聖なる混乱 - ナイジェリアでの誘拐

ナイジェリアでの誘拐は手におえない

9月6日に暗闇を抜けてナイジェリアの主要な石油の町ポート・ハーコートに向かって家に車を走らせて、イグネシアス・カティ大司教とその妻は、武装ギャングが彼らを誘拐しようとするのに何の考えも持っていなかった。しかし、それは異常なことではなかった。ナイジェリアで2番目に高位な英国国教会の聖職者の誘拐は、その妻はのちに解放されたが、ニジェールデルタの湿地帯の住民が残酷にも慣れている犯罪の、普通よりも高い水準ではあるが、単なる別の実例にすぎなかった。

石油地帯での誘拐は、例外なく身代金目的だ。外国の石油関係者が一般的な目標だったが、豊かなナイジェリア人事業家、目立つ学者、そしてサッカー選手さえもがますます狙われやすくなっている。誘拐の脅威は、ナイジェリア最大の都市でその経済の中心でもあるラゴスでも、今年かなり悪くなっている。

めったにニュースにもならないが、最近その国中で多くの誘拐がある。2013年の前半に、ナイジェリアでは世界で最多の誘拐未遂があり、記録されたそのような事件の26%を占めた。メキシコが2番目の10%で、パキスタンが3番の7%だったと、犯罪についての情報を集めるロンドンの会社NYAインターナショナルは計算する。

ナイジェリアでの今年の誘拐の犠牲者は、それぞれ500人と475人だった2012年と11年よりも多くなると予想される、と治安専門家は語る。しかし、本当の数字はさらに高いかもしれない。「問題を秘密のうちに処理することを好む人もいるので、すべての事例の半分は報告されない。」彼は説明する。人々は警察が犯罪者を逮捕したり彼らと交渉したりする能力をほとんど信用していないので、犠牲者の家族はたぶん犯罪者と素早く解決することに頼る。

ナイジェリアの36の州のいくつかでは、誘拐者への取り組みに進歩がみられる。しかし、アクワ・イボムやアビアのようないくつかの南西部の州での治安強化は、単にギャングをラゴスのような西の都市部に押しやっているだけかもしれず、そこでは増大する中産階級地区がますます目標にされている。派手な車やしゃれたスーツは、悪漢の目を引くのに十分になりうる。「急行誘拐」とあだ名されるものでは、犠牲者はめったに2週間以上留め置かれない。ほとんどは、3日か4日以内にカネが支払われた後に解放される。「それはラゴスでの金稼ぎの新しいやり方さ。」その治安専門家は語る。「しかし今、それはすべてあまりに簡単すぎる。」

ラゴス警察が7月に10人の誘拐者ギャングを逮捕した時、そのうちの一人は自分の中国人の上司が自分に不公平な扱いをしたと感じたので3日間誘拐したと説明した。彼は運転手とともにその上司を誘拐する計画を考え出した。彼らはその会社から5.1万ドルをゆすり取った。別の男は、嫉妬に駆られて友人を誘拐し、3,000ドルで彼を開放するまで3日間監禁したと語った。

身代金を支払うのは、ナイジェリアの法に違反しているが、ほとんどの人々や会社は、そうしていることを否定するが、支払っている。誘拐者はふつう、値切る前に大きな要求から始める。1.2万から3万の支払いが標準だが、たった600ドルで解放された人の例もある。人権派弁護士のマイク・オゼコメを誘拐した犯人たちは、8月に最初はナイジェリア通貨で91.5万ドル相当を要求した。本誌が印刷に回されたとき、彼と大司教はまだとらえられている。警備が改善し、人々が支払いを拒絶するまで、誘拐の災難は持続するだろう。弁護士と聖職者の上玉は狙われやすいだろう。

発行日: 
2013-09-14
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