それをすべて奮い立たせる - フィリピンでの平和構築

 

古い戦争での行き詰まりを打ち破るための新しい方法
 
フィリピンの南西部にあるミンダナオのものほど手に負えない紛争は、アジアにはほとんどない。人口の5%を超えるその国のムスリムのほとんどの故郷であるその地域は、スペインやアメリカからの植民地支配者からも、それに続くマニラの独立後の政府からも吸収されることに抵抗した。1970年代初めに、ミンダナオの自治の主張は、たぶん12万人の命を奪いさらに200万人を強制退去させた武装反乱に至った。その暴力的な状態に加え、10年前に、アル=カーイダとつながったアブ・サヤフやインドネシアに拠点を置くジェマ・イスラミアといったイスラムテロ組織による活動の急増があった。地元ではリドとして知られる部族反目も血なまぐささを続けている。
 
アメリカからの多くの助けを得たフィリピン政府は、かなり成功したアブ・サヤフのようなものに対する対ゲリラ活動を戦っているが、地元の分離主義者集団との主要な闘争を解決しようとする試みは、行ったり来たりしている。1990年に、ムスリム・ミンダナオ自治地域(ARMM)の創造に合意し、それによってムスリム人口が多数派を占める4つの州は自治の程度について一般投票を行った。これは、しかしながら、主要な分離派集団であるモロ・イスラム解放前線(MILF:その反乱はとても古いので、その頭文字は当惑が先に来る)の熱望を満足させるのに失敗した。フィリピンの大統領は、それ以来、全面戦争(1990年代後半のジョセフ・エストラーダ)と交渉(グロリア・アロヨ)の戦略を使って、それを治そうとしている。2008年に、平和協定がほとんど調印されそうになったが、土壇場で最高裁がそれを憲法違反だと裁定し、さらなる暴力に点火した。
 
今、しかしながら、平和交渉が再び前に動き出している。慎重な楽観主義もすべての側に存在しているので、今回はその結果は違うかもしれない。大統領のベニグノ・アキノは、その地域に平和をもたらすことは、彼の6年間の政権の優先事項だと誓っている。すべての側がより柔軟になる意思を持っているように見え、彼らはまた平和構築への新たなやり方を開拓している。
 
まず最初に、現在の政府は過去の失敗に学んでいるようだ、と、失敗した2008年の平和協定でフィリピン政府とともに働き、今は紛争解決集団の人道的対話センター(CHD)で働いているマイケル・アラーは語る。2008年の協定は、彼らの意思に反し相談されることもない、バングサモロと呼ばれる大きくなったARMM副州に含まれるだろうことを恐れたムスリムとカソリック両方のミンダナオの市長や知事からの反対によって、失敗した。最高裁は、政府がそのMILFとの交渉で「こそこそして」おり、その協定に関与するのに「気まぐれ」で「横暴」だと論じて、彼らの側に立った。
 
今回は、政府は、ミンダナオでより広く相談し、クアラルンプールのマレーシア政府が議長を務める交渉について人々に知らせ続けることによって骨を折り、「より開放的で注意深く」なっている、とアラー氏は語る。例えば、4月24日に政府とMILFによって調印された10か条の協定は素早く公表された。この協定は、両方が「現状維持は受け入れられない」ことと、彼らが「ARMMの代わりの新たな自治体のために働く」ことに合意することを書いている。
 
MILFの交渉団の5人のうちの一人、アブホウド・サイド・リンガは、彼の仲間がより助けになる意思があると語った。彼は、もし地元の一般投票で勝てばバングサモロ州の中に入るかもしれないところにいる人々の心配を認める。MILFは、ミンダナオにいるたくさんのキリスト教徒の礼拝の自由を尊重することを約束し、少数民族が提案された新しい州の立法議会に席を割り当てるべきだと提案する。
 
平和協定を支持する「国際接触集団」もある。そのような集団はとても一般的だが、この集団は、国々(英国、日本、トルコ、そしてサウジアラビア)と国際NGO(アジア財団、CHD、和解資源、そしてムスリムのNGOのムハマディヤ)の両方からなっているという点で、特徴的だ。運がよければ、ハイブリッドの接触集団は、地元の複雑性の分析を簡単だと思い、その理解を交渉に供給しても当然だ。その集団はまた、どのような合意とその実行も監視するだろう。
 
英国は特に、北アイルランドでの紛争解決への熟知を分け合うことに積極的だ。MILFの交渉者はカトリックとプロテスタントの指導者に会うためにベルファストに連れて行かれた。長い道のりが残っている。しかし、今回の交渉が失敗すれば、それは努力や新鮮な考えの欠乏のためではないだろう。
 
 
発行日: 
2012-06-30
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