謝に影響する。しかし、微生物を心臓病につなげる事件の正確な連鎖は依然としてはっきりしない。

別のまだわからないことは、マイクロビオームのたくさんの種のどれがTMAO生産を促進するのに責任があるのか、ということだ。菜食主義者と肉食者の両方の糞便の分析に基づいて、ヘイゼン博士は、クロストリジウムとフソバクテリウムを含んだいくつかの種類のバクテリアを疑っている。

けれども、詳細にかかわらず、この研究は、心臓病と肉食との間のつながりを探す人々が二つの犯人、カルニチンとバクテリアを無視しているということを示唆する。それは、コレステロールを責任から放免せず、対照的にカルニチンはコレステロールの有害な影響を増す。しかし、その研究は、医学が過去に人体の客であるバクテリアの正しい説明を失敗してきたことが、研究者にいかに人体が実際に働いているのかを理解させるのを止めているということを更に思い出させるものだ。心臓病はあちこちで最大の殺し屋だ。ヘイゼン氏の分析は、いかにアテローム硬化症を防ぐかについての助言(なかんずく肉を控えめに食べること)を変えることはしないが、それは予防が失敗した人々の治療を根本的に訂正するかもしれない。
 

発行日: 
2013-04-13
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