完全非閉鎖? - 南シナ海

石油やガスの探索が激しくなるにつれ、口論も激しくなっている
 
「南シナ海は、今では穏やかで平和だ。」今週の人民日報は書き留める。そうである限り、中国共産党の代弁者は全く正しい。しかし、その海はまた、その島々や岩礁、水域の一部かすべてを主張している中国と他の5つの国々との間の議論が残ったままだ。それはまた、超大国の張り合いの原因となっている。アメリカは海洋航行の自由を自国の「国益」だと断言し、その海の領有を主張する東南アジア諸国のように、中国を脅威とみている。それについて、中国自身の立場を包む曖昧さは大いに関係がある。
 
二つの最も活発な議論は、その海をそのような価値のあるものにしている炭化水素の巨大な埋蔵量があるかもしれないことの探索権に関わることだ。3月15日にヴェトナムは中国の国有海上石油会社による19鉱区での掘削権入札を求めたという発表に抵抗した。ヴェトナムは一つの鉱区がそれが主張しており1974年に中国によってそこから追い立てられたパラセル環礁から1マイルのところにあることを指摘した。
 
一方、南では、中国自身が、フィリピンがパラワン島の沖合にあるリード礁地域を石油ガス探索のために開放する計画に反対している。フィリピンは、その地域が主列島に付随した「排他的経済水域(EEZ)」であると主張する。
 
その地域は、中国がその主権の証拠だとしている1940年代後半の共産党以前の時代の地図に定められた「南海九段線」の中にある。国際法上何の論拠もないその線は、他の国々が中国の意図にとても用心深くなっている一つの理由だ。
 
しかしながら、この場合、中国は海洋法に関する国連条約(UNCLOS)を主張根拠にするようだ。中国は(台湾やヴェトナムのように)また、スプラトリー諸島全部を主張している。これらはほとんどが小さく人の住めない岩や小島で、UNCLOSの下では、たった12海里(22キロ)の「領海」の権利があるだけだろう。しかしながら、シンガポール国立大学の国際法教授ロバート・ベックマンは、中国がリード礁のそばにあるいくつかの目立つものは、UNCLOSの下で完全な200マイルのEEZをもってフィリピンのそれと重なるだろう「島」に当たると主張しうると指摘する。
 
もし中国がUNCLOSに基づいて領有権主張することを制限するつもりならば、物事はよりはっきりとするだろう。この文脈では、マサチューセッツ工科大学のテイラー・フラヴェルは、2月終わりの中国外交部の「中国を含んだすべての国は全南シナ海についての領有権を主張していない」という見たところ勇気づける声明を示した。
 
これは、南海九段線が、すべての海域を主張するものではなく、単に島の特徴を持ったものの主張だと意味すると解釈することもできる。しかし、それは結局そのように言っていない。その線は南シナ海のすべてを包含しているのではなく、単にほとんどすべてだと言うことだ。フィリピンに対して、中国は合同石油ガス開発の可能性を押して、幾分柔軟路線をとりそうだ。そして人民日報は、その海のどんな緊張もアメリカのせいにすることに熱心だ。それは、在日米軍の司令官バートン・フィールド将軍の中国に航行の自由を尊重するよう要求した記者会見への反応だ。
 
人民日報は再び公平に、これは現在のところ脅威ではないと論ずる。それは、それがアメリカが、中国の隣人との関係強化を含む「アジア回帰」戦略の一部として問題をぼやけさせているかもしれないと論ずるときには、的を射ている。しかし、この戦略がその地域に広く歓迎されているという不快な認識の点では、中国自身の責任だ。
 
 
発行日: 
2012-03-24
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