古い会社から新しい会社を作り出すためのヒント
エンターテイメントの世界では、スピンオフはヒット作の子供だ。人気のある人物を取り上げ、彼らに独自の計画や熟慮した許可を与え、新たな一ひねりをするのだ。ゆえに、『フレンズ』は『ジョーイ』を生み、『アー・ユー・ビーイング・サーヴド』は『グレース・アンド・フェーヴァー』を生んだ。そのようなスピンオフは、ふつう失敗する。
事業では、スピンオフは既存の会社の子供だ。ある部門を取り上げ、それを独立の会社に変えるのだ。ゆえに、製薬会社のブリストル・マイヤーズ・スクイブは人工関節のジンマーを生み、複合企業のタイコは安全システムメーカーのADTを生んだのだ。これらのスピンオフは、より良い記録を持っている。
コンサルタント会社のスピン=オフ・アドヴァイザーズによれば、今年今までのところ11の大きなアメリカのスピンオフがあり、その数は近年徐々に増えているという。さらに2つがあらわれている。タイム・ワーナーは、タイムを含んだその雑誌事業を投げ出す準備をしており、ニューズ・コーポレーションは、ウォール・ストリート・ジャーナル、サン、そしてロンドンのタイムズを含んだその出版事業をスピンオフする準備をしている。