ロバート・ムガベの最後の一投? - ジンバブエ

新憲法の裏書は新しい選挙を予知するが、ロバート・ムガベと彼の党がほかの誰かが勝つことを許すかどうかは不確かだ

1年以上の停滞と非難の後で、モーガン・ツァンギライとその民主変革運動(MDC)との不幸な連立与党に閉じ込められたロバート・ムガベ大統領と彼のZanu-PF党は、3月16日に新憲法についての国民投票を開くことに合意した。すべてのジンバブエの主要政党がその文書を裏書きしたので、それが大多数によって採用されるのはほぼ確かだ。それはひいては数か月以内、確かに年末までには、総選挙と大統領選挙への道を敷いて当然だ。もしその選挙が自由で公平ならば、それらはついには89歳のムガベ氏の33年の君臨の終わりを記すかもしれない。

本当に?ムガベ氏とその党の指導者たち、特にその党を支配するようになっている軍と治安関係者たちが、新憲法がなんと言おうが、彼らが依然として反逆者だと激しく非難するツァンギライ氏とその友人たちに権力を割譲するだろうと考えるジンバブエ人はほとんどいない。軍、警察、そして刑務の長たちは、決してツァンギライ大統領の下では働かないと主張している。過去数週間でさえも、冷酷にどこにでもいる中央諜報機関と警察は、立ち上がるジンバブエ女性やジンバブエ平和計画といった市民団体の指導者を逮捕し、打ちつけ、またはいやがらせしており、最も勤勉で立派な独立監視団体のジンバブエ選挙サポートネットワークの事務所をあさりまわっている。

異様な動きで、警察はまた、繰り返しMDCを中傷する国有ラジオ局と相いれないラジオの禁止を発表した。そのようなラジオ局は、ムガベ氏とZanu-PFに敵対的な外国発の放送をより多くの人々が聞いている田舎地域でより人気になっている。「非愛国的な個人の中に田舎でラジオ放送を行っているものがいるという情報を持っている。」警察の報道官は語る。「我々は何人かの人々を逮捕し、そのような装置を押収した。」

新憲法は、前のものよりましだが、それ自身独立系法律家の一団から、欠陥があると広く批判されている。大統領は4年の任期を2回に制限され、彼の権力は、首相はいないけれども、より頑丈な議会によってチェックされる。新しい憲法裁判所が形成され、独立の検事が任命され、権限移譲の手法が施行される。

その文書の起草を細かく見ている独立機関の憲法制定国民議会は、それは拒絶されるべきだと語る。3月16日の締め切りは、その草稿の真剣な考慮のためにはあまりに少しの時間しか残していないということが、広く合意されている。

しかし、ほとんどの人々にとって、それは要点を外している。Zanu-PFとMDCの様々な分派の両方の裏書を得て、それが容易にやり遂げるのはほとんど確かだ。その真の意味は、それがどちらの側も勝つことができると考える選挙への道を敷いたことだ。

誰が正しいのか?互角の競技場ならば、与党と治安部隊によって続けられるすべての種類の不正行為と暴力にもかかわらず、2008年の時のように、ツァンギライ氏のMDCはほぼ間違いなく勝つだろう。その時は、ムガベに忠実なものによって占められたつまらぬ選挙委員会の偏見を持った目の下でも、MDCの二つの部門はZanu-PFの46%に対して議会選で依然として51%を得ることができ、一方大統領選ではツァンギライ氏が決選投票で敗れる前に1回目の投票でムガベ氏の43%に対して48%を得た。代わりに彼は、連立の中で、ムガベ氏の部下が彼や彼の政党が権威を持って統治するのをほとんど不可能にした、首相となった。

いずれにしても、MDCの輝きは鈍っており、その大臣の中にはZanu-PFのものと同じくらい無能で、同じくらい腐敗しているものすらもいる。世論調査では、MDCは依然として町で影響力を持っているが、その任期は落ちていることを示唆する。貧しい小作農がより簡単にZanu-PFの大男たちに脅され買収されうる地方ではもっと悪いかもしれない。

去年、国の関与したMDCの人々に対する暴力は減ったが、選挙が近くなればそれが再び上がりうると恐れるものもいる。Zanu-PFの金庫はマランゲダイヤモンド鉱からの違法な収入で満たされており、だからご祝儀は地方の人々に簡単に与えられるかもしれない。死者や間違った名前で満たされた選挙人名簿は、Zanu-PFからその末端で偽造されるかもしれない。ある尊敬される女性が選挙委員会の議長を務めるよう頼まれているところだが、それは依然としてムガベ氏のチンピラからの圧力に脆弱だ。

しかし、MDCは依然として、まだ広く、腐敗し、無能で、野蛮で、年老いた暴君にとらわれているとみなされているZanu-PFではないという、単にそのことから利益を得ている。さらに、ジンバブエドルがアメリカドルにとってかわられた2009年以来、依然としてひどいけれども、その経済は(去年8%と)急成長し、インフレは(前回4%で)管理下にあり、学校や病院は薬や教科書で再び満たされている。人々は少し豊かになっている。ツァンギライ氏はしばしば一貫性がなくムガベ氏に裏をかかれやすいとみなされるが、依然として冷酷な国家機関を引き受け、予想に反してそれにつぶされることを拒んでいるそのガッツは賞賛されている。

Zanu-PFのボスたちとムガベ氏は、かつてないほどMDCに次の選挙に勝たせないよう確保するだろうけれども、いくつかの要素は彼らへの逆風になるかもしれない。特に、地域的な動態はムガベ氏や彼の党に反して動いているかもしれない。過去には、影響力のある15か国のクラブの南部アフリカ開発共同体(SADC)は、ムガベ氏の選挙のごまかしを臆病に甘やかしてきた。しかし、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領の下で、それは彼に飽き飽きしている。

新副大統領で南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)の次の指導者になりそうな、労働組合員から大物になったシリル・ラマポーサは、ムガベ氏を好まないことで知られている。今回、ジンバブエが身分停止される前に去った英連邦は、公平な選挙が行われるようかつてないほど活発になるだろうSADCの検挙監視団により必要とされた技術支援を与えるかもしれない。もしSADCがついにムガベ氏に容赦なく去るよう言えば、彼はその要求を拒絶するのが難しいとわかるかもしれない。

最後には、もし彼の治安部隊が彼に身を引かせるのを拒絶すれば、ツァンギライ氏とMDCがかつてよりも多くの影響力を得て、乱雑な妥協があらわれるかもしれないが、その国の副大統領ジョイス・ムジュルによって率いられたZanu-PFの一部とのある種の連合かもしれない。彼女の夫のソロモンはかつてムガベ氏のゲリラ部隊を率いていたが、彼がツァンギライ氏へ打診をしたかもしれない2年前に、謎の火災によって亡くなった。ムガベ氏は、ことによったら、それほど長生きするのならば、威厳を持った任期途中の退任に同意するかもしれない。

ごまかしと歪みは今年いっぱい続くかもしれない。しかし、ある種の文書は予測できる。ツァンギライ氏とMDCが単にムガベ氏とZanu-PFにとってかわるのを想像するのは難しい。もっとも熟達したジンバブエウォッチャーは、有権者や新憲法が何を言おうと、それは依然として想像も及ばないという。しかし、重大であれそうでなかれ、権力均衡の変化はついに視野に入っている。
 

発行日: 
2013-02-23
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