書籍

歴史の始まり - 日中戦争

9月
08

[書評]

いかに日本の野蛮な占領に対する闘争が現代中国を形作ったか
China’s War with Japan, 1937-1945: The Struggle for Survival  By Rana Mitter

日本軍が1937年に中国の首都南京に進むにつれて、中国政府の高官周仏海(Zhou Fohai)は、その町を食い尽くすパニックと恐怖について彼の日記に書いた。彼はその破壊と、彼の国へのその示唆を予想した。「中国にはこれ以上の歴史がないだろう。」彼は書いた。

日本の侵略が浴びせるだろう荒廃は、実に衝撃的だった。しかし、ラナ・ミターがその日中戦争についての啓蒙的で注意深く調査された新しい本で示すように、中国の歴史は南京の陥落で終わらなかっただけではなく、多くの点でその戦争は現代中国を作り出すのを助けた。それは、新たな国が作られたカナトコだったのだ。

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ポンプ・プライマー - 現代哲学

8月
25

(書評)

Intuition Pumps and Other Tools for Thinking (思考への直観ポンプとほかの道具)
By Daniel Dennett, W.W. Norton

「思考は難しい」ダニエル・デネットは認める。「いくつかの問題について考えることは、とても難しいので、それらについて考えることを考えるだけで頭痛を引き起こすこともある。」デネット氏は知るべきだ。タフツ大学の哲学教授の彼は、半世紀を辺りのもっとも解決が困難な問題を考えることに費やしている。意味の性質、心の実体、そして自由意志が可能かどうか、といったことだ。彼の新著、『思考への直観ポンプとほかの道具』は、77のわかりやすくほとんどが一口サイズの章に蒸留された、この50年間の要約だ。

「直観ポンプ」は、デネット氏が、概念の核心に到達することを狙った思考実験を呼んだものだ。彼は何年にもわたってたくさん案出しており、そのいくつかを共有している。しかし、この本の狙いは、単にいかにそのポンプが機能するかを示すことではなく、読者が最も深淵(で偏頭痛を誘発する)難問のいくつかを考え抜くのを助けるためにそれらを展開することだ。

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アフリカの角の苦闘 - ソマリアのシャバブ

8月
20

(書評)

ソマリアのアル=シャバブ:あるイスラム民兵集団の歴史と思想
Al-Shabab in Somalia: The History and Ideology of a Militant Islamist Group
By Stig Jarle Hansen. Oxford University Press

世界で最も危険な場所:無法国家ソマリアの内側
The World’s Most Dangerous Place: Inside the Outlaw State of Somalia
By James Fergusson. Da Capo Press

2005年に、40人弱のソマリ人がイスラム主義者のクラブを作り、間もなく自分たちをシャバブ(アラビア語で「若者」)と呼んだ。ひと世代にわたって混沌がソマリアに君臨し、軍事的支配者シアド・バーレが1991年に没落して以来、そこには本当の政府はなかった。しかし、1年以内かそこらで、シャバブは、いくらかの厳格な成功で秩序をもたらすことを求めたイスラム法廷の緩やかな連合の中で支配的な勢力になった。

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チヌア・アチェベ

4月
22

アフリカの偉大な物語作家のチヌア・アチェベが3月21日に82歳で亡くなった

少年時代にチヌア・アチェベは、とても読書が好きだったので、彼の友人は彼を「辞書」と呼んだ。彼は、南部ナイジェリアのウムアーヒアの政府大学の図書館で生活し、ロバート・ルイス・スティーヴンソン、チャールズ・ディケンズ、ジョセフ・コンラッド、Y.B.イェーツをむさぼり読んだ。「それらは、我々や我々のような人々ついてではない。」彼はのちにそのやわらかで慎重な声で言ったものだった。しかし、英雄的な白人の男たちがぞっとするような現地人と戦いやっつけるジョン・バカンの物語でさえも、彼を困らせるよりむしろ興奮させた。それはすべて、行間を読み、質問をし始めた日のための、「素晴らしい準備」だったのだ。

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3重の恐怖 - 日本の津波

4月
11

書評 波に直面して:津波を追っての旅 グレーテル・エーリッヒ著

Facing the Wave : A Journey in the Wake of the Tsunami  BY Gretel Ehrlich

2年前、日本は破壊的な津波の引き金を引いた強い地震に襲われた。今、人間と環境の被害の冷静な計算がやってくる。アメリカ人作家のグレーテル・エーリッヒは、地震の3か月後に本州の東北沿岸に飛んだ。日本の詩と仏教哲学の学生だった彼女は、「その波に直面し生き残った人々に会う」ことに惹きつけられた。彼女の本の読者は、鋭い目を通して破壊を目撃できる。

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作業場の英雄 - アメリカと第二次世界大戦

4月
01

書評 「勝利の技術者:第二次世界大戦の潮目を変えた問題解決者たち」 ポール・ケネディ

Engineers of Victory: The Problem Solvers who Turned the Tide in the Second World War  By Paul Kennedy

