しなければ堰き止められる - テネシー川流域開発公社

バラク・オバマはアメリカ最大の公益企業を民営化することを考えている

80年前、フランクリン・ルーズヴェルトはアメリカ最大の公益企業を作り出す法に署名した。テネシー川流域開発公社(TVA)は、テネシー川をせき止めることによって、田舎の南部に安い水力発電を届ける責任があった。

現在、水力発電はそれが生み出す電力のたった9%を占めているにすぎない。残りは、石炭(41%)、原子力(38%)、そして天然ガス(12%)から来ており、(ほとんどが太陽光の)再生可能エネルギーからは1%以下の象徴的な貢献があるだけだ。TVAは、もともとの法律の中で設定されたサーヴィス地域の中で、ほとんどが配電業者向けだが直接産業にも電気を売っている。その地域は、テネシーのほとんど、アラバマ、ミシシッピー、ケンタッキー、ジョージア、ヴァージニア、そしてノースカロライナ各州の一部だ。

2012年9月に終わる会計年度には、その営業収入は110億ドルを超えた。しかしながら、その債務は、240億ドルを超えており、その法定上限の300億ドルに不快なほど近い。そしてほかの古い公益事業のように、それは大きな資本支出をする必要がある。オバマの提案する予算によると今後10年間で250億ドルを超える。TVAはその59の石炭火力発電所のうち少なくとも18を2017年までに退役させなければならず、他のいくつかには集塵器を付けるかそれほど汚くないものに変えるかしなければならない。

TVAは、連邦法によってしっかりと隔離され、事実上の独占だ。それはそのサーヴィス圏外に売ることができず、他の会社はその県内の顧客に電力を供給するためにその送電網を使うこともできない。それは連邦政府の部局だというわけではない。それは充当を受けておらず、電気と債券の売上を通してのみ資金を得ている。そして、TVA法には、政府はその債務を保証しないと書いてある。しかし、債権者や格付け機関は、連邦政府がその大きなダム会社を債務不履行に指せるだろうとは決して本当には信じていない。それが、4月10日に発表されたオバマの予算案が「部分的にまたは全体にTVAの分割がありうる」ことを示唆した時、TVA債が一撃を受けた理由だ。

その予算は、「もともとの目的を達成しもはや連邦の参加を必要としないTVAのような計画における連邦政府の役割を減らしたりなくしたりすることは、その国を持続可能な財政軌道に乗せる役に立つ。」という。TVAの民営化は、暗黙的な政府債務保証の認識を終わらせるだろう。(連邦不動産金融会社のファニー・メイとフレディー・マックへの似たような暗黙保証は、最後には納税者に莫大な金額を負わせた。)分割によって、TVAはまた自由にその300億ドルの債務上限を超える資本を調達することができるようになるだろう。今月初めの債券変動が指し示すように、それはたぶん高い金利を払うことになるだろうが。

TVAが依然として連邦の支援を必要としていると論ずるのは難しい。そのサーヴィス圏は1933年には貧しく田舎で人口密度が低かったかもしれないが、今では900万人以上の人々がそこに住んでいる。田舎の南部とアメリカの他の部分との間の投資ギャップは、かつてほどには顕著ではない。民間公益事業は、(株主への利益は言うまでもなく)信頼できる適度な価格の電力を、アパラチアと南部全体の顧客に提供している。TVAは、アメリカの上位100社の公益企業の中でのその料金体系が下から20-40社の間に入ることを自慢するが、それはたぶん、政府所有ということよりも、エネルギーの安い南東部にあるという機能的な部分のためだろう。顧客は、複数企業がその事業で競合を始めれば、料金が低くなるのを見るかもしれない。

しかし、それは、本当にやってきたとしても、長い先だ。TVA地域選出議員たちは、オバマ氏の提案に冷淡か率直な敵意を向ける。ほとんどは、政府を縮小することを賞賛すると思われるかもしれない共和党員だ。しかし、電力(権力)は政治家に奇妙なことをする。
 

発行日: 
2013-04-27
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