2013年の事業にとってどのリスクが一番大きく現れるのか?
トーマス・マンによる「魔法の山: The Magic Mountain」の中で、ある若いビジネスマンがスイスアルプスにあるダヴォスの療養所に患っているいとこを訪れる。そのビジネスマンは自身気分がすぐれなくなり始める。そのサナトリウムの持ち主でもあるそこの主治医は、彼に休むよう助言する。彼は最後には7年間果てしなくとどまる。
リスクについての報告を読むことは、ほとんど同じ効果を持ちうる。より多く読めば、より多くのリスクを見つけることができる。やがては神経の疲れで倒れる。今週、特に不安をもたらす説明の2冊が出版された。(今月ダヴォスで会った)世界経済フォーラム(WEF)による「グローバル・リスクス2013」と、コンサルタント会社のユーラシア・グループによる「トップ・リスクス2013」だ。
強いウイスキーを浴び、「慢性的労働市場不均衡」と「気候変動緩和の予期せぬ帰結」についてこれらのページをかき分けることは、にもかかわらず価値のあることだ。これらの報告は、より良い計画やよりはっきりとした考えによって避けられうる危険について警告を発するだけではない。それらはまた、ある男にとっての崖は別のものにとってのはしごであるというビジネスの基本法則のために、機会も示唆する。