償還への道 - インドのマイクロファイナンス

その産業は生き返り始めている

インドのマイクロファイナンス部門は、かつては貧者の救済者で投資家にとってはよいかけだと喧伝された。その産業にとっての最高点は、12億ドルの融資を持ち南部の州アーンドラ・プラデーシュの1/3を占めていた当時インド最大のマイクロファイナンス会社だったSKSが2010年7月に公開された時だった。その3.5億ドルの提案は13倍以上の倍率だった。

事態は急速に転げ落ちた。その業界の多くは、暴走した成長が貧しいインド人への無謀な融資に拍車をかけたと認める。SKSの上場のたった数か月後にアーンドラ・プラデーシュの州政府は、何人かの農民を自殺に追い込んだその産業の力ずくの集金戦術を非難した。それは息が詰まるようなルールを課した。その州のほとんどすべての融資が帳消しされたのだ。事業は停滞に転がった。しかし、その産業は、規制者がはるかにより中心的な役割をはたして生き返り始めている。

小口の貸し手たちは再び資本を惹きつけている。社会的投資銀行のグラミン・キャピタル・インディアは、前年比2倍以上の1.44億ドルの資本が過去12か月でマイクロファイナンスグループに注入されているという。多国籍の貸し手の国際金融公社はタミル・ナードゥ州の中規模のグループ、イキタスに1,800万ドルを投資した。その融資の簿価が今ではたったの3.25億ドルの価値しかないSKSは去年新株を発行することによって4,750万ドルを調達した。

産業団体のマイクロファイナンス機関ネットワーク(MFIN)によると、アーンドラ・プラデーシュ以外では、小口貸し手の融資簿価は2012年の第3四半期に前年比で33%伸びたという。南部の州と東部の西ベンガルが新たな注目点だ。西ベンガルの実質本位の会社バンダンは、今では400万人の借り手とその国で最大のマイクロファイナンス融資簿価を持っている。その部門の融資残高は、ブーム中のピークに約50億ドルだったのに対して、今では20-30億ドルの価値がある、とアナリストは言う。

インドの中央銀行が改まった信認の裏にいる。それは、2011年の終わりに小口貸し手のための全国指針を発表し、免許制度を立ち上げた。中央銀行を公式にその産業の規制者として任命した法案は議会で弱っているけれども、これらの動きはSKSの社長であるM.R.ラオが言うところの「感染の恐れ」をくいとめる役に立っている。他の州がアーンドラ・プラデーシュをまねして突然新たなルールを作成するという心配だ。

その指針は利益と不当利得の間の線を引こうとする。小口貸し手の年利は自身の貸出費用の上に10-12%上のせして仕上げられており、ほとんどが23-27%課したままにしている。好況中には40%を課したものもいた。多くの地方ではただ一つの代替信用源である油断のならない地元の高利貸しは、さらに高い利率を課している。小口貸し手はまた、一つ以上のローン残高がある人には誰にも貸すことを禁じている。

しかし、利益に上限をかけることは最も必要とする借り手たちに最後には害をなすかもしれない、と貸し手は語る。離れた地域で小さな取引を引き受けることは安くはない。バンダンの社長チャンドラ・シェカー・ゴーシュは、プラスティックの椅子以外にほとんど何もない一部屋の支店で費用を下げ続けている、と語る。MFINの責任者アロック・プラサドは、他の所は到達するのが難しい村を捨てるかもしれないと警告する。

マイクロファイナンス会社の中には、一人当たり5万ルピー(910ドル)に中央銀行が上限を決めている小さな無担保融資の先を見据えているものもいる。イキタスは去年貧しい顧客に不動産を売る子会社を立ち上げた。バンダンも似たような計画を持つ。イキタスの社長P.N.ヴァスデヴァンは、10万ルピーから始まる彼の住宅ローンが、幾分かは不動産の支払いがしばしば銀行経由で振り替えられ、集金を必要としないために、営業費用を下げると語る。もし会社がこれらの事業の線に引き寄せられれば、それはまたもっとも必要な人々を後に残しうる。
 

発行日: 
2013-01-12
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