パイプラインの中の虫 - 東ティモールとオーストラリア

ティモールの指導者たちは、その海底油田からのより良い取引を要求する

若く貧しい国である東ティモールの未来の財政は、10年近く前にオーストラリアによる卑劣な申し立てに巻き込まれている。東ティモールは、彼らの間に横たわる海での石油とガスの探査についての2006年の合意について、その大きく豊かな隣国を裁定に持ち込んでいる。今週シンガポール訪問中に話した東ティモールの石油大臣アルフレッド・ピレスは、2004年の交渉中にオーストラリアの諜報機関が違法に情報を入手したという「反駁できない証拠」を持っていると主張した。彼の弁護士は、ティモールの首相官邸が盗聴されたと主張する。

真実が何であれ、東ティモールの指導者たちはオーストラリアがだましたと感じている。2004年にその小さな国は、1999年の国連に組織された国民投票でインドネシアからの独立を問うた後の破壊から回復中だった。インドネシア軍とそれを支持する民兵たちは、怒り狂った殺人と破壊で復讐しようとしていた。

それ以来、東ティモールの繁栄の望みは、海底の石油とガスの埋蔵に基づいている。しかし、ほとんどは、オーストラリアによっても領有権主張されるティモール・ギャップの下に位置する。金に困り、流れ始める収入を熱望した指導者たちは、東ティモールの多くの人々が不公平だとみているオーストラリアとの条約の合意する以外に選択肢はなかった。全部で、ティモール・ギャップ覆う関連した三つの条約が締結されたが、海洋境界は合意されなかった。一つ目は2002年に締結されたティモール海条約で、合同石油開発地域(JPDA)からの収入の90%を東ティモールに与える。これは、収入が流れ始め得ることを意味した。

JPDAは、1972年にインドネシアとの間で合意した最も深い点を海洋境界だとするオーストラリアの主張と、海の真ん中の「中間線」を使いたいと思う東ティモールとの間の妥協だった。最大の油田の一つグレーター・サンライズのたった20%だけがJPDAの中にあった。

それから、2年間のねじれた交渉の後に、2006年に別の条約が調印され、その間に件のスパイ活動がおこった。これは、50年間主権を申し立てたり国境についていかなる法的主張も追求しないという条件の下で、両国にグレーター・サンライズからの収入の均等割合を与える。

それがティモール人の心に食い込んでいる条約だ。もし中間線が国境ならば、グレーター・サンライズと多くの他の油田はティモールの水域になっただろう。ピレス氏は、海洋境界についての不確実性は、長期計画を立てたり投資を惹きつけたりするのを難しくする、と語る。

その石油の富が伸びているのにもかかわらず(その石油基金はすでに130億ドルを含む)、東ティモールはアジア最貧国の一つのままだ。それは、その望みを、グレーター・サンライズからのガスを加工するガス工場と精製所や関連した石油化学産業を建設する野心的な計画であるタシ・マネ計画にかけている。それは、主権問題が未解決でグレーター・サンライズからのガスパイプライン経路についての難局が続いている限りは、ギャンブルだ。東ティモールは職と所得をもたらすためにタシ・マネへのパイプラインを望んでいる。オーストラリアはダーウィンへのパイプラインを望んでいる。

盗聴の申し立てと裁定の進行は、オーストラリアを交渉のテーブルに着かせることを意図しているようだ。東ティモールの指導者たちは、行き詰まりを打ち破り、より良い取引を勝ち取ることを多分望んでいる。
 

発行日: 
2013-06-08
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