何だって? - 言語学

 

新しい研究課題を見つけるために、ただその玄関を開ける言語学者たちがいる
 
世界中でもっとも多様な言語が話されているのはどこだろう?多くの言語学者は、恐らく、その孤立してジャングルに覆われた盆地に830の言葉が散在していると認められている島であるパプアニューギニアを選ぶだろう。しかし、世界の反対側にある場所がそれに近い。ニューヨーク市の5つの区は、その多くが絶滅に近い800の言語の話者たちの故郷だと考えられている。
 
ニューヨークはまた、もちろん、たくさんの学術的言語学者の本拠であり、その内の3人が絶滅危惧言語連盟(ELA)という組織を立ち上げ、その町の寄り集まった移民の集団から珍しい言葉の話者を探しだしている。ダニエル・カウフマン、ジュリエット・ブレヴィンス、そしてボブ・ホルマンによって去年立ち上げられたELAは、その始まりから12の言語を詳細に調べてきた。それは、歌や伝説と共に、それらの文法、発音、そして単語形成様式を成文化してきた。その中の実例としては、難破が思いがけなく彼らを解放した後にセント・ヴィンセントをその故郷にしたアフリカ奴隷の子孫によって話されるガリフナ、インドネシアのスラウェシからやってきたマムジュ、ガボンからの言葉のマホングウェ、タジキスタンのパミリアン地方からきたシュグニ、そしてトトナックと呼ばれるメキシコの言葉の珍しい変種などがある。
 
関心を向けた言葉のそれぞれの自発的な話者は、スワデシュ・リストと呼ばれるものにかけられる。これは、体の部分であるとか、色、そして食べる、飲む、眠る、殺すといった基本的な動詞などの207の使用頻度が高く変わりにくい言葉のセットだ。そのリストは、彼が取り上げられる前にその流暢さを確かめるために使われる。彼が受け入れられると、カウフマン博士とその仲間は、(それが構成している音の)音韻体系、(単語や句の順序によってどのように意味が変わるかという)文法を少しずつ崩し始める。この種の分析は、言語学の決まりだ。
 
しかし、たびたび研究者は少し窮地に陥る。例えば、マホングウェの言葉のマノノは柔らかく平らに話されたときは「私は好きだ」を意味し、最初の音節を少し鋭い調子にすると「私は好きではない」を意味する。似たように、ムバザは「胸」にも「会議所」にもなりうる。どちらの場合も二つの言葉は英語話者にとってはほとんど区別がつかないが、周波数分析器を通すと全く違った傾向を表す。マノノは、調子だけが肯定を否定と区別するのに使われるので、特に言語学的に奇妙だ。ELAは発見した現象をマホングウェのすべての動詞に応用している。
 
そのような微妙さは専門家にとって関心をひく。しかし、ELAは言葉の単なる基本的な事柄以上のことを理解しようとしている。それは、参加者たちの文化に特有な物語や他の口頭の素材を集めている。例えば、ある参加者は、彼女の言葉(シュグニ)で子供たちのための童話の本やレシピ本を書きたいと思っている。それは、研究者達が国際音声記号と呼ばれるものを使って、その言葉の文章を作ることを意味する。
 
カウフマン博士が言うには、彼のより良い発見物の多くは、彼がニューヨーク言語世界の「中心中の中心」と表現するクイーンズ地区にある「ローズヴェルト通りの街角に回覧板として吊るされているもの」から来たという。それがどれほど長く残るかは現実的意味がない。6,900あると言われる世界の言語は2週間に一つの割合で死んでいると計算されている。その理由はちょうどニューヨークで縮図的に示されている文化的混合のためだ。ある特定の言語を学ぶ価値はそれをすでに話している人の数に従って増える。逆に言えば、少数言語の価値は人々がそれを使わなくなるに従って減る。(最後は訳せないので略)
 
 
発行日: 
2011-09-10
雑誌名: 
記事区分: 
主地域: 
主カテゴリー: 
キーワード: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加