もはや何とか切り抜けることはできない - 南アフリカの経済

ゆっくりとした成長と下落する通貨は、より深い不調への警告すべき症状だ

ほとんどのアフリカが繁栄し始めるにつれ、その大陸最大の経済は伸び悩んでいる。5月28日に発表された数字は、南アフリカのGDPが第1四半期に年率換算でたった0.9%しか伸びていないと示した。アフリカの経済的見通しを知らせるアフリカ開発銀行(ADB)と先進国のシンクタンクOECDからの新しい報告は、その経済的見通しの点で南アフリカを52か国中低い48番目に位置付ける。

しかし、南アフリカの2013年の2.8%のGDP成長という予測は、すでにあまりに楽観的に見える。失業と貧困を削減するために必要だと政府が言う、維持された5%の率は、世界が違うようだ。

第1四半期のGDPの数字の数少ない明るい点の一つは鉱業だが、その産出は再び下がっており、ストライキの恐れがその直近の見通しを曇らせている。南アフリカの総輸出のだいたい1/4が、景気後退に陥っているヨーロッパ向けだ。国内支出も弱い。ウォルマートが一部所有するスーパーマーケットチェーンのマスマートだけが、みすぼらしい売上を報告した最近の大きな小売業者だ。消費者の信認は9年来の低い値にある。銀行は、最近まで個人向け融資を沈ませないようにする役に立っていた無担保信用を削減している。

金利の引き下げはその経済を活発にしたかもしれないが、準備銀行は、部分的にはランドの警告すべき下落のために、その基準レートを5%に保った。より弱い通貨は、すでにその中央銀行の目標範囲である3-6%の上限に近いインフレを押し上げるだろう。ランドの下落は、幾分かは外部の展開を反映している。アメリカ経済の信認が増していることは、ドルを新興市場通貨に対して押し上げている。中国がかつてのように商品に対して強欲ではないので、その価格は下落している。

しかし、国内にはたくさんの危険がある。南アフリカの経常赤字はGDPの6%以上だ。それは支出と収入の差を埋めるのに、外国資本に頼っている。それは、投資家の雰囲気の変化にその国を脆弱にしている。そして、最近の労働者暴動は、多くを恐れさせている。シティバンクによって編集されたヨハネスブルグ株式市場の数字によると、外国人は、5月27日までの10日間、国債と株式を売り越している。

組合間の対立関係は、去年の8月に警察によって何十人ものストライキ参加者が殺されたマリカナのロンミンのプラチナ鉱山での最近の山猫ストを引き起こした。そこの鉱山労働者は、その高級幹部が鉱山の社長とあまりに心地よくやっているとみなされた鉱山労働者全国組合(NUM)を去り、成り上がりのライヴァルの鉱山労働者建設組合協会(AMCU)に走っている。いま、AMCUは、NUMがロンミンのプラチナ鉱山の労働者のほとんどをもはや代表していないので、そこの事務所から追い出したいと思っている。

AMCUの組織者マウェトゥ・スティーヴンが5月12日に居酒屋で致命的な射撃を受けたことにより、両組合の対立関係は不吉にねじれた。

NUMは既得権益層の一部だ。それは、南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)と組んだ連盟の南アフリカ労働組合会議(COSATU)と提携しているのだ。しかし、それは今、適切さの戦いに直面している。その反応は、初級労働者への60%の昇給と、残りへの15%の昇給の提案だった。他の組合も参加している。金属労働者全国組合(NUMSA)は、その多くが自動車産業で働いている、その加盟者のすべてへの20%の昇給を望む。その大きな要求は、簡単には雇用主と合意しそうもない。もし彼らがそうすれば、それらは輸出業者がより安いランドから得るだろう低コストの利点を相殺するだろう。だから、さらなるストライキが起こりそうなのだ。