第二次世界大戦から70年近くが経過し、ほとんどの戦争参加者が今亡くなり、指導的な歴史家は今ドイツ国防軍を賞賛できる。もちろん、その悪い人種主義ではなく、その軍事的あっぱれさだ。戦場で、ドイツ軍の兵士たちは、「どの前線においても攻撃に迅速にそして厳しく反応する能力」について普遍的な尊敬を勝ち得た、とイェール大学のポール・ケネディは書く。彼の誇張表現は流れ続ける。ドイツ国防軍は回復し反撃する信じられないほどの能力を持っていた。ドイツの落下傘部隊は超有能だった。第3帝国は驚くべき粘り強さで戦った。

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それをまた演奏する - レコード上のバッハ

10月
03

書評:Reinventing Bach  by Paul Elie

1955年に、カナダ人天才鍵盤奏者のグレン・グールドは、ヨハン・セバスティアン・バッハの彼の解釈に注意し、その作曲家の「ゴルトベルク変奏曲」の偶像的な録音をした。それは初めて商業的に長時間演奏されたレコードの一つで、音楽を録音再生する最新の技術を使っていた。その直後に、彼は、音楽家の評判が一義的にコンサートホールで作られていた当時としては目立って勇敢な決定である、ライヴ演奏をやめ完全に録音に捧げるということを発表した。グールドはやり通し、彼の経歴は栄え続けた。CDが黒いレコードにとってかわる直前の1981年に、彼は翌年の自らの50歳の誕生日を記念するために、同じものを再び録音した。批評家たちはそれを賞賛するのにひどく熱心になった。彼は、生涯のほとんどを通して悪い健康と精神的問題に悩まされながら、それが発売された数日後に亡くなった。

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食い尽くす - レストラン事業

9月
23

書評:The Art of the Restaurateur. By Nicholas Lander

成功したレストランはよい食べ物以上のものを含む

過去30年は、レストランにとって黄金時代だ、とニコラス・ランダーは論ずる。彼らは「もっともありそうもない場所で、最も突飛な料理を出し、最も例外的な崇拝者たちを惹きつけて」あらわれている。有名人シェフはそれについての名声のほとんどを受け取っている。しかし、彼らの地位は、ランダー氏の見方では、「あまりに高くなりすぎている」。偉大なコックは、必ずしも偉大なレストランを作る必要はない。雰囲気、設計、場所、そして組織も問題になるのだ。調理するのが面白かったり、見るのが印象的な料理は、人々が実際に食べたいものではないかもしれない。顧客を本当に幸せにするのは、しばしばほめたたえられないが、世界で最も成功した思慕との一つに、その資金(そしてときに健康、結婚、そして正気も)を危険にさらすレストラン経営者だ。

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選択的記憶 - 日本の歴史

9月
17

書評:忘れる方法、覚えておく方法:現代世界の日本

(Ways of Forgetting, Ways of Remembering: Japan in the Modern World.  By John Dower)

太平洋戦争の亡霊がアジアの生活を揺さぶりに戻る時、いかに国民国家が過去を記憶し記憶違いするのかについて考えることは適切なようだ。日本のその隣国の中国と韓国との現在のけんかは、75年以上前の戦争への行進と未消化な戦争の余波に根差している。しかしながら、それらは歴史の異なった語り口によって、そしてしばしば偏狭で健忘症的な国内メディア報道によって炎症を起こしている。

紛争と記憶は、第二次世界大戦後の日本を見つめたピュリツアー賞を受賞した「敗北を抱きしめて(1999)」の著者であるジョン・ダワーによる、この新たな論文集に命を吹き込むテーマだ。ダワー氏は特に日本の軍事的な過去の消毒に関心があるが、また、歴史一般がしばしば強力なものによる道具であるというあり方にも興味があった。

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戦争と平和 - コンゴでの生活

7月
28
「ラジオ・コンゴ:アフリカで最もひどい戦争からの望みの信号」の書評
 
クルツ氏に言及しないコンゴ民主共和国へのガイドを見つけるのは難しいだろう。ジョセフ・コナードの「闇の奥」の中心にあるその虚構的な人物は、マイケラ・ロングの「クルツ氏の足跡の中で」のようにもっともよいものと同様、サブサハラアフリカ最大の国について書かれたもっとも悪いものの中にもしばしば現れている。そして、ロンドンで植民地時代の地図をあさって「ラジオ・コンゴ」でデビューを飾ったベン・ローレンス氏が、違った道を行くことを選んだことは救いだ。
 
東コンゴのほとんど訪問者のいない内陸で、ベルギーの鉱業会社によって作られた1950年代のモデルタウンのマノノを見つけるという彼の使命は、目的地よりも迂回路として描かれる。彼は、間違って、訴追されたツチ少数派のバンヤミュレンゲにその山の家に会いに行く。カトリックのミッションの聖職者とともに酔っぱらう。人気のあるボリンゴ音楽で踊る。そして、コンゴの悪名高い紛争鉱山でしたのと同じように、北キヴでのチーズ生産に注意を払うために止まる。
 
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