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「工場のアジア」の全盛期は考えるよりも早く終わっているかもしれない

朴載相は前に道を示している。PSYとして知られる韓国のラッパーは、今週英国のポップチャートで1位になり、アメリカでは2位につけた。(今のところ3・5億程度のオンライン視聴がされている)彼の素晴らしく馬鹿げたヴィデオ「江南スタイル」は、アジアの経済的原動力が無形物や足に落とすことができるものを輸出することで世界を導くことができることを証明している。警告的な経済減速に直面して、アジアの多くは教訓を学ぶ必要がある。サーヴィス産業が未来だ。

それが、アジア開発銀行(ADB)によって今週発表された、その地域の最新の「見通し」の粗い要約だ。ほとんど地域全体で、依然として西側のベンチマークによると人を驚かすほど自信にあふれているにしても、4月のADBの予想よりもはるかに陰鬱だ。アジアは、日本を除いた全体として、今年の経済成長は、2011年の7.2%から6.1%に減速すると予想されている。

この多くは、豊かな世界の経済の弱々しい状態のせいかもしれない。4月以来、ユーロ圏が破壊的な溶融の瀬戸際にいるという恐れは、幾分和らいでいる。だが、彼らは一緒に行こうとしているわけではなく、アジアの輸出者にとっての最大市場の見通しへの楽観主義は、依然として遠い。アメリカでのよく見ても元気のない回復と、その経済が12月に財政の崖に転げ落ちるという心配に加え、外部需要の見通しも厳しい。中国では、ヨーロッパへの輸出は、今年に入っての8か月間で、1年前に比べて約5%下がっている。

実に、地域減速のほとんどを占めるのは、2012年のADBのGDP見通しが4月だけで8.5%から7.7%に下がった中国だ。第三四半期の前年度比の成長は、7期連続の四半期減速となる、7%に届かないものになると予想されている。中国の社会資本と製造業両方への投資は、それほど熱狂的には成長していない。経済の不確実性は、消費の足かせとなっている。だが、ADBの計算によると、「外部要素」が中国の減速の2/3を占めている。

しかしながら、東アジアの労働集約的製造業と輸出主導型成長の傾向の後を追っていないインドでは「内部要素が支配的だ」。そこでは、ADBは、2012年の成長を、より鋭い減速となる7%から5.5%への予測をしている。遅いモンスーン、継続するインフレ圧力、政策麻痺から逃れようとし始めたばかりの政府はすべて投資家と消費者の信認をへこませている。

中国とインドでのよりゆっくりとした成長は、中国が特にかつてないほどに重要な市場になっているアジアのほかの部分に、ドミノ効果を持っている。しかし、たとえ地域ブロックへの新参者である改革ミャンマーが大きな影響を持つにはあまりに小さい経済しか持っていないにしても、東南アジアはむしろ耐久力があると証明している。インドネシアでは、成長がかなり国内需要によって駆り立てられており、今年依然として年に約6%に到達するコースに乗っている。何人かの外国投資家の間で新しいお気に入りになっているフィリピンは、それほど大きくは落ちないかもしれない。一方、タイは2011年の悲惨な洪水から急速に回復している。

しかしながら、発展するアジアは、西側での別の循環的下降を乗り切るよりも、より根本的な挑戦に直面している。ADBは、自然のたまものと安い労働力に加熱された成長の危険に、前から警告している。賃金が上がるにつれ、製造業は、ほかの地域の低価格生産者とも、より先進経済の高付加価値製品とも競争できないことがわかる。彼らは「中所得の罠」にはまっているのだ。

今、ADBは、先進経済からのその製造業への需要がすぐには強く上がりそうもないので、アジアはそのモデルをより上昇するその国内需要に、そしてよりそのサーヴィス産業に頼ることに基づいたモデルに移る必要があると論じている。アジア中での農民の子供たちが故郷を離れ工場で働いているので、農業の産出に占めるシェアは減っており、だから産業のシェアは今ではOECD諸国よりもはるかに高い。しかし、発展するアジアの産業化がそのコースを走っている前で、その地域は、先進経済で75%を占めているのに比べて今たったGDPの48.5%しか占めていないサーヴィスで、その成功をまねする必要がある。

アジアは、高品質サーヴィスでいくつかの異常な成功物語を持っている。世界のポップ文化を洗い流している「韓流」やカンダハルからカンザスに至るところまででみられているボリウッド映画だけでなく、世界最高の空港、飛行機会社、そしてホテルのいくつかだ。そして、インドの世界を打ちのめす情報技術サーヴィスと外注産業がある。去年、これは764億ドルの収入を生み出し、250万人の人々を雇用した。

しかしながら、それぞれのITの職が生み出したと主張されている4つのほかの職を加えても、インドの5億人強の労働力の中では、それは大洋の一滴にすぎない。アジア中でのサーヴィス職として数えられるもので働いている人のほとんどは、より現代的でも生産的でもない生活をもたらしている。店番、リキシャ運転手、足マッサージ師、警備員、理髪師、道路掃除夫、洗濯屋、エレヴェーター案内、ゴミ拾い、などなどだ。ADBが論ずるには、必要とされるのは、ITや金融のような「高い価値の現代的サーヴィス」を押し上げることだ。これは、(特に女性の)職を作り出し、都市化する人口のより洗練されたサーヴィスへの増加する必要に合わせ、新たな輸出市場を開く。
 

妨害されたサーヴィスの道

教育制度、通信、そしてほかの社会資本の不足そしてADBの言葉では「とりわけ既存企業を守る面倒な規制」を含んだこれへの障害物は大きい。いくつかの中国の国有事業のような強力な既得権益が前に立ちふさがる。

強いサーヴィス部門は、中所得の罠からの脱出を確実にはせず、産業の重要性に教訓を与えもしない。サーヴィスが製造業を飛び越えている二つの場所、インドとフィリピンは、豊かな国の地位からは遠く離れている。しかし、より発展したサーヴィスなしには、アジアは、ADBが「穏やかな成長の新しい時代」と呼ぶものになれるに従ってその国民が必要になるきちんとした仕事を生み出すのに苦労するだろう。

Banyan欄より
 

発行日: 
2012-10-06
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