未来を抱きしめて - 希少言語保護

 

現代技術は言語を壊すことができるのと同様にそれを救うことができる
 
「使うか、さもなくばなくすか」という句が、隠れた言葉以上に力強く当てはまるものはない。話されていない言葉は、絶滅していくだろう。もし運が良ければ、専門の辞書学者によって、博物館の陳列棚に絶滅した蝶の乾燥した標本が生き残るように、辞書の中に保存されるかも知れない。もし運が悪ければ、記録されない歴史の中の思い出の穴に永遠に消えてしまうだろう。
 
それは、ペンシルヴァニアのスワースモア大学のK.デヴィッド・ハリソンに訴えた運命ではない。しかし、ハリソン博士は、楽観主義者だ。彼は、多くの人々によって言語多様性への脅威と見られている情報技術が実際にはその救世主だと判明するかも知れないと信じている。
 
物事の表面では、ITほど言語の絶滅への強力な力はほとんど無い。特に、インターネットは脅威のように見える。それは、導入された動植物種がそれほど丈夫でない土着のそれを駆逐するように、英語のように傲慢なより広く話されている言葉をより控えめな地元の言語の犠牲の下に広げる。ハリソン博士は、しかしながら、ITを使って、脅威にさらされている言語の話者が反撃するのを助けている。彼は、インド、オレゴン、パプアニューギニア、そしてシベリアでの4つの計画の詳細を説明した。その計画が始まったとき、いくらかの言葉では、地元の言葉の残った話者は、数百人だった。一つでは、たった一人の人間がその言葉を本当に知っているだけだった。
 
それぞれの事例での最初の仕事は、その言葉の話者と話者候補者がアクセスできるようにウェブに載せることができるような会話辞典を作ることだった。この仕事はそれ自身、技術が広がっている一風変わったやり方を示した。
 
たとえば、マトゥカー・パナウを話すパプアニューギニアの二つの村は、2011年にその国の電気供給網につながったばかりだが、そこの人々はほとんどすぐにインターネットとハリソン博士が作るのを助けた辞書を使い始めた。一方オレゴンでは、多くが今ではシレツ・ディー=ニで文章を送り合っている。それは、その計画が始まったときにはたった一人しか流暢に話せる人がいなかった言葉だが、彼やその言葉の部分的な知識を持った他の何人かの助けで、ハリソン博士と彼のチームは1.4万の言葉を含んだ会話辞典を作った。
 
コロ=アカが話されている北東インドでも似たようなことが起きるだろうと彼らは望んでいる。今、人々は、運転できる道がつながる前に携帯電話を持っており、それ故にその技術になれている。ハリソン博士は、コロ=アカの辞書が完成したとき、その言葉でメールを打つのは早く広がるだろうと考えている。4つのうちで最も進んだ計画は、ロシア語が支配的な言語になっている南部シべリアのトゥヴァだ。トゥヴァ語の会話辞典は2006年にできた。不確かだが、北極の土着民は異なった種類の雪に何百もの言葉を持っている。しかし、トゥヴァ語は本当に山羊の毛の色と模様にたくさんの言葉を持っているのだ。彼らはまた、旅の目的地の地元の川の流れの方向によって「行く」という動詞を3つ持っている。これらのすべてと、さらに他のことが、今ではトゥヴァ語とそれ以外で同じように使うことができる。ハリソン博士によれば、実に、ウェブの世界的な性質により、テキサスの男性とトゥヴァの女性のと間でトゥヴァ語を使った少なくとも一つの長距離の関係が育っているというのだ。
 
これらの計画が共通して持っているもの、そしてそれらを最も成功に導いたと思われることは、しかしながら、技術だけではない。そのどの場所でも、その遺産を救うことに注意を払うほどに賢くそれには現代性を抱き込むことが必要だとわかるほどに若い熱狂的な地元民がいるのだ。時には、熱狂者と、現代世界を最小限に抑え、前菜の中に彼らの文化を保存したいと望む部族の長老との間の衝突を伴った。しかしそれはうまくいかなかった。ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの言葉に、すべて同じようにとどまるために、すべて変わらなければならない、というものがある。もしそうしなければ、すべてが失われるのだ。
 
 
発行日: 
2012-02-25
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