エコノミスト誌 デジタルアーカイヴ関連記事を読んで

デジタル・アーカイヴについての記事だった。

むろん、やらないよりやった方がいいのだろうが、実際問題として、出版社に義務付けしたところで、この膨大なデジタルの海の中でつかめるデータなどはほんの一部にすぎないことになるだろう。最初の方に出てきた人気のあるサイトやコメントが消えていくことには何の対策にもならないし、これからますます個人による情報発信が増えれば、どうにも制御不能だろう。しかも、学術出版等に関して言えば、今後はウェブサイトからの引用なども増えるかもしれない。そしてそのサイトが引用した時と同じ内容だと保証する仕組みは何もない。情報の正確性を期するためにはここら辺の整備をしていくことも重要なことなのではないだろうか。例えば、ウェブサイトから引用した際には引用日時とその時点でのコピーが自動的に添付され、それは更新されることがないようシステムとして整備しないと、その時点での光景などは何も見えてこないことになってしまうのではないだろうか。本文を読むと技術的には可能なようなので、あとは制度の問題なのだろう。

そして全体的に言うのならば、ウェブ情報管理自体の総合的なヴィジョンは必要な時期になっているのではないか、という気はする。インターネットが自由だ、といったところで、人造物である以上、多かれ少なかれどこかで管理されている。よくわからないところで管理されるよりは、法律に基づいた形でしっかりと管理された方が、私としては安心できる。例えば情報発信者はパブリックであるのかプライヴェートであるのかを明確に宣言し、パブリックの場合は更新履歴も含めすべてが自動的に図書館にアーカイヴされ、プライヴェートの場合は、(実務的にいろいろな困難があることは承知の上での提案だが)例えばその管理者に対してあるポストの影響が何万人以上に及んだ場合にはそれに関わることをアーカイヴ化し図書館に提出することを義務付け、その利用者に対してもルールを明確にプロトコル化する、といったような形でシステム的に集めていくような形にする、といったことを考えるべきではないだろうか。

これだけウェブ上での情報交換の影響力が大きくなってしまった以上、交通ルールと同じで、そのトラフィックを管理する何らかの明確なルールは必要なのでは、と感じる次第である。

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