ピラミッドの底

ビジネスは増え続ける金に困ったアメリカ人のために働くことを学んでいる

経営学者たちは、C.K.プラハラッドが2006年に一般的にして以来、新興市場における「ピラミッドの底の富」について大げさに語っている。彼らは割引するインドの病院や100ドルのコンピューターを作る中国の会社についての物語で本を埋め尽くした。しかし、話が先進国のピラミッドの底のことになると、経営学者たちは興味をなくす。

これは理解できる。マクドナルドやウォルマートはアラヴィンド・アイ・ケアやタタ自動車と同じような異国風の指輪は持っていない。西側のピラミッドの底の会社は魅力のない塊だ。多くは教育を受けていない交代勤務者に頼っている。高利貸しも保釈保証人もいない世界に住んでいるものもいる。しかし世界で最も豊かな国の一つでも金に困った人たちは巨大で成長する市場になっている。平均的なアメリカ人家庭は2005年から2009年の間に実質的な所得減になっている。多くの中流アメリカ人が、クレジットが切れ、大学と健康の費用により「ギアの切り替え」を強いられている。4,400万人くらいのアメリカ人が公式な貧困線(家族4人で年間21,954ドル)以下で生活している。家庭ごとの消費支出は2009年に2.8%下がり、労働統計局が1984年にデータを取り始めて以来初めて下落した。

これはアメリカンドリームへの挑戦だ。しかしそれはまた賢い会社にとって機会だ。最も貧しいアメリカ人ですらも多くの他の国の水準から見れば豊かなので、彼らに尽くすことによって金を得ることができる。例えばマクドナルドはにわかに景気づいている。2006年以来、その店は食品価格の上昇にもかかわらず、毎年売上を4%伸ばしている。(この数字には開店後1年以内の店は含まれていない。)4月にはその会社は驚くべきことに5万人の定期、不定期雇用をアメリカで行った。当時、他の多くの会社は手仕舞いしていた。

つましい店も繁盛している。ウォルマートとターゲットは(基本的衣料品といった)新市場や(インナーシティのような)新しい場所に進軍している。ドイツの安売りのアルディはアメリカで驚くほどよくやっている。それはウォルマートとは違って、サッカー場というよりもバスケットコートくらいの広さの小さな店に特化している。90%以上のその商品は素朴な自社ブランドだ。その供給網を単純に保つために、他社が10万種類の在庫を持っているものもある一方で、アルディはたった1,000種類持っているに過ぎない。しかしアルディは買い物をするのに不快な場所ではない。それはいくつかのアメリカのインナーシティの美観を損なう安売り店と違って、広い通路と明るい飾り付けをしている。

アルディの成功は興味深い事実に光を当てる。この市場にはたくさんの革新があるということだ。会社は貧しい貧困層とともに新しいそういった人達にも訴えるように自分自身を再構成している。彼らは、ラテやサラダを楽しむ中流階級だが、現在はお金に縛られている。ウォルマートは雑貨部門を大きく拡大している。マクドナルドは、パンに厚い肉やチーズを挟んだふつうのものと一緒に、果物やくるみサラダのような健康的なファストフードを売る。それはまた14,000のアメリカの店のうち6,000を改装したり改築することを計画している。マクドナルドとダンキンドーナツは小さなコーヒーを提供することによりスターバックスに挑戦している。

オンラインの質入れの増加

都会の貧困層の特産物である質屋さえも新しく作りなおされている。パウンゴは質屋をインターネットに乗せ、「一時的にキャッシュフローの問題を抱えた大卒専門職」と位置づけた人たちに便宜を図っている。顧客は、(例えば)その大学卒業記念品をFedexでパウンゴに送り、銀行送金の形で融資を受ける。

起業家たちもまたそのビジネスモデルを厳しい時代を扱うために調整している。ひとつの人気のあるモデルは、前払いだ。(これはクレジットを得にくかったり贅沢を抑制したい人たちに訴える)リープ・ワイヤレスやメトロPCSといった前払いの無線プロヴァイダーは携帯通信市場の成長のうち90%を押さえている。ヒューストンズ・ダイレクト・エナジーは電気料の前払い制を導入したところだ。2つ目の人気モデルは所有するよりも分けあったり借りたりする「共同消費」だ。スワップ・ドット・コムは他のカウチポテトとDVDやヴィデオを交換できるようにする。スレッドアップは子供服で同じ事をする。職のない学生はクレッグスリスト(分類された広告サイト)を見て乗合をすることができ、コーチサーフィンなどのサイトを通じて誰かのフラットで横になることができる。

この新しい世界に適応するのは難しい。会社はずっとアメリカがいつでも大量の富と上方流動性の地だと推測してきた。しかしアメリカ経済は、2007年の金融危機以前でさえも構造変化を経験しており、トップに報酬を急いで運び、残りの多くが停滞していた。沈滞は数年にわたって続くと予想する経済学者もいる。ほとんどの会社はこれの意味するところをよく考えていない。

無線会社は軽率に、現在みんなが車やテレビを持っているように、まもなくみんながスマートホンとブロードバンド接続を得るようになると推測している。しかしその自信はおそらく間違っていると、コンサルタント会社のバーンスタインリサーチは「貧困問題」についての報告で論じている。ブロードバンドの浸透は、家庭のほぼ2/3で頭打ちになったかもしれない。ペイテレビは減り始めている。

楽観主義者の自己満足は素早く悲観的な競争者に機会を与える。それはまた途上国からの会社に隙間を作り、その多くはDNAの中につましい革新を持っている。カルロス・スリムス・アメリカン・モーヴィルの子会社であるトラックフォーン・ワイヤレスは2008年以来アメリカで前払いの顧客に300万台の電話を売っている。6,000の医者のネットワークへのアクセスと共に月5ドルで電話越しに医療アドヴァイスを提供するメキシコの会社のメディカルホームは国境の北に広がっている。新興国の大手であるインドのタタや中国のハイアールは、アメリカを彼らのつましい商品の自然な市場だと考えている。ピラミッドの底は多くの人々が認識しているよりも人がっている。超低価格を提供する会社はデトロイトでデリーと同じ規模の需要を見つけるだろう。

発行日: 
2011-06-25
雑誌名: 
記事区分: 
主地域: 
主カテゴリー: 
キーワード: 
0
まだ投票はありません

コメント

コメントを追加