窮地にある王 - スワジランド

アフリカの最後の絶対君主は崩壊しているかもしれない

政府には現金がなく、スワジランドの王のムスワティ3世が考えることすらも嫌っているように見える根本的な改革なしには誰もそれを貸そうとしていないようだ。しかし圧力は高まっている。10%の賃金カットに直面している公務員はストライキの脅しをかけている。国の補助金を奪われた学校は閉鎖しなければならないかもしれない。世界で最も高いHIV/AIDSの発生率を持つ国で診療所は資金を必要とする抗レトロウイルス薬が不足している。多額の未収入金を抱える政府の納入業者は政府にはできない現金引換を要求し始めている。43歳の王は彼の即位25周年を祝う式典をキャンセルすらした。

これは、南アフリカの北東の角に閉じ込められたスワジランドが1968年に英国から独立して以来被る最悪の危機だ。その収入の殆どは南アフリカが支配的な地域関税同盟からくる。しかし去年、経済減速のために、実に隠れた補助金であるこの収入はほとんど2/3落ちた。政府支出が普通スワジランドのGDPの半分近くを占めるので、これは経済に打撃を与えた。多くの事業が政府の予算削減に従ってダメになった。失業率は大きく上がり、労働人口の40%程度がすでに仕事がない。スワジランドの120万人の人口の内、ほぼ3/4が1日2ドル以下で生活している。

今年のはじめに、世界銀行は、ある改革の条件下でのその国の救済を提案した。政府は増税と公的部門の雇用削減を含んだ緊縮手法により、財政赤字を半分にすることに合意した。それはほとんどどの条件も満たさなかったので、国際融資は保留されている。スワジランドはは民主主義ではないので、EUのようなドナーから予算援助の資格を得られなかった。だから、王は豊かな隣人である南アフリカにへりくだらなければならなかった。

ズールーナショナリストで王のような一夫多妻制主義者であるジェイコブ・ズマは静かに恩恵を施す意思があるに違いなかった。さらに、彼は公式にムツヮティの姪のひとりと婚約している。しかし、アラブ世界での民主蜂起はズマ氏への圧力を国の内外で増し、彼の預金を扱うのにもより厳格になった。

彼自身の政治的未来もそれに頼ってすらいるかもしれない。5年に1度開かれる来年の与党アフリカ民族会議の総会への準備段階で、すべての党の指導者は再選のために頭をもたげるが、彼は南アフリカ労働組合会議やANC青年部といったどちらもスワジランドの民主化運動を強く支持する強力な批判者たちの側に立ち続けることを心配している。

経済危機を見せかけの祝福だと見ているスワジの野党指導者たちは、ズマ氏に、困難な問題を抱えた君主が財政改革と同様に全面的な民主化を約束することなしに彼に金を渡すことのないよう頼んだ。7月中頃の王との会議で、彼は、スワジランドが必要とすると思われる2.2億から3億ドルのかわりに僅かな政治改革を含んだ最低の条件に合意した。王は窮地に追い込まれて、選択肢を熟考している。
 

発行日: 
2011-07-30
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