孤独の魅力 - 独り身

一人で住むことが世界中で増えている。これは悪いニュースか?

ニューヨークの30代独身についてのかつて人気があったアメリカのテレビ番組「セックス・アンド・シティ」のプラダを身に着ける主人公は、中東の女性のロールモデルではなさそうだ。その二つ目のスピンオフ映画は、一部がアブダビで撮影されたが、当局はそれが撮影されることやそこで上映することすらも止めた。

しかし、独身の生活様式は、湾岸でさえも広がっているようだ。婚約者に金融支援を提供するアラブ首長国連邦の結婚基金による最新の統計によると、30を超える女性の約60%が未婚で、それは1995年の20%から上がっており、政府報道官のサイード・アル=キトビが「とても心配すべき」という傾向だ。

もしそれで快適になるのならば、UAEはただ一か国ではない。独身はほとんどどこでも増えている。調査会社のユーロモニターは、世界は、2020年までに、20%の上昇になる4,800万人の新たな独身生活者を加えるだろうと予測する。これは、独身が世界のほとんどの場所で最も早く増加する家計集団になるだろうことを意味する。

この傾向は、しばらく明白だった豊かな西洋で最も目立つ。例えば、アメリカの大人の半分は未婚で、1950年の22%から上がった。そして、ほぼ15%が一人で生活しており、4%から上がった。しかし、独身者は新興経済でも増えており、消費傾向を変えている。ブラジルでは、独り者により好まれる出来合いの食事の年間売上は過去5年間で倍以上の120億ドルになった。スープの売上は3倍になっている。

その減少は世界的だけれども、それをもたらす要素は多様だ。結婚していないブラジル大統領のジルマ・ルセフは、急速な産業化がより少なくそしてより遅く結婚している人々と手を携えてやってきている国を率いている。日本では、女性がその経歴を結婚の足かせと交換することを拒絶している。イスラム教のイランでさえも、女性の中には、新たに緩和された離婚法を利用したり一人暮らしを守るために偽の結婚指輪を輝かせることによって、結婚よりも教育を選ぶものもいる。

その絵は、男児の選択という暗い医術が、結婚の見通しを減らした独身の世代を約束する中国やインドでより困難になっている。反対がアフリカ系アメリカ人で当てはまる。アメリカの刑務所制度は、19歳から34歳までの黒人男性の9人に1人を捕らえており、かなりがその人種集団以外とは結婚しない黒人女性のためのプールを狭めている。

しかしながら、一般的に三つの説明が適用される。最初に、女性はしばしば彼らの職業機会が改善するにつれ、あとから結婚するようになっている。二つ目に、寿命が長くなったことにより、配偶者を失った人々は過去の未亡人や男やもめよりも長生きしている。そして三つ目に多くの国々での社会的姿勢の変化は、財政的安心、性的関係、安定的な関係といった結婚の果実は、今ではしばしば結婚の契りの外で見つけることができるということだ。

独り者の広がりは欠点を持っている。一人の家計は共同の住まいよりも大きな炭素排出になり、住宅費用を押し上げる。単身者はより少ない子供しか持たない傾向にあり、高齢化社会を支える若者の負担を増す。そして、単身者は、パートナーを持つ人々よりもより脆弱でそれ故に社会にとって潜在的により費用がかかるように見える。膨大な数の研究が、安定的な恋愛連合の心理学的そして健康上の利益を確認している。

しかし、これらの心配は度を越しているかもしれない。「単身」という言葉は、すべての未婚者を一つのかごにひとまとめにし、真に孤独な人と、婚姻外の共同生活や友人や家族とともに住んでいる人々の間を区別するのを難しくしている。一人で住んでいる人ですらも必ずしも孤独なわけではない。「一人暮らし、一人でいること、孤独を感じることは、三つの異なった社会的状況だ。」ニューヨーク大学の社会学者で近著「一人になる(Going Solo)」の著者のエリック・クリネンバーグは語る。

一匹狼になるのとはかけ離れて、独身者は友人や隣人とより時間を過ごしそうで、市民組織に自発的に参加しそうだ、とクリネンバーグ氏は論ずる。これが、なぜ独身者がそのようなネットワークが結晶化しうる場所で浸透しているかを説明すると彼は語る。強い社会的安全網のために人々が自由に自分の目的を継旧できる多くの都市中心部とスカンジナヴィアだ。2020年までに、スウェーデンのほぼ半分の家計は一人住まいになるとユーロモニターは予測する。

政策立案者は独身者を無視する傾向にあり、サンタバーバラのカリフォルニア大学の社会心理学者ベラ・デパウロが「独身主義」と呼ぶものの罪を犯している。税控除から休日調整に至るまで、カップルや配偶者は独身者ができない多数の利益をしばしば享受している。
 

より少ない結婚、より良い結婚

政府の中には、今、潮流を食い止めようとしているものもある。例えばUAEの結婚基金は、カップルの結びつきを奨励するために一度限りの贈与として今年約1,600万ドルを費やしている。それはまた、集団結婚式を後援し、情熱のジャーナルと訳すことのできる題の定期的な情報誌を出版している。アメリカではオバマ政権が、年に1.5億ドルの費用で結婚していない親がくっつくよう奨励するためにジョージ・W.・ブッシュによってはじめられた計画である「健全な結婚計画」に資金を出し続けている。

そのような努力は機能しないかもしれないし、暴発すらありうるかもしれない。アメリカでの結婚促進の最新の研究は、親密な関係を改善するよりも財務的安全がより高い優先順位を持っているような非白人や貧しい家庭に方向が向けられているときに、それは有効ではないと示唆する。より広く言えば、現在の結婚をより不安定にしている、その自発的な性質や女性のより高い関係水準といったことのいくつかが、なぜ、結婚が機能しているときに、それらがかつてより公平で親密なのかを説明する、と「結婚:歴史(Marriage: A History)」の著者ステファニー・クーンツは説明する。

だから、政府は混乱をやめるべきだ。キューピッドの手が強制されるとき、彼の矢は不発に終わりやすい。アウグストゥス帝が元気のない結婚率に反応して独身に税を課した初期帝政ローマでは、彼の元老院議員からの大っぴらな反抗である未成年の女生徒のたくさんの婚約と、その市民の結婚への欲求の減少に直面した。
 

発行日: 
2012-08-25
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