中国の都市化 – 大スプロール現象

中国の都市をどうすべきか

古代には、北京は守れないような広がりを防ぐためにそびえ立つ城壁を建設した。この頃では、それは環状道路を建設し、かつてないほど外に市街地を広げている。首都北京とそのとなりの大都市天津との真ん中にある廊坊では、次の環状高速道路が舗装されている。これができあがれば、900kmの7号環状線が北京を取り囲み、そのほとんどはとなりの河北省を走ることになる。その一部は北京の中心部から175km離れたところになる。

その7号環状線(本当は6号だが、1号線がない理由はよくわからない) 、巨大で、広がり、自動車専用という点で、現代の中国の都市を象徴するものだ。その国の都市計画における成功はそれほど明白ではない。

暴走する都市の成長は、過去30年間の中国の勃興を駆り立てている。田舎からの人口流入は、都市人口が5億人になるまで拡大するのを助けている。そのような短期間での地球上の人の動きとしては最大のものだ。人口の半分以上が今都市部に住んでいる。しかし、中国の都市はほとんどが多くの発展途上国のようなむさ苦しさを避けている。

この都市の成長の結果として、中国には多くの大都市があるだけにとどまらず、いくつかは超大都市になっている。去年の終わりに、ついに政府はこれらの特別な性質を認め、衛星都市を含んだ人口が1,000万人を超すものを表わす「メガシティ」という言葉を導入した。世界中でこの定義に当てはまる30の都市の中で、6つが中国にある。上海(2,300万)、北京(1,950万)、重慶(1,300万)、広州(1,200万)、深圳(1,100万)、そして天津(1,100万)だ。更に10の都市が500-1,000万の人口を抱えている。そのうち少なくとも一つ武漢は、10年以内に1,000万を超えるだろう。

中国は経済成長と革新をその都市に頼っている。しかし、その最大の都市圏を作るのに失敗している。150万から650万の中規模の集まりは、環境保護、経済開発、資源の有効利用、そして福祉の準備といった点で、大きなものよりも良くやっているという。住民たちはその多くにとって怒濤のごとく改善している生活の質がそうし続けるのかどうか疑問を持ち始めている。大都市は汚染がひどく、物価が高く、混雑している。

中国の都市のほとんどは、全ての生活と仕事が一つの「労働単位」に集まっている中央集権の考え方の遺産を共有している。中国は消費者センターというよりも生産者センターとして建設されたと指摘する人もいる。彼等の計画は、産業に焦点を当てており、商業やサーヴィス、ましてや共同体のためではない。労働単位はなくなったが、人間性を無視した建築の伝統は残っている。

中国はその社会主義の夢をアメリカ型の車と郊外の広がりというものと交換している。車の数は、過去10年で10倍以上の6,400万台になっている。大区画と車への欲望は、しばしば大混雑につながる。大区画は交通を散らすための道路が少ないことを意味する。北京では環状道路と放射状の道路制度が作り出され、町中の交通を迂回し衛星都市同士を結びつけて町の出入りを早くすることを狙った。職場が中心部に残ったことを除けば良い考えだ。高速道路は交通を停滞に導くのだ。

農民のはっきりしない所有権がその広がりを進めている。役人は土地を簡単に、そしてほとんど費用をかけずに収用できる。そうすることは、既存の都市地域を再開発するよりも遙かに安い。産業用地には大きな補助金が注がれているので、工場はより安い町の郊外に移るよりも、都市部に残っている。都市に分類される土地の量は2000年以来倍以上になっている。

広がりは、人口がより薄く広がる結果となっている。中国のメガシティは世界の他のどこよりも人口密度が低い。外へ拡大することには代償がある。広がった郊外からゆっくり通勤することは、燃料消費を増やし、生産性を落とす。

社会資本への巨額投資は、都市内部と都市間のつながりを大きく改善している。しかし、住民は依然として不満を持っている。地下鉄は利用者のためというよりも技術計画として行われている。バス、地下鉄、そして鉄道のネットワークは、別の機関が管理しているので、接続が悪い。

計画者は、公共サーヴィスのアクセスに必要な都市戸籍を持っていない2億人かそこらの住民の必要をしばしば無視する。都市は、それ故に病院、学校、格安な家などが適切ではない。

しかしながら、今年、中央政府は、地方役人の業績評価におけるGDP成長の重要性を軽く見始めている。これにより、都市を住むのにより良い場所にすることにより資金を費やすことになって当然だ。車の利用を制限しようとしている町もある。

世界銀行は、54%という中国の都市化の進展具合は、現在の一人当たり所得水準の国で予想される70%よりもまだかなり低いという。人の流入は続くだろう。2030年までに、中国の都市は10億人以上の人を抱え込むだろう。それを住むのにより良い場所にするために、考え方の変更が必要だ。

 

 

レヴュー: 
なかなか大変だとは思いながら、計画によって起こった問題は、計画さえ変えれば割とすぐに解決するのでは、という気もしなくもない。その計画変更のひずみもまた大きなものになるんでしょうけど。
発行日: 
2015-01-24
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