バルトの野望 - ラトヴィアとユーロ

ラトヴィアは来年の1月にユーロ圏の18番目の加盟国になりそうだ

ヴァルディス・ドムブロフスキスは、阻止されない。キプロス、スロヴェニア、そして継続するユーロ危機にもかかわらず、そのラトヴィア首相は彼の国を2014年1月1日にその単一通貨に参加させたいと思っている。今週、彼は、スペイン人と並んでラトヴィアのたくらみについてもっとも懐疑的であるフランス人を説得するために、パリに飛んだ。

それにもかかわらず、ラトヴィアは楽勝であるべきだ。その小さなバルト海の国は、努力なくしてマーストリヒトの条件を満たす。今のところ、ユーロ圏はそのすべてに従った国を拒絶したことはない。さらに、ラトヴィアの経済はしっかりと成長しており、その通貨はほぼ10年間ユーロにペグしており、その民間と法人の債務の90%までもがすでにユーロ建てになっている。その北の隣国エストニアは2011年に加盟し、3番目のバルト国家リトアニアは2015年に後に続きたいと思っている。

しかし、ラトヴィアはほんの最近バルトの成功物語になったばかりだ。2009年に、深刻な不況でGDPが20%程度縮小した。2008年12月に、欧州連合とIMFは、75億ユーロ(101億ドル)のラトヴィアの救済に合意した。公的支出を抜本的に削減した切迫した緊縮の期間に、賃金が続いた。現在、ラトヴィアはEUの3番目に貧しい加盟国だ。

ラトヴィアの銀行が更なる懸念だ。非居住者の預金が、ラトヴィアの銀行のすべての預金の約半分を示す。これらの90%までがロシア、ベラルーシ、ウズベキスタンなどの元ソ連諸国から来ている。彼らは、ラトヴィアが母国よりも安全で、職員がロシア語を話し、彼らの事業の精神性を理解しているので、ラトヴィアに行く。

しかし、ドムブロフスキス氏は、キプロスとのどんな比較も拒絶する。彼は、ラトヴィアの銀行部門が比較的小さく、その銀行はよく資本を備えており、政府は近年その資金洗浄ルールをきつくしていると主張する。

その首相の最大の問題は、ラトヴィアの世論かもしれない。最近の世論調査によれば、ラトヴィアの220万の人々のうちほんの1/3程度しかその単一通貨に参加することを好んでいない。主にロシア人によって支援されている調和センター連合は、参加するかどうかの国民投票を要求している。「人々はインフレについてとても心配している。」リガのストックホルム経済学校のモルテン・ハンセンは語る。

ラトヴィアがソ連の崩壊に続いてルーブルからラッツに変わった後で、インフレ率は急上昇し、多くの人々の貯蓄を一掃した。ラッツからユーロに変えることは、ほとんどインフレにはつながりそうにないが、これは年老いた人々に説明するのは難しい、とハンセン氏は主張する。

ドムブロフスキス氏は、ひとたびラトヴィア人がユーロ圏からの投資の増加と輸出の増大を経験すれば、多くが単一通貨の利益について考えを変えるだろうと望んでいる。賃金をラッツで稼ぐが借り入れをユーロでしている大多数のラトヴィアの借り手の生活もまた、簡単になるだろう。すべては、5月に出る予定の、欧州中央銀行と欧州委員会によって書かれる報告による。たとえほとんどのラトヴィア人が説得されるべきままであっても、前兆はよい。
 

発行日: 
2013-04-20
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