菅直人

日本 一年後

3月
13

水は引いている。日本の北東部がマグニチュード9.0の地震と40メートルの津波に襲われてから1年がたち、写真家が破壊の後の忘れられない写真を撮った沿岸の村は、今では奇妙な落ち着きを発している。車はもはや今にも倒れそうな建物の上にぶら下がってはいない。破壊された漁船のねじれた外殻は、下町の道から引きずられている。

日本社会の並外れた回復力と団結は、その国が1年前に襲った地震、津波、破損した原発という空前の3重苦に取り組むのを助けている。少なくとも2万人の人々が亡くなり、数えきれない家や家財道具が破壊され、多くは再建されない。当時の総理大臣、菅直人は2011年3月11日の衝撃を、日本の戦後最大の危機、と正しく表現した。

日本は、繰り返し災難から、しばしば以前よりも活気があるほどに立ち直ってきたので、多くの思慮深い日本人(と非日本人)は、その国がただ破壊された東北から生き返るだけでなく、何十年にも及ぶ社会的経済的沈滞を追い払うことを鼓舞して、去年の災難が似たような浄化作用効果を持つだろうと信じた。しかし、1年後、3月11日は待ち望まれた触媒にはなっていない。危機後の日本についてもっとも注目すべきことは、それがいかに危機前の日本に似ているかということだ。新しい通常は古い通常と多くの点で似ている。

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建物の再建

8月
10

 

多くの日本の地震と津波の犠牲者は彼らの家が再建されるのを見ることがないだろう

地震以来の頻繁な訪問者には、進歩は注目に値するように見える。その地域に充満していた多くのしつこいぬかるみは、徹底的に除去された。いくつかの 完全に破壊された町では、店が開き、在庫を持ち、電気も来ている。道は綺麗にされ、人工の瓦礫の山がそれに沿って並んでいる。空っぽのビール缶のようにぺ ちゃんこになった破壊された車はきちんと積まれている。高いところでは、靴箱のような、「仮設住宅」として前もって準備されたきちっとした住居が次々と建 てられている。

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決して倒れないドミノ - 日本の債務

7月
30

債務主導型経済の長期的予測は良いものではない

債務危機がユーロ地域やアメリカを脅かしたら、債券投資家はどうするだろう?さらに負債を抱えた国へ安全を求める。日本国債(JGBS)の利回りは7月19日に8カ月ぶりの低水準になった。円はユーロやドルに対して値上がりしている。

それはとても奇妙に見える。債権者の不安の直近の対象であるイタリアと比べてみると、多くの点で日本はより厄介だ。その純債務はGDP比でより大きく、イタリアが単年度では黒字なのに対して日本は(利払い前で)単年度赤字を抱えている。地球上で最も急速に進行する高齢化社会で、成長見通しが明らかに イタリアより良いとは言えず、その政府は恐ろしいとは言えないまでも、機能していない。その自由変動の通貨すらも混乱した評価を受けている。円は日本の景気後退を深めた3月11日の地震と津波の後に強くなり続けているのだ。

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誰が指導者を必要としているのか? - 日本の復興

6月
14

3月11日の災害の結果は、日本の強さは東京の外、地方にあることを示している

3ヶ月前に日本を襲った地震、津波、そして核事故はその国にとって何か重要なことを明かにした。日本人自身すらも驚いた社会の基盤にある強さと落ち着きと言う特徴だ。この復元力は、東京の国会議員が優柔不断さに自己陶酔しているにもかかわらず、家族、家、生活の糧を失った膨大な数の被災者が、その不幸に対処する助けになるだけでない。特に浅はかな中央政府に比べ、日本にその地域社会の隠れた深さを思いださせることによって、それはまた、経済漂流の年月を終わらせ、どのように日本が危機からより強くなって現れるかの感覚を提供する。

一つのもっとも英雄的な地域精神の例は、震源地近くの漁港である南三陸で拡声システムを使って住民にやってくる津波から逃れるために何ができるかを説得し続けた24歳の遠藤未希さんだ。彼女はその持ち場で溺れた。テレビの一場面では、津波がやってくる中彼女の忘れられない声が波の上を響いているのを流していた。その街の18,000人のうち1,000人以上が亡くなった。

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我慢による沈黙

4月
27

世界は日本の冷静な精神を賞賛してきた。しかし、それには心配な面もある。

一般的な合意として、冷静な国の中で、一番忍耐強い被災者は3月11日に地震と津波に襲われた東北人だ。その地域で一番愛されている詩人である(1896年に生まれた)宮沢賢治の、一番よく知られた詩は「雨にもマケズ」で始まる。それは、厳しい状況に上品に耐える美徳を激賞している。宮沢の仲間の東北人がこのような本当の根性の試練に直面したことはほとんどない。しかし、彼らが長く黙って耐え忍べば耐え忍ぶほど、彼らが日本再生のためのエンジンとして行動しなくなることが心配だ。

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