それは運命ではない、と望む - 人口統計

国連の人口予測からのよいニュースと悪いニュース

春になり、国勢調査が花盛りだ。中国、インド、そしてアメリカが最近2010年の結果を発表した。ドイツと英国で現在調査が行われている。これらか ら現在の概略が分かる。有益なのは人口予測だ。二つの予測が国連の人口局から発表された。それは2年ごとに予測を更新する。2100年までの予測を発表し たのは初めてだ。

国連によれば、世界人口は10月の終わりには70億人を越える。それはこれまでの予測よりも数ヶ月早い。世界人口の合計は2100年に101億人で 天井になるまでまでゆっくりと上がり続ける。急速に人口が伸びた1980年代には、世界の人口は1年に8,800万人以上増えた。今では年間の伸びは 7,500万人まで下がり、2050年にはそれは4,000万人になる。人口変化の原動力は、一人の女性が一生の間に平均してどれだけの子供を生むかとい う出生率である。出生率はどこでも下がっている。これが以前の予測で国連がすべての国の出生率が最後には1.85に下がるとした理由だ。2008年の予測 では、2050年までに111の国で人口が正確に再生産される「人口維持出生率」と呼ばれる1.85から2.1の率になるだろうとしている。

新しい予測は将来の率を計算するのに地域の流行をより取り入れた違った方法を使っている。国連は今以前の予測よりも多くの国々が高い出生率か、永続 的に低い出生率で止まると推測した。それは、部分的にはアフリカで起こる出生率低下の「停滞」を反映したものだ。結果として、国連は2050年までに出生 率が1.85から2.1の間になるのは51の国だけだというようになった。

この変化は、全世界の数字には影響しないが、国ごとには大きな示唆をもつ。今、ナイジェリアは1.58億人で世界で7番目に人口の多い国である。も しその出生率の減少が国連の推測以下ならば、2100年までに現在のヨーロッパの総人口に当たる7.3億人で世界で3番目に人口の多い国になる。ルワンダ の人口は4倍の4,200万になり、日本の人口密度の5倍になる。中国の人口は揺れながらも2025年のピークから4.5億人減り、9.41億人になる。

それらの予測の中には信じられないものもある。それは予測と同時に警告だ。だが、一般的な構図はおそらく正しい。サブサハラアフリカは圧倒的に世界 の中で人口が増えている地域だ。今、ヨーロッパやラテンアメリカよりも少し大きいだけだが、今世紀の終わりまでには両方よりも大きくなり、今はたった 1/5であるアジアの半分にまでなる。その帰結は厳しいものになりうる。サヘルは西アフリカの人口増により砂漠に変わるだろう。中国の依存率(労働力人口 にたいする老人と子供の割合)は、ヨーロッパよりも早く上がり、一人っ子政策を間違いなく諦めさせる。そして、中国とインドは、もし国連が予測している性 による数の違いのとおりになれば、紛争により分裂するだろう。2025年には、中国は20代の男性は9,600万人いるが、女性はたった8,000万人し かいなくなる。インドでは同じ年代で1.26億人の男性と、1.15億人の女性になる。

全体として、世界の人口はだんだん安定的になる。水面下では緊張は高まる。
 

発行日: 
2011-05-14
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