ウンマへの金融 - イスラム金融

マレーシアはイスラム金融の突撃を主導する

マレーシアが誇るべきものの中で、金融サーヴィスでの指導力は明らかなものではない。だが、いくつかの点で、その国は世界で最も重要なイスラム金融の中心だ。資産に置いてその国の銀行制度の1/5を少し超えた部分がイスラム法に従っている。ムスリム諸国の平均は12%かそこら、しばしばそれよりも低い。マレーシアはイスラム債権であるスクークの世界的市場を独占している。その国は世界最初のスクーク国債を2002年に発行した。2012年の最初の9か月間で、その国は世界の総スクーク発行のほとんど3/4を占めていた。マレーシアにはまた、「イスラム金融の思想指導力のための」国際標準決定機関であるイスラム金融サーヴィス委員会の本部もある。

その国はいかにしてこのニッチを切り開いたのか?マレーシアのムスリム遺産、外部志向の性質、そして英国やシンガポールのような金融ハブとのつながりが、その場所を宗教の世界と資本主義を橋渡しする天然の候補者にしたのだ。中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシアもまた協力的だ。

どちらもその中央銀行によって設立された二つの組織が特にその分野でのマレーシアの傑出に寄与している。一つ目は、イスラム金融教育のための国際センター(INCEIF)だ。2005年に設立され、約2,000人の学生を自慢するINCEIFは、イスラム金融学習のための世界の指導的大学だ。INCEIFの中にある国際イスラム法研究学校は、イスラム金融のための国際的に受け入れられたルールブックを作るために学者を集めている。

二つ目の組織は、マレーシアイスラム銀行金融研究所(IBFIM)だ。それは職業訓練に集中し、イスラム金融の様々な資格を提供している。IBFIMはまた、イスラム法に従いたいと思っている銀行や企業へのコンサルタントとしての役割も担っている。

中央銀行総裁のゼティ・アカタール・アジズは、これらの機関が「銀行に才能を供給するパイプライン」だと語る。そしてマレーシアだけではない。INCEIFには現在80か国からの学生がいる。そしてIBFIMは、アフガニスタン、ナイジェリア、パレスチナなどからの人々を教えている。

そのすべてがマレーシアに地球規模のイスラム共同体であるウンマの中でより大きな地位を与え、それはしばしばムスリム世界の辺境だと感じている国にとって重要なことだ。より有形な利益もある。大きな地元の貸し手であるメイバンクのイスラム子会社はすでにそのグループの顧客の約半分を占めており、外国に拡大している。それは18か月前にシンガポールに子会社を立ち上げ、インドネシアにも進出している。

ゼティ女史は、イスラム法に従う銀行は、従来のものよりも本来的に安定していると論ずる。投機は禁じられており、イスラム法の下では利子を課すことが禁じられているので、収入は利益の分かち合いに基づいている。おそらく。イスラム金融は決して簡単ではない。2009年のドバイの債務危機は、スクークが債務を維持できない水準まで膨らませるのを助けうることを示した。しかしその賛否が何であれ、マレーシアはどちらにとっても証拠の多くを提供するだろう。
 

発行日: 
2013-01-05
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