さあ、ショータイムだ - ケニアと国際法廷

ケニアの大統領ウフル・ケニヤッタとその副大統領ウィリアム・ルトの審理は、国内と国外での司法と政治的安定に影響しうる

ケニアを内戦の間際に導いた暴力的な選挙の5年後に、申し立てられた指導的犯罪者の何人かがついに審理にかけられている。9月10日の、その最初のものは、3月に副大統領に選ばれたカレンジン族の指導者であるウィリアム・ルトだ。1か月か2か月後に、彼の上司であり、別に審理にかけられる、キクユ族の指導者であるウフル・ケニヤッタ大統領の番が来るだろう。

その二人の男たちは、たっぷり1,300人の死者を出した2008年初めのお互いの共同体を民族浄化と殺人の活動で対抗したことで、告訴されて裁判を受ける。しかし、彼らは、幾分かは審理されているハーグの国際刑事裁判所(ICC)に対して民族的そして部族的感情をかきたてることによって、この3月に行われた議会と大統領選挙に勝つために、去年手を組んだ。

ケニアの西側の仲間からの警告は、明らかに有権者にはほとんど効果がなかった。結果として、彼は5月にロンドンを訪問して英国の首相にあったけれども、西側諸国のケニヤッタ氏と彼の新政府は冷え込んでいる。ケニアはかなり上機嫌なようだ。6月に、世界銀行は、その経済が「離陸のための位置にあるかもしれない」と語った。ICCの被告がとても高い人気に支えられており、その法廷は初めて現職の国家元首を審理にかけるので、孤立しているように見える。

ケニヤッタ、ルト両氏は、もし有罪となれば、長い懲役刑になりうる。彼らの審理は、数年間続き、ケニアの指導者たちを、長く破壊的な期間にわたって、政府の仕事から遠ざけるかもしれない。緊張がすでに現れている。以前にはケニヤッタ氏に対する証言をすることに合意していた証人の中には、今ではそうしたがらないものもいる。彼らの躊躇は、もともと告訴されていた中の一人である、元公務員長のフランシス・ムタウラに対する別の告訴を取り下げることにつながっている。

幾つかの現地紙の党派心の強い報道は、その二人の指導者に対する訴訟はすでに致命的なほどに弱まっているとの印象を育てている。読者はそれを折りたたんでいる。選挙以来、世論調査はその告訴に対する支持が陰っているのを示す。ICCへの承認率は、60%近くから40%以下に急落している。法的権利のための運動をしているジェームス・ゴンディは、その国の指導者たちが「プロパガンダ戦争」を行っており、自分たちをその共同体を守る英雄だと誇示している、と語る。しかし、彼は依然として、ひとたびその審理が進行しはじめれば、ケニア人の良心はどの正副大統領の罪の重さによって苦しめられるだろうと望んでいる。

被告は、自分のやり方をできているわけではない。ルト氏は聴取をオランダからケニアかその隣国のタンザニアに動かすという申請に失敗した。ケニヤッタ氏による同じような訴えの裁定は9月7日に出るはずだ。国連の安全保障理事会で彼らの訴訟を取り下げることへの支持を集める弁護団の試みは無駄に終わった。アフリカ連合の指導者たちは、自身その二人に対する告訴を非難しているが、ICCのローマ規定に署名した34のアフリカ諸国はどこもそれから引き揚げていない。

「認識ゲームが動いている」とニューヨークの活動団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのエリザベス・エヴェンソンは語り、今のところICCはひどいやり方をしている。その裁判所は、被告の一人に対する告訴を取り下げ承認を守るのに失敗した後で、弱く見える。ケニア人犠牲者グループは、テレビで聴取を見ることに対して警告されていると言う。ルト氏は、一般の支持を得ていることを示すために100人の国会議員を連れてハーグに行くつもりだ。彼らは、審理には影響しないだろうにもかかわらず、ケニアがローマ規定から引き揚げることを強いようとしている。被告が最後に現れるのをやめ、国際司法の新しい制度をあざけるのかどうかを、判事は疑わなければならない。ケニアかその法廷がより孤立しているように見えるかどうかは、まだわからない。

一方、ICCはほかの所でその信頼性を支える必要がある。先にアフリカ以外からの戦争犯罪人が持ち込まれれば、それは役立つだろう。1990年代のバルカンの悪漢たちが、別の国連後援の法廷で審理されている。ラテンアメリカと中東で予備調査が行われている一方で、それらはいまのところ、有罪は言うに及ばず、起訴にもつながっていない。これが、ほとんどのアフリカの訴訟がアフリカの政府によってICCにゆだねられたにもかかわらず、その法廷へのアフリカ人批判者がそれを「人種狩り」と非難することを許している。ケニアのものもそうだったのだ。ICCの大胆な主任検事であるアルゼンチン人のルイス・モレノ・オカンポが辞めた後、毅然としたガンビア人女性ファトゥ・ベンスダが後を継いだ。

いずれにしても、ICCの正義の車輪はあまりにゆっくりと回っている。旧ユーゴスラヴィアとルワンダの人々を裁いている臨時法廷と違って、ハーグのその法廷はコンゴの軍閥トマス・ルバンガと言うたった一人しか有罪にしていない。それには6年かかった。ケニアの審理はさらに長くかかるかもしれないと恐れるものもいる。
 

発行日: 
2013-09-07
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