法と銃 - 海賊と民間保安

船に乗った武装警備は海賊を思いとどまらせる。しかし、彼らが合法だと誰が言うのだろう?

戦場での民間保安チームは、ペルシャ湾から南はセイシェルまで、東はモルディヴまで広がる「ハイリスク地域」の約40%の大型船舶の船上を警備する。海賊が攻撃してきたとき、これらの武装警備は火炎信号で反応するか、警告射撃を行う。これはふつう襲撃者を恐れさせる(または彼らをより簡単な獲物探索に向かわせる)。もしそれが失敗すれば、彼らは攻撃船のエンジンに発砲し、そのあとで海賊に狙いを定める。今のところ、武装警備を乗せた船でハイジャックされたものはいない。

それらの警備を提供するほとんどの会社は英国で、だいたい元特殊部隊の起業家精神に富んだものによってはじめられる。ハイリスク地域を通り過ぎるのに、4人組のチームで4.5万ドルかかりうる。船の所有者への費用は、幾分かは保険の節約によって相殺される。

その考えは単純なように見えるが、その法的枠組みはそうではない。海洋法に関する国際連合条約の下では、警備員を含んだ船員は、船の船籍国の法を順守しなければならない。しかし、これらの船は国際海域を往復しているので、その規則は十分でないことを意味する。2009年以来作られた標準の列挙は、民間保安チームの良い慣行を示唆するが、法的に拘束力のあるものはない。

(来月の会議でその問題を議論する)国際海事機関によって駆り立てられて、政府はいま、どのようにして武装警備が彼らの取引において死に至らしめる武器を買ったり貯めたりするのかといった、海における彼らのためのルールを書こうとしている。英国は、死に至らしめる力の受け入れられる使用と、会社の監査と説明のための制度の詳細を書いた自発的なルールのセットを2012年の終わりまでに適用したいと思っている。それは、承認された武器の型や訓練の標準とともに、海賊の攻撃への「釣り合った」反応を提案し定義するかもしれない。ほかの国も動き出している。アメリカの法律は今、厳しい取決め規則の中で、アメリカ船籍船に自衛を認めている。インドもまた武装警備を許している。ギリシャは似たような段階を考慮している。日本政府は文民武装警護を船に乗せることを禁じているその厳格な法を変えることを熟考している。

アラブ首長国連邦は今年、武装国際チームをその港に入れることを許し始める。現在のところ、ほとんどのチームは、スリランカ、オマーン、ジブチを仕事の間の武器保管に使っている。彼らは、イエメンなどの国の領海で武器を運んでいるときに起訴されるリスクを負っている。フロリダにある海事保護サーヴィスのジョン・ベネットは、母国へ向かう前に彼らの銃を船外に投げ捨てることによって安全を保っている会社もあると語る。

新しいルールへの圧力は、幾分かは人権組織からきている。数えきれないソマリアの海賊が、海軍や民間保護戦力との衝突の結果として2005年以来海で殺されている。少なくとも一つの事件では、保安警備は海賊と間違えてソマリアの漁師たちを殺した。そのような事件は悪い思い出を引き起こす。誰も望んでいないことは、「海のブラックウォーター」(ブラックウォーターは、いまではアカデミと名前を変えている民間保安会社で、イラクで17人の民間人を殺したとして告訴された。それはいかなる悪事も否定している。)だ、と海事産業のための安全組織のスティーヴン・ジョーンズは語る。

新しい英国のルールは、将来的にほかの国々によって採用されたそれらを形作る役に立つかもしれない。彼らは、尊敬できる会社を国内や国際的な「異端者」から区別することを狙って、透明性を強調する。しかし、それに従うことは、自発的で、追加的費用を伴いそうだ。会社は単により要求の少ない体制の領域に動くだけかもしれない。それは、保安産業に二つの層を作りうる。一つは尊敬でき規制されたもので、もう一つは法ではなく即興で生きるものだ。海賊のようなものだ。
 

発行日: 
2012-04-14
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