日本

静かにそれをする - 日本の銀行

2月
13

日本のアメリカ投資の次の波は前とは違う

1980年代と90年代の間の日本のアメリカへの投資の第1ラウンドは、とても感情的になったことで有名だ。ゴルフコース、投資会社、そしてニューヨークのロックフェラーセンターの大部分を含む、一流とみなされた資産を買うのに異常な価格が支払われた。売り手は喜び、大衆は嫌悪感を抱いた。本当の犠牲者は巨額の損失を抱えた日本の買い手自身だった。

すべての取引が失敗に終わったわけではなかった。特に、住友銀行がゴールドマンサックスの少数株主になったことは、最初は日本において困惑を持って受け止められたが(住友はその株を金の蛇口というよりもむしろ提携関係だと考えていた)、よい収益をもたらすものだと判明した。控えめな態度、少数株主、金融への焦点といったそのやり方の教訓は、日本の投資の次の波を特徴づけるかもしれない。

西側の銀行は、新しい規制に合わせるために自己資本の調達に迫られている。ほかの金融資産は危機後の再構築の一部として売られている。日本の銀行は比較的健全で、高い自己資本比率を持ち、日本で成長する能力について深く懐疑的だ。それは再び彼らを外に向けさせ、しかもアジアの裏庭だけにとどまらない。

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デフレ脱却のために - 消費税論議から考える(7)

2月
10

ずいぶん消費税に対する風当たりが強くなってきたように感じるが、それも当然。デフレ下で消費に課税するなどというのはどう考えても理屈に合わな い。私のように消費税に完全に反対という立場はもちろんのこと、そうではない人でも、この状況下での消費税増税には納得がいかないのだろう。安心すると同 時に、ちょっと寂しい気もするので、少しだけ増税派に援護射撃をしてみようと思う。なお、これを書いたからといって私が増税派に転じたなどということは決 して無く、理屈として、どういう形ならばデフレ下の消費増税が多少なりとも筋が通るのか、ということを考察するに過ぎない。その上、書く内容ももうこれま でに書いてきたことを繰り返すだけで、何の新味もないことであることを先に記しておきたい。

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消費とは何か? - 消費税論議から考える(6)

2月
03

そろそろ消費税の話に入らないといい加減飽きられてしまいそうなので、本題に少しずつ入っていきたい。とは言ってもやはりひねくれ者なので、いきなり税の話をするわけではなく、現行の消費税が対象としている「消費」とはいったい何なのか、というところを吟味してみたい。

私 のような、およそ文化的、人間らしい生活からかけ離れた人間から言わせれば、広辞苑に書いてあるような定義としての「生産の表裏の関係をなす経済現象」で ある消費とは、衣食住や医療に関わるもの以外ではないのか、という気がしている。社会というものが生命の再生産により継続していくと考えるのなら ば、その生命の生産に関わるもの、特に直接的には食料がなければ、人は再生産どころか生きていくことすらできないのだが、現行の消費税の定義によると、食 料も消費であるらしい。ではいったい消費では無いものとは何なのだろうか?

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成功者には敬意を持って報いる社会を - 消費税論議から考える(5)

1月
27

エコノミスト誌にも役員の立場について取り上げられたことなので、前回の続きのようなことを少しだけ書いておきたい。「鎖につながれたボス」の記事で述べられているように、役員の立場はだんだんと弱くなっているようだ。一方で「そんなに賢くない」の 記事に見られるように、役員の力があったとしても、結局雇われ社長のできることなどは自社株買いが精一杯のところだ。結局、これも役員の評価が、たかだか 利害関係者のほんの一部である株主の利益、そしてその反映である株価にすべて連動している制度のためなのだろうと私は考える。株価は、それは低いよりも高 い方がいいに決まっているが、別にそれだけが唯一絶対の価値ではない。従業員は、株価がどうなろうと、その会社でいかにして生計を立てていくのか、という 立場があり、その従業員を引っ張り、株主を満足させるべき経営者には、株価や雇用賃金を犠牲にしてでもやらなければならないことがあるという立場がある。

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会社を縛るがんじがらめの仕組み - 消費税論議から考える(4)

1月
20

経団連という団体が、なぜあれほどまでに教条的、宗教的、しかもわかる人にしかわからないという意味ではかなりプリミティヴな宗教にこり固まった主張をするのか、ということをずっと考えていた。

わ たしは、それが、全体的な整合性なく積み重ねられた現在の法制度の様々な矛盾が、株式会社、という組織で最も顕著に表れやすいからではないか、と 考えた。個人ならば、矛盾があっても、世の中ってそんなもんだよね、という感じで納得してしまう。官庁ならば、自分のところの法律が一番だと主張すればそ れですんでしまう。しかしながら、企業はそうはいかない。あちこちの官庁に顔を立て、法律で守られた消費者、労働者、株主に顔を立て、なおかつ利益を出し ていくとなったら、それこそ宗教的なものにでもすがらないと、とてもではないが一貫性のある方策など立てられない。そういった企業を集約した、経団連とい う団体があのような奇矯な主張をするのは全く宜なるかな、という気がするのだ。

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組織から自立した政策運営のために - 消費税論議から考える(3)

1月
13

別に議論を混乱させるために前回のような話をしたわけではなく、なぜこういった意味のない(と私が考える)ことが至極当然のごとくまかり通っている のかということを考えるきっかけにしたいと思ったまでである。なぜ感覚がこうもずれてしまっているのだろうか?私は、やはりそれは制度上仕方のないことな のだと思っている。民間企業ならば、仕事をする、というのはある意味経営をするということであり、当然コストとベネフィットを常に考えて行動するよう求め られるし、そうして仕事を覚えること自体が一般感覚としての常識を覚えていくことにつながる。しかしながら、(もしかしたら大企業病といわれているような 病気にかかっている会社もそうかも知れないのだが)お役所では、要するに予算を消化することが仕事なのではないか、と私は感じるのである。ベネフィットが あろうがなかろうが、とにかくやると決めたことをやるということが目的化しているように感じるのだ。それはそれで仕方のないことだと思う。私は世の中には そういう仕事があることを否定するわけではない。しかしながら、そこで培われた常識が世間一般の常識だと思って物事を運ばれたら困る、ということをいって いるのである。仕事がその性格上いわゆる世間一般の常識を教える場になり得ないとしたら、他の方法でそれを補完するしかないのではないか、というのが私の 考えである。

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GDP無限増殖計画? - 消費税論議から考える(2)

1月
07

わりとどうでもよい話を書きます。

わざわざリスクをとって書くほどのことなのかどうかよくわからないのですが、とりあえず書 いてみます。本稿に限らず、この一連の文章で、ある特定の 所属に対して言及することがあるとは思いますが、それらを攻撃しようという意図は基本的には持っておらず、どうすれば(特に経済学的に)合理的な仕組みに なるかを考察しているだけだ、ということをご理解いただければ、と思います。

消費税論議とはあまり関係もなく、しかも実際のところどうなっているのかよくわからないので、多分に妄想の部類に入る話ではあるが、ちょっとした疑問を提示してみたい。

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