手を貸す - アジアでの日本の銀行

日本の大手銀行はヨーロッパ勢の後退による沈滞を持ち上げる役に立っている

アジアの輸出主導型経済がユーロ危機によって苦しみうる、潜在的には重なる、道が2つある。一つはヨーロッパへの貿易の減速だ。2つ目は、ユーロ圏の銀行によって拡大された、貿易信用からシンジケート・ローンに至るまで、金融の枯渇だ。アジア開発銀行のイワン・アジズが5月16日に東京で開催されたエコノミスト誌のベルウェザー会議で論ずるには、どちらの点もアジアを2008年のリーマン・ブラザーズの崩壊の後のようには脆弱にはしないという。理由の一つは、日本のメガバンクが、ヨーロッパ勢が立ち去った後の沈滞を持ち上げるために、自分たちの領域をふさぐためだ。

これは単にアジアの輸出者にとってだけよいことではない。それはまた、三菱UFJグループ(MUFG)、三井住友、そしてみずほの日本の3大銀行による勇敢さの珍しい一撃を示している。1998年の金融危機の後にアジアから貸出を引き揚げた後に、そしてデフレに弱められた本国の顧客による10年以上にわたる債務削減に苦しめられて、彼らはほとんどそのヨーロッパの同業者たちの苦境に気づくことができる。野村証券の高宮健は、例えばオーストラリアでは、メガバンクの貸出は、2つの後退しているフランスの銀行BNPパリバとソシエテ・ジェネラルのそれを最近追い越しているという。アジアのほかのどこでも同じ話になっている、と彼は考えている。

銀行の中には、5月15日に発表した財務諸表が前会計年度での急激な利益の増加を示したときに、アジアでの新鮮な融資をするのと同様に、外国で放棄されたヨーロッパの資産を買う能力を大声で宣言したものもいる。これらの利益は、外国の活動が役立った以外には、かなりが大盛りの日本国債の販売を反映していた。高宮氏は、MUFGの最大の銀行の外国資産からの収益は、母国での1.5%以下に比べて、約2.5%を生み出しているという。

しかしながら、アジアでさらに成長し、そして特にHSBCやシティグループといった西側の競争者に追いつくには、いくらかの障害がある。まず、(MUFGが世界で2番目に大きなものを持っているように)メガバンクは大きな預金を持っているが、彼らは非円融資をするための釣り合った通貨基金を持っておらず、アジアに支店網を広げるのにとても慎重に考えている、とアナリストは語る。

2番目に、彼らの、より革新的になるという野心は、今のところとても穏やかだ。ライヴァルの銀行家は日本の貸出が、しばしば長期で利益率の低い大きなシンジケート・ローンやプロジェクト・ファイナンスをしていることを意味する、「純粋にバランスシート」的だと鼻で笑う。彼らはより洗練されて儲かる現金管理や外国為替といった西側の同業者が持っているほかのサーヴィスにかけている。

しかしながら、本国での事業はとても活気がないので、彼らには外国でより大きな賭けをする以外にほとんど機会がないかもしれない。そして、たとえ日本での成長の予測が改善したとしても(第1四半期に予想を覆してGDPは1%上がった)、それらの銀行は依然として多様化から利益を得る。彼らはとても日本国債にさらされているので、日本銀行総裁の白川方明は、明らかに高い1ポイントの利回り上昇があれば大手銀行は3.5兆円にもなる損失を出しうる、と語る。それは、去年の彼らの合計の利益を押し流す以上のものになるだろう。
 

発行日: 
2012-05-19
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