不思議なのは、あまりに多くの南アフリカ人が失業中の時に組合がそのような昇給の要求ができるということだ。失業率は、去年の終わりに労働力の25%を超えて上がった。仕事がほしいが探すのを諦めている人たちを加えると、その率は37%に上がる。労働者を解雇するのに費用がかかるようにしている法は、職を持っている人の交渉力が、より低い賃金の仕事を受け入れるかもしれない多くの失業者によって影響されないことを意味する。職を持っている人々は、しばしば失業中の扶養者を持っており、彼らの賃金要求が正当だと感じる。貧弱な労使関係は、事業を更に雇用に対して気が進まなくする。

失業は若者に特有の問題だ。25歳以下の失業率は53%だ。多くは仕事への準備ができていない。高卒資格であるマトリックに通ったのは60%だけだ。アパルトヘイトの一つの遺産は、多くの黒人が職があるところのはるか遠くで生活していることだ。職の面接のための旅行さえも、公共交通機関が貧弱なので、費用がかかる。

守られたものと排除されたものの間の激しい分断があるこの両極化した労働市場は、その事業の鏡だ。南アフリカの規制は、OECDによって追跡されている40強の国々の中で最も負担が大きいものの一つだ。官僚主義のために、職を創出する新事業があらわれるのは難しく、だから大企業は挑戦されない。大企業と大組合によって結ばれた賃金協定は、交渉委員会によってほかの会社にも課される。それらは中小企業に不利益をもたらし、新興企業への障壁だ。ある最近の学術研究は、その部門別の給与協定が、影響を受けた産業で8-13%職の数を削減すると結論付けた。

南アフリカ経済を抑えつけているこれらの構造問題は、政府に知られていないどころではない。ANCは、成長への障害を見つけ、それらに取り組む戦略を立てる包括的な国家開発計画(NDP)を裏書きしている。その主要な後援者は、財務大臣として長きにわたって成功した任期を送ったトレヴァー・マニュエルと、今ではANCの第2位の(そしてそれ故にたぶん南アフリカの次の大統領の)組合のボスから大物になったシリル・ラマポーサだ。マニュエル氏の後継者のプラヴィン・ゴーダンもその裏にいる。

計画を実行するのに向けた進歩は、かわいそうなほどに遅い。大統領のジェイコブ・ズマは、その文書にリップサーヴィス以上のものは払っていない。そして誰もがそれに登録しているわけではない。NDPは、それを好む経済自由派と国家主義的なやり方を好む組合と結んだ左寄りの大臣たちとの間の、ANC内部のイデオロギー的な分裂にぶつかっている。どちらも共産党(とANC)の党員である、通商大臣のロブ・デーヴィスと経済開発大臣のエブラヒム・パテルを含んだ国家主義者は、中国を見るが、外国投資への条件を作ることがその成功の大きな部分だったということを受け入れそうもない。

若い失業者を取り扱うのに失敗することは、この分断の象徴になっている。自由派は若くて疲れを知らない労働者を雇う雇用主への税控除を好む。組合は、(乏しい証拠で)それが年老いた労働者が補助金を受けた若者によって立ち退かされる原因となると論じて、今のところその計画を妨害している。組合と事業の祝福を受けて、代わりに現れているのは、若者への職割り当てや若者職業訓練校の創出を含んだ手法の内容の乏しいパッケージだ。

弱い経済成長とランドの不調は、自由派の手を強めるかもしれない。ANCは来年の選挙で権力を失いそうにはないが、主要野党の民主同盟は、ハウテン州をとるのにその努力と予算を集中している。もしそれがそこで勝ち、西ケープでの支配を保てば、それは大きな都市圏であるヨハネスブルグとケープタウンを含んだ二つの州を統治することになる。ANCは、それが経済を復活させる戦略を持っていると都市部の有権者を説得する必要がある。ほぼ1/3の公的債務を保有している外国人もまた、南アフリカの財政と形状の双子の赤字に資金をつけ続ける理由を必要としている。切り抜けるという現在の政策は、もはやできない。
 

発行日: 
2013-06-01
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