太陽が欠けた

 

合衆国の太陽光製造業者は不公正な中国の競争を非難するが、関税は破壊的な貿易戦争の引き金となりうる
 
それは、合衆国の太陽光発電の好況期のように見える。需要の急増で、110億ドル相当の太陽光発電が今年配備されるよう示され、その量の5倍以上がやってきている。太陽光は10万人のアメリカ人を雇用し、その数は、全体の雇用がほとんど増えていない中で、去年から7%増えている。
 
しかし、たとえ太陽光が合衆国で成長するとしても、その国の太陽光の最大のライヴァルである中国の伝えられる反則行為がなければ、多くはその事業はより速く成長し、より多くのアメリカ人の仕事を生み出すと考えている。「中国人は我々の昼食を食べている。」再生可能エネルギー資金の議会公聴会で、ミシガン州選出民主党下院議員のジョン・ディンゲルは語った。特に中国による不公正な貿易慣行のために合衆国がその優位を失っていると恐れる政治家に、その感情は鳴り響いている。先月の一般教書演説で、オバマ大統領は、「我々の競争相手がルールに従って行動しないときは」行動をとると誓った。しかし、貿易障壁を打ち立てるには熟した政治環境にもかかわらず、太陽光産業は保護のメリットについて分かれている。
 
その分割は単純だ。もしあなたが太陽光パネルを買ったり、それらを設置保全する仕事をする顧客ならば、うまくやっているだろう。しかし、もしあなたが太陽光設備を特にアメリカで作っているのならば、あなたのバランスシートはひどく見える。それは太陽光がより安くなっているからだ。装置価格は過去5年間で40%下がった。「太陽光への良いニュースは、それが急速に安くなっていることだ。」太陽光サーヴィス会社サンエジソンの副社長ケヴィン・ラピドゥスは語る。「最後には我々は太陽光をほかのものを売るのと同じやり方で売るだろう。」
 
しかし、合衆国の製造業者の中には、北京政府から巨額の補助金を受けている中国のパネル製造業者からの安い輸入品は、暴落する太陽光価格の原因となっていると信じている。結果として、中国は今では世界の太陽光パネル生産の3/5を占め、その割合は増えそうだ。「西側の製造業者はこれでは生き残れない。」ドイツの大手パネルメーカー、ソーラーワールドのアメリカ支社の報道官、ベン・サンタリスは語る。
 
去年、これらの懸念は、7つの太陽光製造業者に代わってソーラーワールドが中国による不公正貿易慣行に対しての不平を提起することをうながした。合衆国商務省はその件を調査し、3月2日に決定を行う予定にしている。もし商務省と合衆国国際貿易委員会がソーラーワールドの側に立てば、合衆国政府は中国製輸入パネルに対して装置価格の50-100%という高額の関税を課しうる。オバマ政権は、幾分かはすでに報復行動の脅しをしている北京との貿易戦争を引火する恐れのために、過去にこの問題をあきらめたことがある。
 
ほかの不安もある。関税が短期的にいくつかの合衆国製造業者を助けるかもしれない一方で、消費者とより大きな国内太陽光産業は、結果としての高価格が需要を妨げるのではないかと悩みそうだ。関税に反対する太陽光会社の商業団体、購入しやすい太陽光エネルギー連合(CASE)による最近の研究によると、輸入装置への100%の関税は、今後3年間で合衆国内での5万の仕事の純減につながり、消費者に26億ドルの負担をしいるだろうという。50%の関税は4.3万の雇用喪失と23億ドルの消費者負担となるともいう。「多シリコン太陽光発電装置への関税はアメリカの労働者にとっては快適だということを、この分析は明らかにしている。」CASEの代表、ジガー・シャーは語る。
 
それは驚くべきことのように聞こえるかもしれない。結局、関税は国内労働者を守るよう想定されている。そして、関税を指示する合衆国太陽光パネル製造業者の連合は、その研究が「かなり思惑をはらんだ」もので、今後数年の太陽光の成長の楽観的な予測に依存していると注釈をつける。しかし、設置保全業者は、製造業の雇用は大体10万の合衆国太陽光産業の雇用のうち1/4以下しか占めておらず、維持、設置、営業、管理の方がはるかに多くを占めると指摘する。このように、太陽光産業は合衆国経済全体のようなものだ。政治家が工場に与えるすべてのリップサーヴィスにもかかわらず、アメリカの雇用における製造業の割合は、1950年の約30%から下がって10%以下だ。「この産業の雇用は、ますます製造業の外で見られるようになっている。」ラピドゥスは語る。
 
問題なのは、中国の保護が、もし阻止されないままならば、合衆国が競争力を維持している太陽光のほかの分野を手助けするのか、ということだ。最近の政府研究は、合衆国の太陽光会社は依然としてその中国の競争相手に対して革新的優位を持っていると示唆する。もちろん、環境主義者は太陽光政策が焦点を当てるのは地球であるべきだといい、それは太陽光をより安くより早く作ることを意味する。「中国の再生可能エネルギーへの注力と高い技術はそこにある。」アメリカ進歩センターのエネルギー分析者のメラニー・ハートは最近の調査報告で書いた。「それは合衆国にとって偉大なことになりうる。」より環境にやさしい経済を作ろうとするからだ。太陽光に関わる本当の問題は、合衆国対中国ではない。太陽光対化石燃料なのだ。そして勝利は依然としてつかむ準備ができている。
 
Sustainability欄より
 
 
発行日: 
2012-02-27
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