ビーズの秘密の一生 - 街路パレード

三日月の街の良心と創造性

転ばない人とは、実は、3月16日の午後遅くに、ニューオリンズのアイリッシュチャネル地区を、落ちることなく歩いて通り抜けることのできる人だった。セントパトリックデーのパレードはその地域を曲がりくねって通り、そのあとに混乱を残した。アスファルトを滑らかにしている、地面に最も近くにあるのは、当然、こぼれたビールの海だった。それから、キャベツの葉のつぎはぎのじゅうたんが来る(パレードの参加者は、キャベツとジャガイモを観客に渡す)。そしてついに、道と溝に、酒飲みの首に、そしてスパニッシュモスのような木にしがみつくLSDは、ニューオリンズのどのパレードでも遺産だった。明るく色を付けられたプラスティックのビーズのひもだ。

パレードの見物人がビーズのひもをやかましく要求し行進者が投げて渡すという伝統は、1920年代にさかのぼる。そして、それはマルディグラに密接にかかわっているが、ニューオリンズのお祭りの中でその特別なビーズのないものはない。緑のものがセントパトリックデーの後に通りに散らばっているが、ヴァレンタインには赤いハート型のビーズが、ハロウィンにはかぼちゃのビーズが、クリスマス(またはシンコ・デ・マヨ)には赤と緑のひもが、そしてゲイのパレードでは虹色のビーズが散らばる。

小売業者のビーズ・バイ・ザ・ダズンの所有者で、年に1度のマルディグラのパレードを1967年から催しているクルー・オブ・エンデュミオンの代表者のダン・ケリーは、そのお祭りで彼のクルーのほぼ2,700人のメンバーのそれぞれが平均2,500本のビーズのひもを投げるという。彼は、ニューオリンズで投げられる総数はその日だけで1億だという。行進者は、チェコスロヴァキアで作られた平らのガラスビーズひもを何本か投げたものだ。現在、パーティー参加者はキラキラ光るプラスティックでいっぱいになったサックを持って家に帰る。輝いているビーズもあれば、ちらつくものもある。

そして、たちの悪い秘密を持っているものもある。多くが石油副産物、鉛、そしてフタル酸を含んでおり、埋め立てゴミ処理場に行ったときに地下水面にしみ出しうる。映画「マルディグラ:中国製」で、デヴィッド・レドモンは、何百万ものビーズを製造する福州の工場を見つけた。それらを作る労働者は、1日の給与が1ドルか2ドルだ。

環境に関心を持つニューオリンズ人は、ビーズを瓶詰めにしたり屋根裏にしまい込んだりしないで、リサイクルするようパーティー参加者に勧める。年代物のガラスビーズか、古いネクタイやスカーフからできた撚りひもを切りビーズのような形にねじることを勧める者もいる。しかし、事実は、グローバリゼーションの不思議のおかげで、ひとつのリサイクルされたネックレスの価格で、行進者は1ダースかそれ以上の安い中国製輸入品を買うことができるのだ。
 

発行日: 
2013-03-30
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